井岡一翔VSドニー・ニエテス

今は貴重な地上波でのボクシング世界戦。

観戦させていただきました。

リマッチで井岡選手は以前に負けているので、借りを返す絶好のチャンス。

ニエテス選手は前回の勢いそのままでベルトを獲得したい。

井岡選手のジャブが相変わらず良い。ニエテス選手はスピードでは劣るけど、パワー勝負では勝っている。お互いにガードが良い。

2ラウンドではニエテス選手の右のカウンターが井岡選手と捕えた。

ヒヤッとする場面だったけど、井岡選手の勢いを止めるには至らず。

井岡選手は試合が進むにつれて圧力も手数も増していく。

それとは対照的にニエテス選手の勢いはおとろえていく。まだ怖いパンチを打つけど、井岡選手のディフェンス技術が良くてクリーンヒットはしない。

井岡選手はジャブの刺し合いで完全に勝っている。距離感を支配して、軽快な足運びに出所の見えないスムーズなパンチを出す。

ニエテス選手はガードが固いものの、ダメージはしっかり蓄積されている。井岡選手の圧力に完全に押されている。

井岡選手の勝ちは9割は決まった。もちろんニエテス選手にも逆転の可能性はある。ただかなり低いけど。

ニエテス選手は両目の上をカット。井岡選手の正確無比なパンチは完全にニエテス選手を追い込んだ。

試合は最終ラウンドまで行き、勝敗の行方は判定へ。

公式採点では117-111、118-110、120-109のユナニマスデシジョンで井岡選手の勝利。

自分の採点では119-109で井岡選手。解説で来ていた内山高志さんと同じ採点結果。

井岡選手のボクシングは完璧。

鋭いジャブで自分の距離を完全に作っていた。接近戦に持ち込みたいニエテス選手にそれをさせなかった。たまに距離が詰まれば左ボディと左フック。足運びもスムーズでパンチも出だしがまるで見えない。ラウンドが進むにつれてパンチはどんどんとつながっていく。

改めて、井岡一翔は良いボクサーになったと思った。

ニエテス選手は時折見せるストレートやアッパーは怖かった。
井岡選手は倒したかったけどガードが良くて倒せなかったと言っていたので、ガードはかなり良かったのだろう。おそらく並みの選手なら今日の井岡選手には中盤あたりで倒されていたと思う。

良い試合を見させてもらった。

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