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エイブラハム・リンカーンのスピーチ

エイブラハム・リンカーンの

「人民の、人民による、人民のための政治

(Government of the people, by the people, for the people)」



のスピーチが行われたのは、1863年のゲティスバーグにおいてである。

このことは、誰でも知っている史実である。



実は、リンカーンの前に、もう一人、スピーチをしていた男がいるのをご存知だろうか。

その男は、名高い雄弁家エドワード・エヴェレット上院議員。

2時間の熱弁を奮い才能を証明したという。



しかし、民衆の心に響いて、歴史的なスピーチとなったこの後の、冒頭に記したスピーチは、

わずか5分間であったと言う。



本当に自分の思いがあり、本当に学んで、準備したなら、原稿は要らない。

魂が、入ったスピーチは、心に残る。



「こんなことぐらい、メモや原稿を見るなよ」と言うくらい、

顔を伏せて、原稿を棒読みする政治家から何も伝わってこない。



原稿の棒読み、資料の棒読みなら、出てくるなと言いたいね。

ましてや、自分の自慢話など誰も聞きたくないよね。



5分以内のスピーチの準備には何時間もかかると言う。

反対に1時間以上のスピーチは、簡単らしい。

5分のスピーチで、民衆の心に突き刺さるスピーチができたらすごいね。

5分なんて、時候の挨拶をしたら終わっちゃうもんね。


リンカーンは、

「たいていの人は災難は乗り越えられる。

本当に人を試したかったら、権力を与えてみることだ」


と話している。


人と言うものは、災難には結構、踏ん張って乗り越えてくるが、

いったん、権力を持つと、人が変わったように尊大ぶってしまう。


いわゆる「何様のつもり」というやつである。

だいたい、まともな訓練、準備をしてこずに、偉くなった人が多い。

成り上がりと言うやつですか。

権力、権限を与えられたときにその真価がわかるね。


「何様のつもり」と言う人がいかに多いか、よくわかる。

ではまた。

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