この世界に疑いを持ち始めたきっかけ その1
この世界、すなわち自分が見ている世界は、全てが自分の思い込みが映像化して見えている。
このことを私はすっかり忘れて、見えている世界にどっぷり浸かりきってとても疲れていた、約3年前の私のことを記そうと思う。
私が不幸なのは、間違いなく元夫が原因だ!と決めつけていた、元夫はあらゆる手段で私を苦しめてくる、最早悪魔としか思えない。
それでもこの悪魔に屈したくはなかった、何とかして悪魔を天使にしたい!と願い、私は何度も元夫を改心させるべく、説得し続けて撃沈することを繰り返していたのだった。
そんなある日、懲りずにまた私は逃げようとする元夫を捕まえて、説教するようにネチネチと自分の意見を述べていた。
当然元夫は全く聞く耳を持たない、私が話を区切る度に「もういい?俺は色々やることあるから」と自分の部屋に逃げようとする。
私はどうしても我慢できず、今日こそ元夫のネジ曲がった心を元に戻し、私に本心からの謝罪をさせようと、長くなることを覚悟して挑んでいた、だから元夫を逃がすつもりはなかったのだ。
元夫は目を閉じて 私の話を寝たフリしながら、耐えていた、でも私が元夫のNGワードを言った途端、噛みつくように反応した、私は怯む、でも負けない!とまた言い返す、段々口論になり、エスカレートしていく。
どうして解ってくれないのか!?イライラ💢がピークに達した私は、何故か元夫は悪霊に取り憑かれているんだ!と思った、その悪霊を言霊で祓う必要がある、そう判断した。
それで私は元夫の背中を平手で2回叩き叫んだ。
「悪霊め!!この人から出ていけ!この人は元々優しいいい人なんだ!もう私の世界を邪魔するな!ここから出ていけ!!」
自分でもビックリするくらい大きな声で叫んでいた、それと共に頭の中では冷静に、次の元夫の反応を予想していた。
きっとこの男は私をバカにして、何を言ってるんだ?頭がおかしくなったのか?と呆れながらこの場を去ろうとするだろう、と確信していた。
ところが元夫は予想外の反応をしたのだ。
私の目を見て、「そのことは確かに俺が悪い、ゴメン」と素直に謝った、そしてその後の私の話をちゃんと聞こうと姿勢を正していた、明らかに態度が急変している、これはどういうことなのか?
私は元夫にもっと今までの恨み辛みをぶちまけて、全て謝らせようと思っていたはずなのだが、180度変わった元夫を前に、拍子抜けしてしまい、うやむやに終わらせたのだった。
元夫は自分の部屋に戻って行った、そしてしばらくの間、私は先程の出来事を思い返して、不思議な感覚にとらわれていた、あの現象は私に何を教えてくれているのだろう?と謎解きの探偵になった気分で、思考を働かせていた。
このことがきっかけとなり、この見えている世界は、私の思い込みが映像化している世界なのでは?と疑いを持つようになっていったのである。
まだ他にもエピソードがあるので、ひとつづつ書いていこうと思います、やっと自分が書きたいと願っていたことが書けて、今の私はワクワクしています。
幸せをありがとう♡
ここまで読んでくださって感謝します。
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