映画「彼女来来」

美しい映像に不可解な出来事、音楽も素晴らしい。彼女が突然いなくなり、見知らぬ女が纏わりつく。彼女がいなくなった喪失感、見知らぬ女の存在に混沌としてく日常。主人公の前原滉の表情が素晴らしいし、天野はなも奈緒も良い。


なんで茉莉がいなくなったか、茉莉はどこにいったのか?そして突如現れたマリは誰なのか?この謎を明かされないまま物語は終わる。そして、茉莉がいなくなった2年後、すれ違った女は茉莉だったのか?不穏な空気を終始漂わせながら、モヤモヤとしたまま終わる。これが、めちゃくちゃ良い。サスペンス?ホラー?恋愛?ファンタジー?どのジャンルの映画なんだろうか。不思議すぎる映画。


主人公が同僚と煙草吸ってるシーンが良すぎる。なんともいえない喫煙者同士の空気感が良すぎる。それに、新人の女の子と主人公が結ばれなかったのも良かった。中盤くらいで主人公が茉莉探しの地獄にハマって何もかも上手くいかなくて、新人がキスしてる現場さえ目撃してしまう。そんな主人公を救ってくれたのはマリ。てか、マリは本当に誰?茉利とマリは顔さえ違うけど、声が似てるんですけど。


めっちゃ映像が綺麗だし、カット割りもなんか凄い。邦画見たー!邦画最高ー!って思える作品。幸せってなんだろう、もう何もかも意味がわからない、考えてもわからない。わからないなら、わからない沼にハマってしまえばいい。大好きな映画です。

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