おにぎり

東京住みのITコンサルタント。本と映画と筋トレが主食。

おにぎり

東京住みのITコンサルタント。本と映画と筋トレが主食。

マガジン

  • 読書

    おにぎりが読んだ本まとめ

  • 映画

    おにぎりが観た映画まとめ

最近の記事

2024年のGWに読んだ本

読書にはまとまった時間が必要だ読書にはまとまった時間が必要だ。仕事で使う知識を得るために関連する本を読むのは読書とは違う。たとえばプレゼン資料作成時に参考資料を読むのに「読書」って言葉は使わないよね?それと同じ。 読書とは本と対話すること。本の世界に分け入ること。本の海に深く潜ること。まとまった時間と体力がないと実施することが難しい行為なのだ。 そんな訳で、普通の勤め人の私が本と向き合う時間と体力をたっぷり取れるのはGWやお正月などの長期休暇のみ。いつもスーツケースに本をた

    • あれからずっとボーのことを考えている(ネタバレあり)

      後味の悪い映画と、観た後に何も残らない映画だったら、前者の方が絶対に良い映画だ。私が観たい映画とは、観る前と観た後の自分で何かが変わるような映画だからだ。その意味で、アリ・アリスター監督の「ボーはおそれている」はとてもとても良い映画だった。「後味が悪い」を通り越して「何味だか分からないけど脳髄まで達するレベルでとんでもない味がする。身の危険さえ感じる。」そんな映画だ。 悪夢から醒める、さらなる悪夢が始まる。 この映画のあらすじを語るのは難しい。決して荒唐無稽な話ではなく、

      • ヒトラーのための虐殺会議

        私たちの「今日」と連続する2時間の会議 1939年に、イギリス、フランスがドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が勃発しました。6年前の1933年にヒトラーが首相に就任してから目立ち始めたユダヤ人迫害が加速度的に苛烈かつ大規模なものになっていきます。その大きなうねりの中で一つの「ギア」になっただろう1942年の「ヴァンゼー会議」を描いた映画です。 精神的にきつそうだったので、観るかどうか直前まで迷いました。やはり目をそらせないと思って観ました。これは私が生きる「今日」と地続きの

        • 2023年1月読んだ本 めぐる星たち/クラッシック音楽/ウクライナ/陰謀論/システム開発見積り

          もう2023年2月もそろそろ終わりだが、先月分の読書記録を書けてなかったのでアップ。記録をつけることで頭の整理にもなるし、この習慣は続けたい。 the luminaries2013 年ブッカー賞受賞作。ゴールドラッシュに沸くニュージーランド1866年。Walter Moodyは誰とも分かち合えない苦い過去を抱え、ニュージーランドで一山当てるために彼の地に降り立つ。あるホテルのラウンジに入ったところ、一癖も二癖もありそうな12人の男たちがそこにはいて。。。 大富豪が失踪し、

        マガジン

        • 読書
          4本
        • 映画
          4本

        記事

          資産所得倍増に必要なこと その2-1 金融知識をつけよう(初級編)

          乗るしか無いこのビックウェーブ、それが資産所得倍増の波。資産所得倍増のための必須3要素は、タネ銭、金融知識、マインドです。前回は3要素の一つ目、「タネ銭の作り方」について書きました。 今回は3要素の2つ目、金融知識について書いていきます。資産所得倍増には投資が必要ですが、投資を始めるにもステップを踏む必要があります。 老後破綻しないお金の流れを作る 負けない投資をする 勝つ投資をする 今回は1つ目の「老後破綻しないお金の流れを作る」ために持っておくべき金融知識が書か

          資産所得倍増に必要なこと その2-1 金融知識をつけよう(初級編)

          資産所得倍増に必要なこと その1 タネ銭を作ろう

          このnoteでは3年で700万を貯めた私が投資のタネ銭の作り方をまとめます。 何故いまタネ銭の話なのか?それは資産所得倍増したいなら、乗るしか無いビックウェーブが来ているからです。2022年12月の東京証券取引所の大納会で岸田首相は「来年(2023年)は資産所得倍増プラン元年として貯蓄から投資へのシフトを大胆、抜本的に進めていく」と宣言しました。2024年1月からは、有識者がこぞって高く評価するNISA制度恒久化と投資枠の大幅拡大が始まります。冒頭の岸田首相の言葉は、ただの掛

