雨読晴耕IndiGo blue
#文春文庫
すべてを実行に移すことだ。大胆であれば非凡な能力と不思議な力を発揮できる。/ゲーテ
どの星の下に生まれ落ちるかは誰にも決められない、母親が子供を選べないように。だけど私は前世の次にシフトする中間世というのがあるなら子供は親を選んで生まれてくる説はあるかもしれないと思う。
皇室や王室に生まれる人もいれば難民に生まれる人もいる。これはなんの不公平?宗教が必要あるならそれはどこに生まれるかは神しか決められない。
IndiGo blue
生前の船井幸雄さんの本によく類は友をよぶ説の事が書かれていた。船井幸雄さんの執筆される本はだいたい二部構成になっていて経営コンサルタントとしての「スパイラル理論」とスピリチュアルな「あの世の話」。
「朱に交われば赤くなる」。はその環境や人間関係の中で同類を引き寄せるふたつの相反する魂は、おなじものは共生するけど違うモノは排斥する事を書いている。私はこれは人によってはガンコな主義主観、主体性がある場合はすごく複雑に混沌として練り上げられると思う。そういうのはおもしろい。たとえば、藍染めに使う藍の顔料が雪の中で周りにいくに従って鮮やかな青になっていくのが美しいように。
小学生の頃は少女漫画だけで育った。あの頃(70~80年代)の作品の文法はやっぱり面白かったと思う。
flowers for algernon/なんとなく、クリスタル。
それで中学生になってからは優等生のクラスメイトと話すインテリな内容に音楽、映画、本の話がでる。小学生の頃の後にすごい不良になった友人から物凄く薦められた音楽は矢沢永吉のキャロルやクールス。彼はとても日本人離れしたルックスをしていて子供だけどその不良っぽいところが同級生によくモテた。その頃はまだかわいい人だったけど。キャロルとクールスがその小学生男子の世界観のすべてでたまにアナーキーというグループもいいと絶賛していた。私にとっては?BOOWYからソロになった氷室京介のアルジャーノンで昇華された気分。その頃ダニエルキイスの「flowers for algernon」がベストセラーで本からインスパイアされたことがわかる。私が読んだのは日記形式で書かれた初版に近い頃で電車の中でサラリーマンふたりがその話をしていて嬉しくなった。
優等生のクラスメイトには音楽もこれは絶対この中学生男子の父親の趣味だろう、と思われるビートルズファンだった。私は進級できるギリギリの出席日数でズル休みを年中しているいわゆる不登校だったけどその中学生時代のほとんどをNHKFMからキレイに流れてくる洋楽で過ごした。時代はUKロック全盛でカルチャークラブやデュランデュランがすごく流行っていた。だからクラスメイトが追いつかないぐらい毎日洋楽をきいていて優等生の中学生男子とそういう話になると録音したカセットテープを貸してほしいとよく言われた。
中学生女子とは映画と本の話になるけどクラスメイトがハマっていたのはナチスの「悪魔の飽食」。ベストセラーでみんな持っていた。私が思い出に挙げるなら田中康夫の「なんとなくクリスタル」で過激なセックス描写が話題だったけどマンシングのテニスウェアと車の中で4人の男女クロスして座るシーンはこれは後々役に立つだろう、なんて楽しくなる。
なんとなく。これはクラスメイトには言わないほうがいい。
madam!
現在の私の趣味はこのようなプロセスを経てきているのかもしれないけど実をいうと共感的な部分よりも「No!」からはじまる。シャネルの名言で「男とはnon!からはじまる」という言葉とは少しニュアンスが違ってもっとフェミニスト的。
自分でいうのもなんだけど、私はロスチャイルド夫人に憧れたワケではないけど一応読んで、でもそれほどこなかった。
伊藤緋紗子さんがマルグリットデュラスについてもよく書いているし、映画「ラストタンゴ イン パリ」も私も観た。だけどやっぱりアンチの気持ちからまず読んでそして今でも受け入れられないのにエピソードに強くひかれる。だから伊藤さんのマナー本もほとんど読んだけどパリの街に強くひかれる。
それがなんなのかまた、図書券で買ってみようと思います。
さんどりあん