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Part2 大塚さんは初めて聴覚医学会に参加して驚いたらしい。 #059

はじめに

前号の大塚さんによる聴覚医学会レポートに引き続き、今回も大塚さんと中川先生との会場ロビーでの立ち話、今回は中川先生目線から話題を提供していきます(編集部より)。

それでは、ふたりの会話をこっそりと後ろからぬすみ聞きしてみましょう。

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【補聴器専門家 大塚さん(以下、【おおつか】)】
なかがわさん。
実は、この不肖おおつか、
補聴器やって16年になるんですが、聴覚医学会に参加するの実は初めてなんですよ(^◇^;)

立派な会場にこんなにたくさんの人、ちょっと場違いなとこ来ちゃったかなかぁ。

ぜひ、初心者な私に、どんな風に楽しめばいいのか。
大ベテランな なかがわ さんからその辺の事お話伺えるとうれしいな(^_^)

【聴覚評論家 中川さん(以下、(なかがわ))】
へー、そうなんですか。
大塚さんは初めてなんですね。

そもそも医学系の学会ってどんな集まりなのかご存知ですか。

学会の総会というのは、会社でいう株主総会みたいなもので代議員(=社員)が集い、法人としての学会の運営について議論する場です。

そして、それに付帯するように学術集会というのがリンクしています。

こちらは、学会の会員が、この1年間の総括みたいな報告をしたり、珍しい経験についてその体験を皆で共有するみたいな感じで発表しに来ている人と、地道にやってきた研究の途中経過とかその結実した成果とかを報告しにやってくるなんて人も集まって、同好の士がワイワイやっている場なんです。

そうした発表会然とした場の中に、その時々の学会の世話人代表(今回だと欠畑大会長)が、ここぞとえらんだ卓越した研究者から最新の知見(発見)とか、押さえておくべき話題についてお話を伺う特別講演や教育講演も盛り込まれています。

ですから、年1回と言え、この2日間をびっしりと勉強すれば、今後1年は安泰といえるくらいに、ナウな情報((-_-;))を一挙に手に入れることができるんです。

特別講演、教育講演、主題、一般演題、領域講習

【おおつか】
なーるほど。
するとあれですか?
プログラムのタイトルの頭につけられている特別講演、教育講演、主題、一般演題、領域講習とかいろんなタイプのタグ、あれを見ながらどれを聞くかを判断すればいいってことですか?

ぶっちゃけ、ぼくが押さえとけば良いのは、どれなんでしょう?


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