頬粘膜がん 148日目 包丁を研ぐ、日常を取り戻せ


 頬粘膜癌、148日目。

 血圧 124-88 mmHg
 血糖 - mg/dL (朝食前)
 酸素 98 %
 脈拍 82 拍/分
 体温 36.7 ℃
 体重 75.6 kg

 日曜日である。
 退院して最初の日曜日であるが、実際の所退院したばかりで暫くは自宅療養となる予定であるので毎日が日曜日みたいなものではあるが、生活という意味では世の中とともに生きていくとなれば日曜日には日曜日の僕の家庭での関わりがあったりするわけだ。
 というわけで、市民病院へ行ってきた。
 妻の母親が現在入院中だ。お義母さんは間質性肺炎の末期で血液の血算値も非常に悪い状態になっている。何かあればそのまま・・・・・・という事も充分にありうる状態であり、緩和ケアがある病院に申し込みしてあり、そちらで空きがでれば転院となる予定なのだ。
 1ヶ月半ほど前に定期検診の時にそのまま血算の数値が悪くて緊急入院となり緊急で輸血をした。輸血の結果、血算の数値も回復して小康状態となり現在に至っている。
 小康状態といっても、今後については治療としては取り組むべきものもなく、基本的に緩和ケアとして対応していくこととなっている。
 今日も、洗濯物など荷物を交換に病院に寄ったわけだ。こちらもコロナ禍の中、病棟へ上がることもできないので、1階の決まった場所で看護師の方に荷物をお預けするというスタイルとなっている。一応、予約してタブレットでの面会を行うことも可能らしい。
 今日は、午前中早めに風呂にも入ったとのことで気分も良さそうであったとのこと。
 これまで、ガイドヘルパーを利用して妻が見舞いに行っていたが、僕が退院できたので今後暫くは僕と妻で見舞いに行くことになるだろう。
 昼は、ミニうどんとコロッケ。
 コロッケをうどんのつゆに付けてふにゃふにゃになったのをいただくというのが食べやすい予感だったのだが、予感的中。おいしくいただけた。関東の立ち食い蕎麦屋さんには必ずと行って良いほどメニューにコロッケがある。納得のうまさw

 もともと、日曜日のルーティンだったのだが、2ヶ月あまり入院していたので、もうヨレヨレになってしまった包丁の修繕。まぁ研ぎを入れて切れ味復活を目指す。
 久しぶりに見る我が家の包丁は、刃がヨレヨレになっていてまぁこれじゃ切れないよねぇ的な状態である。久しぶりに包丁研ぎをするのでこちらもちょっとヨレヨレだがなんとか形にはなっただろう。まずまずの切れ味の所までもっていけたから良しとしよう。


 晩御飯にはキャベツ焼きを作る。
 昨日の残りのロールキャベツと、キャベツ焼き(お好み焼きみたいなものかね)である。塩分の感じが不安なので控えめに味付け。とろけるピザチーズを入れてガリッと焼くのでこんがりカリカリの黒い所がチーズである。やや焦げたぐらいだが香ばしくて美味しかった。


 忙しくはないが、ちょっとだけ用事がある日常が帰ってきた。
 包丁を研ぐというどうということのない行為が自分の日常を取り戻すきっかけみたいな感じだ。

 今日もいい1日であった。


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