お疲れさま会/11月26日(日)〜12月2日(土)

11月26日(日)

とにかく原稿をやる。あと少し、というところでわたしはいつもスピードが落ちる。気が緩むのが少し早いのだろう。結局深夜までかかって、提出。

11月27日(月)

昼まで寝る。予約していた、本日千穐楽の演劇を諦める。夕方までゆっくり過ごしつつ、夜ゲラを返した。安堵。気が楽になったのか、今週は生活リズムを立て直そうと思い、週間計画表をつくる。意外とわたしはこういうのをつくるのが好きだ。じゃないと、毎日何をしていいかわからないから。年末まで仕事はあるので、毎日そこそこ詰めこまないと終わらない。やる気が出てきた。

11月28日(火)

朝少し仕事をして、昼は月イチの病院へ。病院は前に住んでいたところ、通っていた大学の近くにある。この街に来ると、いまでも偶然誰かに会えるような気がしてしまう。そう思って念を送るように「早稲田なう」とつぶやくと、仕事で来ていたサークルの後輩が見つけてくれた。ご飯をいっしょに食べる。とある後輩がいま世銀に勤めていると聞き、驚く。世銀? あの世銀?

11月29日(水)

『文學界』新人小説月評の担当編集者から連絡。無事1月号が校了との知らせ。つきましては打ち上げをやりましょう、との由。(タダ飯だ!)と直観し、浮き足立つ。しかしこういうときだけ返信の早いやつ、と思われたくなく、一晩寝かせて返信することにする。

11月30日(木)

バイト。久々に成果らしいものが出せた。帰り際、「もしかしたら雨宮まみさんの新刊がもう本屋に並び始めているかもしれない」という懐かしいやら切ないやらの感覚を持って、新宿の紀伊國屋に寄る。ないなあ、まだだったかなあと思いながら西村紗知『女は見えない』(筑摩書房、2023年)などを購入。女、というのはもちろん、商品とか貨幣という観点もあって、これは読まねばと思う。そして雨宮まみ『40歳がくる!』は帰り際に1階の新刊コーナーに寄ったらあった。癖で2階から探してしまう。1階に新刊コーナーがあるのはまだ慣れない。

12月1日(金)

夜、日付が変わったとき、思わず二度見した。12月!? そりゃあ月評も終わるわけだ。1年経ったのかと思うと感慨深い。今年1年、何もできなかったなと思う。月評をはじめ、よく働いた。けれど単著は今年も進まなかった。12月になったことだし、もう2023年は終わったことにして今月から単著を少しでも進められれば。
など考えていたら寝坊。ごみ捨てできず。仕事がなかなか捗らず。夜、味噌汁をつくって残り物と一緒に食べる。おいしい。きのこと葱と豆腐を適当にぶちこんだだけの簡単なものだが、おいしい。きのこが好きな友人のことを思いだした。食べることは、特にひとりで食べることはとてもおっくうだけれど、誰かがおいしいと言っていたものはおいしいと思えるようになる気がする。

12月2日(土)

物書きの友人とご飯を食べる。新人小説月評の1年間の任を終えたので、労を労ってくれるとのことだった。最近は人と会う気がしなくて、誘われたときには一瞬躊躇したのだが、気の知れた仲だし、たまにはいいかと思って誘いを受けた。飯を奢ってもらい、祝いの品までいただいた。ありがたし。

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