日々拡張ターン

時給1000円で働いて、大学に行ったり行かなかったりして、これほどしょうもない自分がいつか人の心をどうにかこうにかできるような文章が書けるとは到底思えなかった。思えるはずもない。     自分に"何か"があるとすればそれは淀みを見つけることだけで、言語化も稚拙、発想は凡夫、度胸も無ければ知恵もない。ただ雨漏りのようにポタポタと滴っては消える悪意を掬ってはしたり顔をしているだけだ。やがて掌から零れ落ちて収拾さえ付かせない。何者かになりたいわけではないし、泣きたいわけではない。                               真人間になりたいだけだと思う。自分の足枷を解いて、届くかどうかは別として手を伸ばしてみたり、営みとも呼ばれるような俗的な夢を正当に追いかけたい。ダメダメだ。ダメダメダカ。           本当に僕が生きたかったのはこんなんじゃねえ!