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集団性と個別性

もえぴです。

働く中でもやもやした時、
なにがもやもやの原因なのか考えてみました。
そして、思ったことが。
保育を学んできた人と
看護を学んできた人。
根本的な考え方が違うな、と。
その違いのひとつに、
「集団性」と「個別性」がありました。

保育園における集団性

保育園は「集団生活」の場です。
ベビーシッターのように
1:1で保育するわけではなく、
複数の子どもを保育しなくてはなりません。
集団の大きさは、
それぞれの保育園の規模によって異なります。
小規模保育園では、
異年齢の子と生活を共にする場面が多く、
ひとりひとりのニーズを満たす保育がメイン。
マンモス園では、
同年齢の子と生活する場面が多く、
一斉指示での保育がメイン。
私はこのようなイメージを持っています。
園の方針もあるので、
一概にこうとは言えませんが。
そして、どちらも就学が近くなると、
小学生への準備として、
集団性を強めた保育になっていく。

小学校では、1クラス30人を1人の先生がみますよね。
そのシステムに適応するためは、
先生の出した指示を聞いて、
自分で行動できる力を備えなければいけません。
ルールや決まりを守り、
周りの子と同じ行動をしなくてはいけません。
何かに属している限り、
ルールは必ず存在しますし、
守らないと成り立ちません。

また、集団性には「平等性」が関わってきます。
「あの子は許されてあの子は許されない」
このような状況は集団を乱していきます。
集団生活を、単に、
「複数人が同じ場所で生活する」ことだとすると、
平等性は必要ありません。
しかし、生活するのが子どもだとなると、
少し話が変わってきます。
まだ社会性が身についていない子どもが、
平等性の無いところで集団生活をすると、
おそらく常に喧嘩が起き、不満が増え、
保育園が安心できる場所にはならないでしょう。
子どもを預かる「福祉サービス」
という要素も含んでいる点から、
ある程度の基準を設けることも必要です。

看護における個別性

4年間の学生時代、
病棟での勤務時代、
耳にタコができるほど聞いた言葉。
「個別性」。
看護を学んだ人は呆れるほど聞かされたのでは?
看護では、
その人の看護ニーズを見つけ、
満たしていくことが基本となります。
誰にでも当てはまるような看護計画を立てると、
先生や指導者にこっぴどく詰められた思い出があります笑

集団性に個別性を取り入れる

働く場所が「保育園」である以上、
保育を第1に考えるべきだと思います。
つまり、集団性を重視することが多くなる。
基本は保育を邪魔せず、
園や担任の保育観に沿った関わりをする。
その上で、優先順位によっては、
看護師として意見を主張する。
気をつけるべきなのは、
園の言いなりにならないこと。
看護師は、保育園において
唯一看護を学んでいます。
1番「個別性」を大事にしてきたはずです。
その個別性を、
子どもたちのために生かしていきたい。
逆にいうと、味方はいないかもしれません。
なかなか伝わらずに
もやもやいらいらすることもあるかも。
ちなみに、私が最近考えるのは
配慮が必要な子に対する集団性・個別性の在り方。
今度、そこについての記事を書きたいと
思っています。

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