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思い出#1 私、看護婦さんになる‼︎

 今となっては、全然関係ないのだが、私の母は、華道と茶道の師範だった。お弟子さんがいたり、色々なところの花展に出展していたり、お正月のお花の生け込みに行ったり、お茶会に出向いたりしていた。こう言うと大分優雅に聞こえるが、普通のサラリーマン家庭だった。
そんな普通な家庭の中で、家事をして、祖父母のことも見ながら、我が道をも進んでいる、
そんな母が大好きだった。

 私は、子供心に「私も母のように手に職を付けたいな」と思うようになっていた。
そんな時、高校1年の終わりかな?友達のお母さんが看護婦さんで、「今日は夜勤なの。」と言う話を聞いた。
それは、直感的に、ピンっ💡と電球が付いたような感覚で、
私が看護を目指すようになるきっかけだった。

 それは、大分、母とは違う道だったし、父は反対しなかったけど、
母は「なんでそんな大変な道に進むの⁈それにあなたはおっちょこちょいだし、1人でエレベーターも乗れないじゃない⁈」と反対してたな。

 「なる‼︎」と心から決めてるのに、数学が、
0点採る程出来なさすぎて、というより、
数学にやる気がなさ過ぎて、
担任の先生にも「看護婦さんじゃなきゃだめなのか?」と、密かに、「やめておけ」、と言われていたような。。。

 おまけに、大学を出ていなかった母は、私に普通の大学に行って欲しかったから、
「看護婦さんになるなら、大学という名の付く学校に行きなさい。」と言ったっけ。

 お金が沢山あるわけではない家庭なのに、
まんまと、浪人させて頂くことになり、
申し訳なさから、その一年、猛烈に勉強して、短期「大学」に受かり、次いでに奨学金で通えることにもなった。

なんで、その時、そんなに看護を目指したのだろう、、と、ちょっと不思議にもなる。。。

けど、その直感的に進みまくった道が、
天職となることになったみたいだ。。。

これも運命だったのかな。

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