見出し画像

赤ちゃん日記5

「いつもより温かい母乳」だった日があった。生まれて1ヶ月くらいだったかな?熱燗とまではいかなかたけど、とにかくぬるかった。僕が飲んでいるとき、母は妙に顔をゆがめていて・・・「どうしたんだろう?」って思ったんだよね。
どうやら、あれが「乳腺炎」ってやつだったらしいよ。

母は眉をひそめて、だるそうで、不機嫌で。僕を見る目は切なそうで。体温を測ってみて「きゃあ!」って。いそいで僕をつれて産婦人科に走ったよ。

一生懸命「僕が飲むと改善される」って聞いたから。必死よ必死。がんばって飲んだよー。美味しいけど、ちょっと疲れた。顎ががくがく。でも、翌日には母が元気になっていたから、よかったー。僕、復活に協力できたよね?

離乳食が始まったあとにも騒動があったなぁ。
トウモロコシを食べ始めたんだ。美味しかったよ。甘いくて、とろーんとしていて(とろみ食だから当たり前か)産地は北海道だって。パクパク食べちゃった。

でも、少ししたら「べろーーん」って吐いちゃった。なぜか分かんないんだけどさ。翌日も、とうもろこしを食べたら吐いちゃった。美味しいんだよ、本当に。でも、なんかダメみたいなんだよね、僕のオナカ。

その翌日、母がオムツをみて叫んだ。「血便!」
ちょびっと、ごくごく少しだけど、そんな感じだったんだって。すごい。よく見つけたなぁ。すごいよ、母。

今度は「小児科」だね。お医者さんが「この程度なら大丈夫ですよ」って。母は安心していたさ。そして「薬」がだされた。

僕にとっての初薬。意外と美味しい。白い粉だけど、甘くて美味しい。これからの人生、どんな薬のお世話になるかもしれないけどさ。とにかくこれが「初薬」

「初病気」「初小児科」「初薬」・・・いろんな「初」が続くもんだなぁ

                 つづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?