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パルプクトゥルフの紹介

パルプクトゥルフは、クトゥルフTRPGの第7版をベースに、1930年代のパルプ小説のヒーローをやるゲームです。キャラクターの作成方法は、通常と異なり、まずアーキタイプを選ぶところから始まります。

アーキタイプは、冒険家やマッチョ、冷血漢などから選択し、それぞれ主能力とアーキタイプ技能を持っています。主能力は、キャラクターの能力値を決めるとき、通常のダイスでなく1D6+13です。アーキタイプ技能は、記載された技能に対して合計100点、分配できます。

他の能力値は、第7版と同様に決めますが、幸運だけ2D6+6です。あと、年齢による能力値の修正はありませんので、15~90才まで好きな年齢で作成できます。 

それから、物理、精神、戦闘、雑多の4種類の中から2つロール又は選択で、特殊能力を得ます。特殊能力は様々で、目星にボーナスダイスをもらえるものから、連射でペナルティを受けないもの、幸運を支払うと変装できたり、驚異の科学のガジェットを持っていることができたり。

ここまでできると、通常ゲーム通り、職業を選び、職業技能点、個人技能点も得て、背景を決めます。

パルプクトゥルフは、ルールも通常の第7版と一部異なります。まず、オプションだった幸運点の使用ルールがオプションでなく、さらに正気度の消失を減らしたり、死なないで次のシーンに登場したりできます。

重傷ルールがなくなり、最大HP以上のダメージを受けてHPが0にならない限り、死亡判定が発生しません。HPの回復も、1日毎に+1でなく+2です。応急手当による回復も+1D4となります。

仮に死亡したとしても、幸運点が30点以上残っていれば、それをすべて支払って生きていたことにもできます。もしくは、ボーナスダイスを1つもらって死ぬ前に1アクション行って死ぬこともできます。

狂気の発作表は、第7版とは別の専用の発作表を使います。その上、一時的又は不定の狂気を得た時、狂気の特殊能力を得ることができるのです!。これは、ランダムに決まります。
例えば、狂気の筋力は、STRロールにボーナスダイスを得ることができるけど、ロールに失敗すると自身にダメージを負ったりする表裏一体の能力です。

魔導書の斜め読みは、最大6時間程度になり、完全読破は通常ルールの半分の時間で終わります。
呪文の習得は、非常に難しい呪文以外は、自動成功です。

コアルール付属シナリオは4つ。
・ホテル内で行なわれるオーパーツのオークションに依頼を受けて参加する「原子分解銃(The Disintegrator)」。
・休暇中にカルティストによる神話的事件に巻き込まれる「ハリケーンを待ちながら(Waiting for the Hurricane)」
・紛失したアーティファクトの捜索を依頼される「パンドラの箱(Pandora’s Box)」
・豪華客船で、優雅な旅のはずだったが神話的事件に巻き込まれる「太平洋航路(Slow boat to China)」

どのシナリオも、普通のクトゥルフのシナリオ感覚だったら「KP殺す気か」と思われる殺傷力のシナリオです。特に「ハリケーンを待ちながら」は冒頭から銃撃戦が始まり、戦闘ルールを覚えるのに最適ですw。

第7版のルールの上に、様々なルールが付加されるので、覚える量は増えますが、もっとヒーローっぽいクトゥルフで遊びたいという人には、良いのではないでしょうか?。
ただ、シナリオの妙と言いますか、謎を解いたり、恐怖に慄いたりという要素が減るので、アニメ風と言いますか、ゲームの流れが雑な感じになります。

自分は、ニャルラトテップの仮面にパルプクトゥルフのデータが載っていると言うことで、翻訳を始めましたが、他のシナリオでも楽しく遊べる気がします。
個人的には、黄昏の天使をパルプクトゥルフで遊びなおしたいですね。



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