ぼくはソニー(6)
ぼくは鳥猟犬なので、水が怖くない。ご主人が狩った鳥を拾いに行く役目を先祖代々してきたので、その血が流れているのだ。夏になるとお母さんは外の水場に水を溜めてくれる。暑い時はその中におやつ落として拾って遊んだり、水を掻いて遊んだりする。特に散歩から帰ってくると暑くてたまらない。溜めてある水のほとんど掻き出す勢いだ。横で見ている哲郎やお母さんにも水をかけてしまう。でもそのあと日陰で休んでいると涼しくなってくる。気持ちよくて寝てしまったりする。ぼくは覚えていないけれど、寝言も言ったりするみたいだ。夢の中でも散歩しているのかなぁ。
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