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そのめんどくささを強要できるほどキミは偉いのか?

 こんばんは、Dr FJです。
全く個人的な話なのですが、今日からはnoteの趣向をちょっと変えて、これまでダラダラと書いて冗長になりがちだった記事を1本1000字以内のコンパクトな形で書いていきたいと思います。

 さて、今日の話題はめんどくささについてです。私は医者なので患者さんを外来で診察するのですが、そこには本当にいろんな人が来ます。そして、こう言ってはなんですが、たとえ同じ年代、同じ疾患、同じ症状であってもスムーズに診療できる患者さんとそうでない患者さんがいます。

 一般には診察では患者さんは医師の説明をよく理解するべきであり、そうなるように丁寧に説明することが求められます。また、疑問な点や不安な点にはしっかりと回答し、お互いに納得した上で治療を進めていくのが理想だとされています。もちろんこちらもできる限りそれを目指そうとしますし、それを求められたら応えることにしています。

 ただ…あくまでもそれは程度問題。いつも時間や労力を使わされ、対応にストレスを感じる人に対しては、その他のこちら側に裁量がある部分ではサービスの質を最低限にしてしまうのも仕方ないことなのです。

 以前毎回外来に来るたびに長々と自分のペースで自分がしゃべりたいことを医師だけでなくすべてのスタッフにしゃべってトラブルになる患者さんがいましたが、その人に対しては医療従事者として必要なことはもちろんしますが、それ以外の部分ではこちらも一切妥協しないという姿勢になってしまいました。

 もちろんそんなの関係ないくらい相手にとって自分が大事な人間である場合、例えば不動産業界における地主などであればそんなめんどくささも相手がすべて飲み込んでくれるでしょうけど、大抵はそうではありません。不動産売買で一見さんなのにごちゃごちゃ言う買主やことあるごとにジェンダー問題だと叫ぶ人たちなど、ことあるごとに自分のお気持ちへの配慮を常に相手に求めるようなめんどくさい人間になると、そのぶんどこかで知らないうちにサービスを削られてしまいますよ。


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