大江健三郎の太字ゴチック/11月11日(土)
11月11日(土)
大江健三郎の追悼番組を観る。テレビに映し出される大江の文章を目で追いながら、大江のように太字ゴチックを使えたら、いいよなあと思った。
わたしが思う大江のよさが凝縮されている。大江のよさとは、多分に陳腐なものだ。陳腐な結末。希望に溢れている。古義人だの鳥だの、主人公には奇抜な名前を付けておきながら、息子には光。大胆だと思う。勇気があると思う。あんなに絶望と慕わしくしておきながら、裏切っていく。
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