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裏日本式プラネタリーヘルス~素戔嗚code

4月になりました。
桜咲く🌸江府町の神社横の広場にて、集落の酒を片手に、菖風社による荒神神楽を見物しました。
荒神=素戔嗚 乱暴者のイメージがあるかも知れませんが、裏日本式プラネタリーヘルスは「素戔嗚の視座」がテーマなのです。

菖風社の荒神神楽、八岐大蛇を退治する素戔嗚

素戔嗚の視座とは

素戔嗚が退治した八岐大蛇は、愚かな知恵の象徴との説もあります。
中国山地は鉄が豊富な山脈で、古代から製鉄が行われていました。山を削って鉄を切り出すことで山の保水力が低下し、そのために川が暴れ、この暴れ川を八岐大蛇と表現したとされています。八岐大蛇が襲う稲田姫は、稲作の象徴。暴れ川によって度々洪水に見舞われてしまっていたようです。大陸から渡来した素戔嗚は、高度な製鉄技術を持ちながら山の保水力を保つ植林や治水の技術を伝え、稲作が守られたとされています。さらに、中沢新一先生の「精霊の王」によると、縄文の頃の人々が人間世界の外に知覚していた後ろ戸の原理(古層の神)と呼ばれる森羅万象の創造の原理を、最初に内部化し、それにより人間のコミュニティの最初の統治王となったのが素戔嗚と考察されています。
素戔嗚は、目には見えない世界を含めた自然の原理原則に対する洞察を持ちながら、当時の高い科学技術を融合させて、人類の文明が自然を守り再生しながら発展する状態を作り出したとも考えられます。

産業革命以降、近代科学がまだ未熟だったために、目に見えない世界は非科学的なものとして無視されてきました。
目に見えない精神文化よりも質量のある物質中心に世界が構築されてきましたが、その結果が、今の世界の混乱を産んでいるのではないでしょうか。
鳥取県は、GDP最下位で、圧倒的に負けていますが、これまでの競争原理では評価できない価値が人の心や場に圧倒的に残っていると感じます。
最新の科学技術は、既に目に見えない世界を科学できるようになりました。

「すずめの戸締り」でも話題になった後ろ戸の世界。
私たちは、現界の裏にある世界を反界と呼んでいますが、鳥取県西部の中心地・米子市がある弓ヶ浜は、黄泉の国の「黄泉ヶ浜」と呼ばれたり、ゲゲゲの鬼太郎ロードで有名な境港は、あの世とこの世のサカイの場であったりと、元々そんな場所なのだと感じます。
大山という古代からの霊山に今でも手を合わせるこの地で、こうした話をしても年齢問わず「元々そう思っとった」という返答が返ってきます。
やはり、この地の人たちは、近代科学が一旦盲目になっていた時代にも変わらずに目に見えない世界を当たり前に知覚し続けてきたのだと感じます。
目に見えない心、精神性、物質と物質の間に確かにあるつながり、切り捨てられた世界の半分を再び取り戻すことで、その全体性の中でようやく循環が生まれ、ホメオスタシスが保たれます。

古の智慧と最新の科学技術が融合する超自然社会。
これが、裏日本式プラネタリーヘルスだと考えています。
太古の霊山・大山さんを精神的支柱とする'火’の川流域に文明の装置を仕掛けていきます。

素戔嗚を身体化するためには、フィールドワーク!
これから身体で感じる体験を提供していきます。

プラネタリーヘルスイベント情報

5/3せせらぎ公園オープニング「奥大山地球会議」

申し込み詳細ページ↓↓↓

5/14「協生農法で食べられる公園をつくろう」

peatixイベントページ↓↓↓(4/1現在まだ審査中ですので一両日お待ちください)

あいだラボのフィールドワーク5/13-15

また、5/13-15(5/14の協生農法イベント含む)には、EcologicalMemesのあいだラボフィールドワークがあります。
奥深く大山山麓のフィールドをアースダイブしたい方は、こちらにご参加ください。

今後のイベント情報グループフォロー


今後のイベント情報は、peatixのPlanetaryHealthActionグループをフォローしてください。


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