この世界に疑いを持ち始めたきっかけ その２

私が自分の見えている世界が、自分の思い込みが映像化しているのではないか？と疑いを持つきっかけになったエピソードを書いている。

今回もひとつのエピソードを記そう。

これも前回の頃と同じぐらいの時、元夫の運転で買い物に出かけた、その途中、元夫は道を間違えたのだ、普段は間違うことのない単純な道を、どういう訳か曲がってしまい、元夫はその事に気づいた、それで引き返そうとしたのだ。

慌てていた元夫は、後ろを確認せずに車をバックさせた、当然ながら後方の車にぶつかったのである。

後部座席に乗っていた私と娘は、かなりの衝撃があったので、車に傷がつくくらいのぶつかり方だと感じた。

でも元夫は、特に何も感じていないようだ、私と娘は彼に文句を言い、ぶつかったのか確認してきて、と訴えた。

元夫が渋々車を降りて後ろを確認しに行く、案の定後方の車の運転をしていた男性らしき声がして、元夫に抗議しているのが聞こえた、私と娘は怖くなり、隠れるようにしていたので、男性の姿は見なかった。

元夫は一応持ち歩いている名刺を相手に渡し、戻って来た、彼による報告では、どちらの車にも傷は見当たらず、ぶつかった証拠は無い！と言う、私は不審に思いながらも、買い物の予定があるので、そのままショッピングモールに向かってもらい、事故のことはすっかり忘れてしまったのだった。

帰宅して、その夜のこと、突然インターホンが鳴った、ワンコのこゆきが狂ったように吠える、私はモニターを覗いた、でも真っ暗で何も映っていない、それなのに何度もインターホンが鳴り続けるのが怖かった。

こんな時間に訪ねてくるのは怪しいので、元夫に応対してもらった、そして戻って来たのでどうだったか聞くと、昼間の件であの時の男性が、ぶつけられたことで納得出来ずに脅しにやって来たらしい。

元夫は全く動揺していなかった、車には傷がついていないので、警察に行っても何も出来ないと自信満々だった。

それからも、元夫のスマホには何度もその男性から脅す内容の電話があったらしい。

私はこの出来事が違和感でしかなかった、一連の出来事が実体が無く、リアリティーを感じない、どうしてインターホンに男性の姿が映らなかったのだろうか？私はここにヒントがある気がしていた。

元夫が起こした事故なので、私には全く非は無い、そう信じていたことが現実化している、あの時元夫に抗議していた男性の姿は私は実際に見なかった、つまり私の意識の世界には登場していない、だからインターホンのモニターに映らなかったのでは？と思った。

私は元夫に不満を持ち、誰かから非難されればいいのに！と秘かに望んでいた、それがこういうカタチで現実になったのかもしれない、と考えた、やはり自分の思い込みでこの世界は創られているのでは？と真剣に信じるきっかけになったのである。

今の私は、この世界が自分の思い込みが映像化して見えていることに気づけている(まだ謎はあるけれど)、元夫はこの大きな気づきの為に協力してくれていたのだと思う、私は真面目で純粋な為、目の前の現実に完全に感情移入して浸かりきっていたのだから、気づかせるには相当な荒療治が必要だったに違いない。

エピソードとしてはあとひとつ記しておきたいことがあるので、次回に続きます。

幸せをありがとう♡

ここまで読んでくださって感謝します。