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ナイジェリアの乾麺-theme:麺類

ロンドンの話


一つ目の滞在先には2週間いて、そのうちの1週間宿を共にしたナイジェリアガールがいた。私が共有スペースで飯をかっくらっていると彼女が来て、棚の中から大きめの段ボールを取り出し、その中にぎっちり詰まった乾麺の袋を取り出して、調理を始めた。

どうやらゆがいて麺の状態にしてから、味付けして炒めるらしい。乾麺の調理方法として、馴染みがなさすぎる。
完成した麺を向かいの席で美味しそうに啜る彼女。
私はといえば、今までブラックの人としっかり対面したことがなく、その強い眼差しに少々戸惑いを覚えつつ、興味を惹かれていた。法律を学ぶ21歳で、ロンドンへはインターンで訪れたという。日本のことを次々と聞いてきてくれる好奇心を持ちつつ、話している間はしっかり聞いてくれた。


という彼女が、立ち去り際にその乾麺を3袋くれた。
調理の手順がわからず一回めは失敗、あまりに塩辛い麺を作った。同じく麺を貰っていた同室のシンガポール人が、調理方法を無視して汁麺にしていたのを見て2回目でようやく成功した。3袋目は記念に一緒に帰国した。


この絶妙なパッケージを見てほしい。
このヒョロヒョロのMr.インクレディブルみたいなやつは何なんだろう。
で、やっぱり汁麺じゃないよな。

(sio)

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