腕まくり-theme: くせ

(化石のように長い時間が過ぎました)



随分と前に、冬にぜひ書きたいと決めていて、しかし書かないまま冬を越し、また春になった。春が来るというのは希望でもあり絶望でもありますね、そんなことはどうでもいいです。


季節を問わず、私は腕まくりをする。腕まくりはTHEがつくくらいの私の癖で、気づいたら冬でもシャツの袖が上がっている。ダボっとした服をだるっと着るのかわいいよなあとか思っていても、いつの間にか捲り上げているのだから敵わない。敏腕ぽさが目立つ。


多分、手首周りがもたついているのがめちゃくちゃ嫌なんだろう、とは思う。なんせ自分の無意識なので、自分でありながら自分ではないのだ。推測するしかない。
だからか、モチーフとしてかなり好きな腕時計も、つける行為が習慣化したことがない。割とつけていた期間もあったはずだが、いつの間にか外れている。

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ちょっと話はズレるのだが、私は厚着が異常に苦手である。
冬場など、インナー、ヒートテック、シャツ、セーター、軽めの上着、コート、マフラー、と地層のように分厚い布の層を肌の上に重ねると、発狂しそうになる。肘を曲げた時に、腕と腕の間に大量の布があると感じられる毎に、グアアと叫びたい衝動に駆られる。
つまりここでも、「もたつき」が苦手なのである。いや別に、好きな人いないと思うけど。なんというか、苦手です、というよりも、一気にストレス状態がマックスになる感じ。

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知らんが、これと腕まくり理論は通ずる気がする。
思い返せば、あったかくて分厚い冬物の布団も苦手だ。初冬のヒートテック着始めの時期も、かなり我慢して着ているし、ボトムスの下にタイツを、というのもギリギリである。寒さには勝てないので、着ているうちにだいぶ慣れていくけど。

要するに、体の自由が効かない!となった瞬間に何かが爆発するんだろう。何が爆発するの・・?でも確かに、4列の夜行バスとか、ドミトリーのベッドとかでも、たまに発生する。安くて嬉しいんだけどなあ。閉所恐怖症ということなのか?腕まくりも、閉所恐怖症の所以?手首が、閉所だと感じているんだろうか。

萌え袖への道は閉ざされた。おとなしく袖をまくって敏腕感を出します。ちょうどこれから夏だし、手首も自由効きますからね。よしとしましょう。

(文・sio)

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