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『記憶』

あなたには自分の命にかえてでも守りたい人はいますか。

「限りなく広がる空の下、私は笑って飛び立ちます。父上、母上、そして、弟妹いつまでもお元気で。」

そう遺書を残し、彼は基地を飛び立った。

「敵艦見ユ」「我敵艦に必中突入ス」

ツーーーーーーー・・・・・・・・・・・・

〈ドガォッーン〉

物凄い爆音とともに僕は飛び起きた。

「また、この夢か。はぁ、なんなんだよこれは。」


最近、同じような夢をよく見る。

7月を過ぎ、8月の中旬にさしかかろうとしていた。外では滝のような汗を流しながら道路工事をしているおじさん、耳障りなほどに鳴きまくるセミ。いつもと変わらない日常だ。

「まもる〜! 朝ごはんできたよー!」

「はーい。」

変な夢を見たせいもあってお腹がかなり空いていた。勢いよく階段を駆け下り、椅子に座った。

休みの日になると、毎日のように母親の決まり文句かのような言葉が降ってくる。

「あんた宿題は終わったの?」

「あとは自由研究だけ!

でも、テーマが見つかんなぁーい」

「さっさと終わらせなさい!夏休みももうすぐ終わるのよ?」

「うーい」

「何が、うーいよ!シャキッとしなさい!

もう小学6年生でしょ!来年は中学生なんだからね!?」

「はいはい。」

そんな事言われても、何にも思いつかない。

毎年、夏休みギリギリまでかかってしまう。

その前に、なぜまだ自由研究をしないといけないんだろうか。

「なぁぁああ、めんどくせー」

考えれば考えるほど、ムカムカしてくる。


朝食を食べ終わると、自分の部屋に戻りスマホを開く。

とりあえず、忘れたから“ググろう”

自由研究とは、

児童、生徒が自由に多様な事項を研究することである。

「なるほどね、まぁ何でもいんだよな。」

毎年くだらない研究しかやっていない。
学校での成績はいつも三段階評価の真ん中か、その下だ。非常に良いというものは取ったことがない。勉強に全く興味がない。というよりも、勉強が嫌いだ。運動もしていないし、これといった興味や将来の夢もない。

今年こそは早く終わらせて楽になりたい。
ベットに転がりながら、屋根と屋根の隙間から見える空を仰ぐ。

窓の隙間からは、蒸し暑い夏に反して心地よい風が入ってきていた。
いつの間にか深い眠りに落ちていた。



気づけば空の上にいた。
ここはどこなのだろうか。全く検討がつかない。

下を見るとあちこちから黒煙が上がり、何かが “ゴゥーゴゥー”と激しい音をたてながら燃えている。

次の瞬間後ろから

“ドガん”

と何かと何かがぶつかったような音が聞こえてきた。

振り返ると、翼から火を吹いた飛行機が下へと堕ちていく。
手足の震えが止まらない。
頭の中は真っ白になり何も考えることができない。
恐怖でパニックに陥ってしまった。
声を出そうにも出せず、口をパクパクすることしかできない。

あちこちから光る物体が飛んでくるのが分かる。

ぶつかる!!

そう思った瞬間、

「ドゴォン」

と物凄い音とともに真っ赤な炎に包まれた。

つづく。


はい。今日は、途中までなんですがちょっとした短編小説的なものを書きました。次回続きを書こうと思います。
なんじゃ?この文は!と思う方もいらっしゃるかと思いますが、素人で初めて書くんで大目に見てください。🙇‍♂️
自分の考えたストーリーがちゃんと伝わっていたら嬉しんですが、、、。
伝わらなかったらすみません。💦

次頑張ります!
今日の担当は福永でした!

#国際協力
#短編小説的なもの

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