マスクの下で 出来る事

マスク生活があまりにも長くなっているので、マスクの下で出来る事を考えてみた。

「満面の笑」

見えない見えない、分からない。だから広角を極限まであげる「私は口裂け女よ」くらいまで、思い切り笑ってみる。頬の筋肉も気合をいれて肉団子2個くらいまで凝縮。歯だって出しちゃう。前歯を出して笑ってみる。歩きながら、バス停で立ちながら、電車でつり革を持ちながら・・・マスク前には出来なかった事。

「口笛練習」

私は口笛が吹けない。自宅で吹いたらご近所迷惑(音が出たら、の話だが)それならば…歩きながらの「口笛練習」。令和の時代に「口笛吹きながら歩いている」なんて人はどこを探してもいない。口笛は、下唇の裏下あたりに舌をあてる、はずだから。小さな口びるをちょっぴり開けるはずだから。とにかくやってみるのが、歩きながらの口笛練習・・・マスク前には出来なかったこと。

「悪態をつく」

すれ違いざまに「ちっ!」と言ってきた おっさん。目をあわせず料理を「ドン」とおいていった お姉ちゃん。大声で自分の自慢を延々と話していた おばあちゃん。カード払いの手順に戸惑って列を長くして密を濃くしていた おばちゃん。言えない言えない、言えない言葉をマスクの下で小さな有声音にしてみる・・・マスク前には出来なかったこと。

「香りを楽しむ」

マスクの裏にミント香のアロマをたらり。なんと爽やかで香しいこと。あのドブの匂いがしていた裏道も、排水溝の横の池の土手も、そこはすべてミントの香り。ついでにパパも ミントの香り・・・マスク前には出来なかった事。

「ヤギになる」(特別編)

マスクの裏の不織布。あそこは布?紙?まあいいや。ちょっとモグモグ。味はないけど、モグモグ。美味しくないけど、モグモグ。ヤギの気持ちになってみる。マスク前には出来なかったこと。


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