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土に触れ、花に触れ、人に触れ

どろっぷ・どろっぷサテライトには、庭いじり・土いじりのボランティアさんがいます。
どろっぷでは19年前から花や季節の野菜を植えてお世話してくださっており、9年前にどろっぷサテライトが開設してからは、綱島地区の方々も加わって、両拠点の庭は益々豊かになり『港北オープンガーデン』に参加するまでになりました。
愛情を込めて活動してくださっているボランティアの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

第12回を迎えた今年の港北オープンガーデンは、4月19日~21日でどろっぷ、5月10日~12日でどろっぷサテライトの開催となりました。

こののぼり旗が目印です♪

オープンガーデンには地域の方たちがスタンプラリーの用紙を手に大勢足を運んでくれます。
お花好きのご高齢の方から小学生の親子連れと、普段ひろば利用のない方たちとも庭を通じてかかわりが持てる良い機会となっています。
ボランティアの皆さんは、スタッフにはできないお花の説明などの案内役でも大活躍。
いつも通りに庭にボランティアさんがいてくれること、遊んでいる親子がいることで、どろっぷという場所を知っていただく機会にもつながります。

どろっぷ・どろっぷサテライトでは、それぞれ月に1回、庭での活動日がありますが、活動日以外の日にもお花の様子が気になって見に来てくれたり、水やりに寄ってくださる方もいます。
親子たちが自由に遊んでいる庭で野菜や花の苗を植え、雑草を抜き、手入れを行なうので、興味をもった利用者親子も参加することができます。
担当スタッフは月に一度のおしゃべりも楽しみにしており、手も口も動かしながらの作業です。

丁寧で愛情たっぷりの作業がたくさんの花を咲かせてくれます

暑すぎる夏は室内で別のお手伝いをお願いしたり、時にはお茶を飲んでおしゃべりに花を咲かせたり・・・
花好きの皆さんは口々に『自宅ではできないたくさんのお花の世話をするのが楽しい』と言ってくれます。
一方、庭に出た利用者親子は咲き誇る花々を見て嬉しそうに我が子に語りかけたり、小さなゾウさんのジョーロで水やりを楽しんだりしています。
花を通じて、ひろばに来る人々がつながっていることを感じます。
利用者親子に、
「ボランティアの皆さんが手入れしてくださっているんですよ!」
と伝えると、
「いつもきれいだから業者の方にお願いしているのかと思ってました。」
という声も聞かれ、またそこからボランティアの皆さんと利用者親子との触れ合いが生まれます。
スタッフとして、さまざまな人の手やあたたかい気持ちでどろっぷという場所が作られていることをこれからもしっかりと伝えていきたいと思いました。

育てるのが難しいと言われるバラもこんなにキレイに♪

それぞれの畑では、じゃがいも・大根・さつまいも、キャベツ・ブロッコリー・ミニトマトなど収穫できる野菜も植えています。
苗から育っていく様子を目にして、成長に興味をもち、収穫の喜びを味わい、更に「みんなで食べるとおいしいね!」という特別感まで味わうことができます。
かくいう私の息子も、16年ほど前にどろっぷの庭でキュウリをもいで食べ、キュウリが大好きになりました。

そんな美味しい野菜を毎年つくり、時には親子とのおしゃべりも楽しんでいたボランティアの最高齢の方は、この春定期的な活動からは退かれ今後は見守ってくれることになりました。
その方はご自宅から電車とバスを乗り継いで週に1回どろっぷまで通ってくださり、作業後のコーヒーを飲みながらのスタッフとのおしゃべりは、いつも笑顔あふれる時間でした。
『行く場所があり、仲間がいて、やることがある。この3つが揃っていたから自分はこれまで生かされていた。』
と、そんな有難くも深~い言葉をくださいました。
他のボランティアの方々もきっとそれぞれの活動に意味を見出しながら、お互いに思いやる気持ちを行動で示してくれていると感じます。
改めて感謝を申し上げます。

多肉植物の寄せ植えに子どもたちも興味津々!

春の庭で遊ぶ子どもたちは本当に楽しそうで、雑草はおままごとのサラダになり、たんぽぽの綿毛飛ばしも上手いものです!
一時預かりで泣いている子の気持ちが落ち着いたりも・・・庭なしではどろっぷは語れないほどです。
これからもどろっぷの庭を通して、たくさんの親子とボランティアさんたちに笑顔があふれますように。

どろっぷ・どろっぷサテライトへのお問い合わせは、ホームページにて受け付けております。本記事に関するご感想もお寄せください。
港北区地域子育て支援拠点どろっぷ