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Tumblrをイラストサイトとして利用するメリットを話そう

(※2019/8/6 更新)

 筆者が2年前からTumblrをイラストサイト、及びポートフォリオサイトとして利用し始めたのは、以下の点からだった。

・pixivとは別に、自分のイラストや作品が見やすい投稿サイトが欲しい。
・しかしHTML等のサイト開設に必要な知識があまりない(無料で作りたい)。
・それでも「多くの人に見てもらえる」チャンスのあるサイトを作りたい。

 パッと見、無理な要望のようにも見えるが、これらの条件をクリアするものがTumblrなのである。

 Tumblrは最近、規約を大幅変更してユーザー離れが話題になったが、「R-18コンテンツに該当するもの」に気を付けていれば今までの運用と全く変わりはない。

 「ここにまだTumblr愛用者がいるぞ!」というアピールとともに、ここではサイトについては最初ど素人であった筆者が、Tumblrで実際にサイトを作成し、動かしてみた感想や結果について紹介していこう。


①pixivよりも自由度の高い投稿がしやすい。

 pixivといえば、絵を描く人であれば必ず登録しているであろう有名なイラスト投稿SNSである。投稿者ごとのページが用意されており、ある意味サイトに近い運用ができる場所だ。
 例えば筆者の登録ページは以下のリンクになる。

 しかし、勿論ながらデメリットはある。
 例に筆者がイラスト、漫画を閲覧する立場で感じた点を一部以下に挙げてみよう。

・イラスト作品と漫画作品のタブをそれぞれクリックしないと全ての投稿作品が見れない(作品一覧で一気には見れない)。
・作品をいちいちクリックしないとキャプションやタグが見えないので、サムネイル頼りの作品一覧になってしまう。
pixiv自体のUI(デザイン)がよく変わるので閲覧画面が安定せず、見づらい。(アプリ版もUIがブラウザ版と全く異なる)

 上記の仕様の為、pixivで作品を見るには「作品一覧を見る」「見たい作品を探し、クリックする」「キャプションやタグまで全て見るには作品画面の下までスクロールする」という3ステップが要求されるのである。

 手間と言えば手間が掛かる閲覧方法である。
 これは、自身の作品を見せる立場に立っても当てはまることであった。

 では、このデメリットをTumblrで改善しようするとどうなるか?
 それが以下のリンクになる。

 このサイトのデザインはTumblrが公開している、有志の無料のテンプレートを使用しているが、筆者が感じていたデメリットを解消するテンプレートがまさにあったのだ。

 これにより、全ての投稿を、作品に付随するキャプション、タグも含めて一覧から確認が可能である。
 このため、pixivでは3ステップ掛かっていた閲覧方法が、こちらでは「一覧からキャプション・タグを見ながら作品を探す」「見たい作品をクリックした先で、拡大画面で見る」の2ステップで見たい作品を見ることが出来るようになった。

 また、Tumblrでは複数の画像を投稿すると、投稿時に画像の並べ方をレイアウトできる機能がある。
 pixivでは複数投稿をすると1枚ずつの表示になるが、Tumblrだと複数の1枚絵を漫画のコマ割りのように配置することが可能だ。
 例えば、一番見せたい画像を一番大きく表示し、その他の画像を小さく表示するなどの強弱をつけた魅せ方も行える。

 そしてTumblrは動画、音声の投稿も可能だ。イラストを投稿した後にメイキング動画を流すなど、幅の広い投稿方法を試すこともできるのも大きな魅力なのだ。


②サイトデザインの調整が容易。

 ①で紹介したように、サイトを一切作ったことがなくても、豊富なテンプレートの中から欲しいデザインを自分のサイトに適用させることができる。
 基本無料のため、使ってみてしっくりこなければ他のテンプレートに移ることが容易なのだ。

 先に挙げたサイトのテンプレートは、通常の画像や写真の投稿に向けたデザインだが、もちろん「イラストポートフォリオに完全特化したテンプレート」も存在する。

 以下のリンクはそのテンプレートを使用した、筆者が実際に使っている「仕事用のポートフォリオサイト」だ。
 仕事上で効果を十分に発揮しているので是非参考にしてみてほしい。

 使用したいテンプレートが決まれば後は投稿していくだけなのだが、サイトとして運用していくうちに、「サイト内にリンクやページを作ってみたい」などの物足りなさを感じる点が見えることもあるだろう。
 Tumblrはそんなサイトの詳細な編集も可能である。

 普通、サイトの編集と聞くと、HTMLを編集しなければならないイメージが強い筈である。
 しかしそこはTumblr、万人が編集しやすいように上手くできている。
 例として、筆者の通常サイトから、Galleryページの編集画面の画像を見て見よう。

画像1

 画像中央に見える灰色のバナーから下が、実際のページに反映される内容だ。
 基本はこのスペース内に、Wordのように本文を打ち込むだけで、テンプレートに反映されたページが完成するのである。

