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球団ヒストリー52.九州No1!!第37回全日本クラブ選手権九州地区予選の戦績

第37回全日本クラブ選手権九州地区予選

2012年8月4日から北九州で開催された、第37回全日本クラブ選手権九州地区予選。

クラブ選手権には、野球をすることが仕事になる企業チームは出場できない。
仕事と野球を両立している同志でありライバルだけが集まっている。
負けられない!

当時は現在と違い、全日本クラブ選手権予選は一次、二次と分かれていなかった。つまりいきなりの九州地区予選だ。

本選への切符を賭けて北九州大谷球場に集まったのは、九州各地から12チーム。
この中から本戦への切符を手にするのは、たった1チーム。

全4試合の戦績

この大会は公式スコアが手に入った!
まずは全4試合のランニングスコアをご紹介しよう。

8月4日(土) 1回戦 ☆
 vs福岡ベースボールクラブ(福岡市)
 福岡BC  | 0 0 0 | 0 0 2 | 0 0 0| 2
 鹿DW  |0 0 2 | 0 0 0 | 0 0 1x| 3
 バッテリー:松元-北迫
 長打:二塁打:山元

8月5日(日) 準々決勝 ☆
 vsBAN BASEBALL CLUB(大分市)
 BAN BC  | 0 0 0 | 1 0 0 |0 0 4 | 5
 鹿DW   |0 2 0 | 2 1 0  |  1 0 X | 6
 バッテリー:竹山、古市-北迫
 長打 二塁打:北迫、山元/三塁打:山元、大内山

8月6日(月) 準決勝 ☆
 vs宮崎ゴールデンゴールズ(宮崎市)
 鹿DW  | 0 0 3 | 0 1 0 | 0 0 0 | 4
 宮GG|0 0 0| 0 0 0| 2 0 0| 2
 バッテリー:古市、竹山-北迫
 長打 二塁打:山元

8月6日(月) 決勝☆
 vsビッグ開発ベースボールクラブ(那覇市)
 鹿DW      | 0 0 0  | 0 0 2 | 0 0 0 | 2
 ビッグ開発|0 0 1| 0 0 0| 0 0 0| 1
 バッテリー:松元、竹山-北迫
 長打 三塁打:田上

4戦全勝!そう!優勝!!

やったぁぁぁ!!!

決勝の相手は、沖縄のビック開発ベースボールクラブ。
同年5月の都市対抗予選で惜敗したチームだ。
そこを一点差で下しての優勝は、どんなに嬉しかっただろうか!?

変貌

戦績からもわかるように、全4試合のうち3試合を1点差で競り勝っている。
残る1試合も4-2という好ゲームだ。

登板したピッチャーは4試合で3人。
鹿児島国際大の上川監督からの紹介で入団した松元亨輔投手、この年復帰した球団創設当初からの大エース竹山徹投手、そしてクラブ選手権の直前に入団したという古市康大(ふるいち・こうだい)投手だ。

この3投手それぞれが、100球超えの投球をしている。
松元投手に至っては初戦完投。

どうしても野球を続けたいと、退団するチームメイトを横目に歯を食いしばって土台を作ってきたところに、頼れる投手陣が加わった。

打線についても、爆発して止まらなくなるというよりは、出たランナーを丁寧に次の塁に進めるといった丁寧な攻撃が目立つ。
併殺を喫するところも多々あったが、積極的に打っていった結果でもある。

しっかり守って大切なところで主軸が鋭い一打を放つという、一人一人が自分の役割を確実に務めるまとまったチームだったのではないかと、スコアから読みとれた。

「大勝ちしたあと大負けする」ことも多かった前年までのチームが、たった数か月でここまで競り勝つチームに変貌を遂げたんだ。



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