学業優秀、社会に出たらグズ

大学時代はきちんと授業も出て単位も取って優秀だったのに・・・
あまり単位のくれない超難関授業の単位もしっかり取っていたのに・・・
友達に「どうしたら単位取れるの?」と聞かれ「勉強すれば楽勝」と生意気に答えていたのに・・・

社会人として働き始めたら「あれっ?」「なんか残念」「仕事できねー」と言われる人、たまにいます。学校の勉強が出来たせいでプライドだけは高くなり、自分は出来るはずなのに、出来ないのは周りが悪いと人のせいにする。そして最悪の場合には会社を辞めてしまう。当然次の会社に転職しても同じことを繰り返すことになり、会社は向いていない、独立してビッグになるんだと開業届は提出する。
でも、そんな社会での経験もなくて、プライドだけは一人前の仕事出来ない人間に誰が仕事を頼むんでしょう?
結局仕事がなくなり、
どんどんどんどんクズになっていく。

なぜなんでしょう。

問題点は3つあると思います。そしてその3つはお互いに影響しあっています。


1つ目の問題は日本の教育。日本の教育は1つの回答を求めるのが正解。国語で「作者のその時の気持ちを考えて答えなさい」というような問題がそり典型。作者がどんな気持ちで書いたのなんかは絶対に分かりはしない、もしかすると「締め切りに追われて思いついたことを書いただけ」が本当の正解だとしても。正しい問題は「問題を作っている人が読んで作者はどんな気持ちだったのか想像した結果が答えです。一般的な考え方だと思うので答えなさい」のほうが正しいのかも。そして、その「正しい」と思われる答えを探すのが勉強だと思って育ってしまうこと。それが一つ目の問題点。
 社会に出ると正しい答えなんて、その時その時で変化していくものなのに、それが判らずひたすら学校で習ってきた「答え」を探していく。そこに時間がかかり「答え」を見つけ出した時には周りは次の問題の回答まで進んでいたりする。そして周りの「答え」は学校で習った正解ではなく、正解のような間違っているかのようなフワフワした内容だったりするので、さらに「答え」が判らずに悩んでしまう。そして、周りからは仕事ができないとレッテルを貼られてしまう。

2つ目はプライドの問題。学校ではテストの成績は上位にいたので、あいつは勉強が出来ると思われていた。そのため、いつの間にか学校の勉強ができないやつを見下して自分の方が上にいると勘違いをしてしまっていた。そんなプライドが出来上がってしまっているので、人に「出来ない」と思われたくない、「知らないから教えて」と言えない、人に聞くくらいなら自分で調べて答えを見つけてやる、そう考えてますます孤立していく。

3つ目はコミュニケーションの問題。学校では一人で調べて勉強をしていたので、人とのコミュニケーションが出来ない。人のアドバイスは「クソバイス」と言い聞く耳を持たない。「他人は変えられない」という言葉の解釈を誤解して、「他人は変えられないのだから、私を変えようとするな」と主張する。そして謙虚さが無くなりクズになっていく。

これらの3つが関係して本当のクズになっていく。
まだ、探究心や好奇心が旺盛で自分からとことん物事を追求していくような人なら、成功する可能性もあると思いますが、自己研鑽も行わず、一日中ネットを眺めながら自分の主張を垂れ流すようになっていき、周りからはクズ扱いされてしまう。例え一流大学を卒業していたとしても、社会不適合とされて堕ちていく。

そんな人を見かけます。

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