 それでも物足りなく感じた場合は、灰色のバナーの<html>をクリックすると、バナーから下がHTMLコードの編集画面に切り替わる。
 「行間を弄りたい」「埋め込みページを作りたい」「リンクバナーを入れたい」などのちょっとした変更であれば、検索すると方法が出てくるので、それを参考に設定することもできるのだ。

 ちなみにTumblrはGoogleアナリティクスにも対応しており、手順を踏めばアクセス解析を設置することも可能だ。
 Tumblrで実装すると面白い結果になるので是非導入してみてほしい。


③国内外を問わず様々な方がサイトを訪問するようになった。

 冒頭に挙げた、「多くの人に見てもらえる場所が欲しい」という条件のみであれば、登録者数の多いpixivでも十分である。
 しかしせっかくTumblrでサイトを開設するのならば、どのような人がサイトを訪問するかについても少し触れてみよう。

 TumblrはブログとSNSを統合したサービスとなっており、「Tumblr内部のタイムラインでコンテンツを投稿すると、外部ではブログとして公開される」システムとなっている。
 このため、Tumblrで投稿すると、「サイト訪問者」だけでなく「Tumblrの登録者、フォロワー」も内容を見ることができるのだ。

 TumblrはTwitterのリツイートと同じように、「リブログ」という記事の共有機能が備わっている。フォロワーの琴線に上手く掛かれば、自分の投稿をリブログを通じて、宣伝してもらうことができる。
 リブログを見たユーザーが、タイムラインを通じてサイトを訪問する、という繋がり方もできるのである。

 さてTumblrの利用者についてだが、数としては海外ユーザーが圧倒的に多い印象にある。筆者のフォロワーも9割が海外ユーザーで、国籍も分かる範囲だけでも見事にバラバラである。

 この「国籍がバラバラのユーザー」が大勢いる点もTumblrの強みだ。国籍が違うということは、生活リズムも大きく異なる。
 つまり、どんな時間に投稿しても「誰かが必ず見ている」状態になるのである。
 日本人ユーザーを対象とした宣伝がしたいのであれば、日本時間内で人が多い時間帯に合わせて投稿を気にするが、日本人のみを対象としないのであれば時間帯を気にせず投稿ができる。この点においても気楽に投稿できるのが強みである。

 このような経緯からサイトを訪れる方は基本海外の方が目立つが、勿論日本の方のサイト訪問も見られる。
 解析からはTwitter、pixiv等の外部リンクからが殆どだが、僅かに検索エンジンからの訪問も挙がっている。


④デメリット対策(+他のサービスとどう使い分ける?)

 さて、ここまではTumblrサイトのメリットを挙げてきたが、メリットにするまでに多少のデメリットは付き物である。
 しかし、どれも早期に対策すれば改善できるのでここで簡単に紹介しよう。

・SEO対策
 Tumblrで作成したサイトは検索エンジンに引っかかりにくい仕様になっているため、サイトとして運用するのであれば、まず最初にこの点を改善させよう。
 「Tumblr SEO対策」で検索すると、Tumblrで適用させるための方法が挙がってくるので参照されたい。

・Googleアナリティクスはあくまでも「参考」
 Googleアナリティクスは、「サイト訪問者の行動」のみをカウントするツールだ。
 ③で挙げたように、サイトに訪問しなくてもTumblrタイムラインからコンテンツを見ている方も居るため、実際に「コンテンツが何人に見られたか(反応されたか)」の正確なデータは出ないので注意しよう。

・Tumblrはミニブログ
 
Tumblrはブログの形態を取っているが、数千字の長文はあまり向かない。(書いた記事の全文がTumblrのタイムラインにもそのまま流れるため)
 字数制限が無いので書けないこともないが、長文を書く際はnoteなどの外部サービスを利用した方が良いと思われる。
 むしろ外部サービスを積極的に取り入れ、「サイトへの集客ツール」として運用するのも一つの手段かもしれない。

・NSFW(R-18)の「画像」は投稿できない
 
規約により、TumblrではNSFW画像(R-18画像)は投稿できない。
 投稿自体はできるが、AIの自動判断で非公開投稿にされるのだ。
 しかし、直接貼り付けて投稿するのではなく、「自前で用意した健全なサムネイル+外部サイトへの案内リンク」の投稿だとセーフだったりと、グレーゾーンが未だ多く、不安定ではある。
 また、投稿画像はAIが判断する為、まれにNSFWではない画像でも勝手に非公開にされることもある。
 簡単に抗議はできるので、もし非公開にされたらタイムラインの該当コンテンツに表示される、申告ボタンから速やかに非公開を解除してもらおう。
 NSFWではないと判断されると申告から解除までは数秒で終わる。


 以上が、Tumblrをイラストサイトとして運用した場合の紹介となる。

 10年近く続けているpixivに比べると、まだまだフォロワー数も少ないが、pixivよりもコメントを多く頂いたり、繋がった人が多いなど、有り難い縁も得られているのは喜ばしい事である。この場を借りて感謝したい。

▼鳥小箱のTumblr(通常イラストサイト)
「鳥籠屋。」【https://torikobako.tumblr.com
▼仕事履歴・ポートフォリオサイト
「B.B.W.」【https://torikobako-works.tumblr.com】