空港周辺でのドローン飛行!ルールと注意点
ドローンの世界にようこそ、どうもこんにちは!
ドローンBusiness研究所ヒロユキです。
こちらのnoteでは、週一回程度のペースで、ドローンに関わる様々な情報発信をしていきます。
(2024年からは不定期配信でお送りいたしますw)
どうぞ宜しくお願いいたします。
今回は空港周辺での飛行についてお話いたします。
日本の空港周辺でのドローン飛行は、特に厳格な規制が設けられています。航空安全のために、ルールと注意点を遵守しましょう。
ドローン飛行には厳しい空港等周辺の空域
空港周辺でのドローン飛行には、無人航空機(ドローン)の飛行禁止空域と飛行の方法に関するルール、関係法令及び地方公共団体が定める条例を遵守して無人航空機を飛行させる必要があります。
また、小型無人機等飛行禁止法の対象空港の周辺地域における小型無人機等の飛行は原則禁止されています。飛行させる場合には、空港管理者の同意や都道府県公安委員会への事前通報などが別途必要となります。
空港周辺では、飛行機やヘリコプターの離着陸が頻繁に行われています。
このため、その空域でドローンを飛ばすことは、航空機の正常な運航を妨げたり、最悪の場合は接触や衝突の危険性があるため避けるべきです。
したがって、ドローンを飛ばす際には、事前に適切な飛行許可を取得する必要があります。
制限表面の設定状況
飛行機やヘリコプターは、定められた進入表面を使用して滑走路に向かって進入し、着陸や離陸を行います。これによって、航空機同士の安全な飛行が確保され、事故や混乱を防ぐことができます。
一方で、ドローンの飛行には空港周辺での有人航空機の動きを考慮する必要があります。
特に、空港の進入表面上でのドローンの飛行は、航空機の運航に大きな影響を与えかねません。
したがって、空港周辺でドローンを使用する際には、航空機との調整が必要であり、飛行許可を取得することが義務付けられています。
その制限の範囲として下記の「制限表面」という考え方があります。
以下がその項目と設定内容です。
進入表面
着陸帯の短辺に接続し、かつ、水平面に対し上方へ50分の1の勾配を有する平面であって、その投影面が進入区域と一致するもの。
進入区域とは、着陸帯の短辺の両端及びこれと同じ側における着陸帯の中心線の延長3,000mの点において中心線と直角をなす一直線上におけるこの点から600mの距離を有する2点を結んで得た平面をいう。
水平表面
空港の標点の垂直上方45mの点を含む水平面のうち、この点を中心として半径4,000mで描いた円周で囲まれた部分。
転移表面
進入表面の斜辺を含む平面及び着陸帯の長辺を含む平面であって、水平面に対する勾配が進入表面又は着陸帯の外側上方へ7分の1の平面でその末端が水平表面との接線になる部分。
延長進入表面
進入表面を含む平面のうち、進入表面の外側底辺、進入表面の斜辺の外側上方(勾配50分の1)への延長線及び当該底辺に平行な直線でその進入表面の内側底辺からの水平距離が15,000mであるものにより囲まれた部分。
円錐表面
円錐表面は、水平表面の外縁に接続し、かつ、水平面に対し外側上方へ50分の1の勾配を有する円錐面であって、その投影面が空港の標点を中心として16,500mの半径で描いた円周で囲まれるもののうち、航空機の離着陸の安全を確保するために必要な部分として指定された範囲。
外側水平表面
円錐表面の上縁を含む水平面であって、その投影面が空港の標点を中心として24,000mの半径で水平に描いた円周で囲まれるもののうち、航空機の離着陸の安全を確保するために必要な部分として指定された範囲。
文章だけだとイメージしずらいですよね。
以下のサイトに参考となる制限表面の図があるのでご確認ください。
安全の確保について
当たり前の事が殆どなのですが、ドローン飛行を行う場合、以下の点にも注意する必要があります。
再確認の意味で掲載いたします。
飛行前確認 飛行前にドローンの機体やプロペラ、バッテリーなどの状態を確認し、異常があれば修理や交換を行いましょう。また、周囲の環境や天候にも注意し、安全な飛行ができるようにしましょう。
飛行前には、周囲の状況を確認し、安全な飛行が可能かどうかを判断すること。
飛行中には、周囲の人々や物に迷惑をかけないように注意すること。
飛行中には、周囲の状況を常に把握し、事故を未然に防ぐようにすること。近くを航空機が飛んでいる場合はドローンを飛行させないようにしましょう。
近くで他のドローンが飛んでいる場合は要調整です。
補助者を設置して安全確保に努めましょう。
また、以下のようなアクセサリーを用意することもおすすめです。
プロペラガードの装着による安全性を高めましょう。
ドローンのバッテリーを複数用意することで、飛行時間を延長することができます。バッテリー残量の少ない無理な飛行を避けることが可能です。
予備のプロペラを用意し破損等の場合は交換することで、飛行を継続させることができます。
DJIジオフェンスによる飛行禁止区域制限解除
他には、DJI製品に係るチェックポイントがあります。
それが「DJIジオフェンスの飛行禁止区域制限解除」です。
DJI製品を利用されているとドロ-ンの機体自体に飛行制限が掛かることがあり、現場で飛行できない事もあります。
場合によって、航空法では禁止されていない地区や制限表面外でもDJIが余裕を見て制限をかけている場合もあるため事前のチェックを忘れないようにしましょう。
最後に
空港周辺でのドローン飛行は航空安全に関わるため、各所への申請や通報などの事前準備と安全確保が非常に重要です。法律と規制を遵守し、許可を取得し、安全対策を徹底して行いましょう。空港周辺であってもドローン飛行が必要な場合の注意点でした。
それでは、またお会いしましょう!
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