見出し画像

複雑な感情をそのまま味わう

今私はコロコロと変化する感情に戸惑っている。

どうしてもネガティブな感情がわき出て来るし、かと思うと突然感謝の気持ちに変わり涙が溢れたりする、要するに情緒不安定なのだ。

それでも不思議と焦る気持ちは無い、私の中心が無いから有るに変化したことで、焦ってあたふたする私は薄れてきているのだろう。

まるで待ちわびたスペシャルな日を迎える前日のような、ソワソワする感覚や、叶ってしまったら全てが色褪せて見えるのではないか?という不安を静かに今 私は味わっている。

色鉛筆が大好きな私、あの色のグラデーションを見つめるとうっとりして満たされるのだ、それと同じ感覚で、自然にわき出て来る感情のグラデーションを見つめているのかな?と思った。

全て存在していていい!あれがダメ!これはいい!ではなく、ネガティブもポジティブも関係ない、暗い色と明るい色がお互いをひきたて合うように、それぞれ存在するおかげでより鮮明に浮き立たせてくれるのだから。

私は今でも元夫との結婚生活を時々思い返してみる、あんなにも騙され屈辱的な目に合わされたけれど、それでも憎しみという裏側に複雑な感情が隠れていたことに気づいた、だからあの頃の私を救ってくれていたのは元夫だったのだと確信している。

被害者意識で元夫を非難してきたけれど、攻撃的な私は消えて、あの頃はあれで精一杯だったんだからお互い様だよね、と自分にも非があることを認め、そんな過去の自分を許せるようになってきた。

更に遡って中学生の私に戻った感覚で、大好きだったO君の事を思い出す、中学2年の時一目惚れしたO君、それから高校3年までずっと私の心のオアシスでいてくれた、何度も告白してふられ続けた、ブレない冷酷なO君、それがかえって素敵に思えた。

今の私はハッキリわかる、愛情をただただ押し付けることで満足していただけの身勝手な恋心だったのだと。

O君の気持ちなんてひとつも思いやることはなかった、ただ私の気持ちだけを受け止めてもらいたかったのだ、幼稚なわがままな未熟な私だった。

それなのに、O君は呼び出された場所に必ず来てくれた、プレゼントは拒否されても手紙だけは受け取ってくれた、やっぱりO君は冷酷な人ではない!温かい思いやりのある素敵な人だった。

そうして過去を思い出すと、複雑な感情を味わう為に人生のシナリオは用意されていたとわかる。

辛い悲しい思い出ほど、感情のグラデーションを味わえて深みを感じるのだ。

私がここに存在していること、これは奇跡でしかない、だからもう罪悪感から解放して、自分の存在価値を認めて、生きていること自体が素晴らしいのだと誇りに思うことにしよう。

幸せをありがとう♡

ここまで読んでくださって感謝します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?