          資産所得倍増に必要なこと その1 タネ銭を作ろう

          2022年12月 読んだ本 プレゼン/壁/バルジ大作戦/聖書

          2022年12月の読書記録 ロジカルプレゼンテーション論理思考とプレゼン技術の本。コンサルやってる人なら読んだことがあるかも。最近、提案することが増えてきたので、改めて手に取ってみた。現場で汗を流した人が書いたんだなとわかる本。かなり実用的。コンサルやってるとパワポのフォーマットとか、過去の類似案件のを使うことが多くて、何となく「この案件にはこのフォーマット」ってのが身についちゃうと思うんだけど、「なぜこの案件の時にはこのフォーマットなのか」ってのが筋道通して説明されている

          2022年12月 読んだ本 プレゼン/壁/バルジ大作戦/聖書

          カースト アメリカに渦巻く不満の根源

          アメリカにおける人種差別の歴史は概略くらいは知ってるつもりだった。しかし2020年5月以降のBLM運動の激しいうねりには正直驚かされた。「アメリカが本当に分裂してしまうのでは?」そんな恐れすら感じた。一体何が起こっているのか理解したかった。 「カースト」は2020年8月にアメリカで出版された。2022年になって日本語にも訳されたので手に取って読んでみた。 著者のウィルカーソンは、アメリカに根深く巣喰う問題を表すために「カースト」という言葉を使う。 読んでいるうちに紙面から

          カースト アメリカに渦巻く不満の根源

          【ネタバレあり】ドントウォーリーダーリン 

          美しきパームスプリングス、完璧な夫婦、完璧な幸せ映画は50-60年代のアメリカの懐メロがけたたましく流されるパーティーシーンから始まる。4組くらいの夫婦たち。妻たちは頭の上に銀のトレイをのせ、さらにその上のブランデーグラスを落とさずに誰が一番長くダンスできるかを競っている。夫たちは野卑とも思える掛け声で自分の妻を応援する。落ちるグラス、飛び散るブランデー、哄笑と鳴り止まない音楽。そしてアリスとジャックはソファーの上でキスをする。ここは完璧な街、ビクトリータウン。アリスとジャッ

          【ネタバレあり】ドントウォーリーダーリン 

          コロナ後遺症がスカッと治った話

          !注意! あくまで私個人の体験なので、他の人に効果があるかは不明です。「私には効果があった」というだけの話です。 1ヶ月半続いたコロナ後遺症新型コロナに罹患して、自宅療養明けからは普通に出社して仕事ができると思っていた。ところが私は1ヶ月半にわたってコロナ後遺症に悩まされることになる。この間に出社できたのはたった2日だけだった。 コロナ罹患後の初出勤新型コロナに罹患して1週間ほど自宅療養をした。自宅療養中も仕事を休んだのは2日で、あとは在宅勤務をしていた。咳は残っているが

          コロナ後遺症がスカッと治った話

          コロナ闘病記録

          はじめに2022年8月、私は新型コロナウイルスに罹患してしまった。ワクチンも毎回接種していて、普段から三密回避、手指消毒、マスク着用を心がけていた。少し神経質なくらいに気をつけていたので、罹患したときは、「まさか自分が。。。」という思いだった。感染源の心当たりは全くなかった。 私は自宅療養で完治したので、軽症の部類に入るだろうが、かなり辛かった。誰かの役に立つこともあるかもしれないので、コロナ罹患の体験をnoteに残しておく 発症Day1午前中はミーティング。午後からなん

          コロナ闘病記録

          クラリスは羊たちの夢を見るか

          ある映画にまつわる個人的な思いを書こう。映画の名前は「羊たちの沈黙」。サイコパスによる連続殺人事件を追う、ジョディ・フォスター演じるFBI捜査官見習いクラリス・スターリングが主人公だ。 この映画は、サイコパスが出てくるスリラー映画のハシリだった。でも私にとっては、「女」についての映画だった。田舎の高校生だったわたしは、「女」として生きる・働くことはどういうことかを、この映画に見た。 わたしはクラリスになりたかった 初めて買ったコートが緑色のダッフルコートだったのも、バッ

          クラリスは羊たちの夢を見るか

          こんなことがあった

          こんなことがあった。 バスに乗ってぼんやり外を見ていたら、とあるバス停のベンチの横でおじいさんが倒れてけいれんしていた。バスが停まって、運転手さんがおじいさんに話しかける。おじいさんはけいれんし続ける。 私はバスから飛び出して、おじいさんのところに駆け寄って水を飲ませたり日傘で影をつくったりした。バスの運転手さんがおじいさんをベンチに何とか座らせた。バス停の脇のお店?から女の人が出てきて、救急車を呼ぶか聞いてきた。 おじいさんは大丈夫、大丈夫というけど、自分でベンチに座る

          こんなことがあった