頬粘膜がん 350日目 入院前日


 頬粘膜癌 350日目。

 血圧 113-85 mmHg
 血糖 - mg/dL (朝食前)
 酸素 99 %
 脈拍 74 拍/分
 体温 36.6 ℃
 体重 71.7 kg

 入院前日と言っても、麻酔科への受診があり大学病院へ行く。
 明日の午後入院なんだが、わざわざ月曜日に受診するのはなんていうか、面倒でもある。というか、僕みたいな近くに住む人間ならともかく、県内の遠くの方から来る方なんてのは泊まりになっちゃうんじゃね?と思ったり。

 まぁ地の利がいいのはありがたい事だ。

 麻酔科の受診は、麻酔医が診察して本人の体調やアレルギーの状態、病歴など周術中の麻酔時にリスクがあるような要因についてあらかじめ知るためだ。(多分)
 多少アレルギー(スギ花粉とか)はあるものの概ね問題なしという感じか。
 ここでも、開口の問題は出る。13mmというのは麻酔時に突っ込む呼吸チューブの太さがギリギリなんだそうだ。
 麻酔医のチームで改めて、ギリで行くか気管切開するか検討してみるとのこと。

 麻酔科受診の後はそのまま耳鼻科へ。

 気管切開するかも知れないので、その為の説明・同意書が必用になる。合わせて、今回の手術や気管切開でのいろいろの場合に備えての輸血についての説明・同意書交付。頸動脈周囲の組織なんかはツルツルになるまで取っちゃうので血管が傷ついたりするとかなり出血する。その際には輸血して処置しますという事で極めて希だが、たまにヤバい事に鳴る場合もある・・・・・・という話である。

 まぁ順調に診察も進んで午前中で開放される。


 ちょっと散歩して帰るかね。

 街中を歩いているとこういう古い町屋が残っている。べんがらではないがこういう格子窓は日中は中からは外が良く見えるが外からは中が見えないようになってたりするそうだ。

格子窓、町家

 凝った細工の入った板塀とか。ここは、料理屋の外壁だ。

料理屋の細工の入った板壁

 かかりつけ医のリハビリに取りあえず顔を出して、近所の和菓子屋さんに寄り道。

 おはぎときなこ餅を買って帰る。

近所の美味しいおはぎ

 ここのおはぎ、市内でも美味しいとちょっと有名で、小さな店なんだけどお客さんが沢山くる。店の応対はどっちかと言えばつっけんどんで決して優良とは言えないんだが、職人風の親父さんが奥で作業してるらしく、客の対応をする奥さんもどっちかと言えば口は重いw

 お店には商品はそれぞれサンプル1個しか置いて無くて、奥さんに欲しいものを告げると、奥さんもちょっと裏に入って”○○2個”とか作業する親父さんに伝える。1個ずつ売る直前に作業してるっぽい。竹皮と紙に包んで貰ったお餅はほんのり暖かかった。帰宅して食べたけど、ちゃんと塩がきいてて美味しかった。


 夕飯は、夕方買い物に出てスーパーで美味しそうなものを買って帰った。

 うなぎの蒲焼き(半額だったw)とか、まぐろのお刺身とか。


 外食じゃなくて、おうちご飯。

 やっぱ、家がいいよね。とか、言いがちだが多分、外ご飯の方が美味しいものは食べられる。ただ、おうちご飯は気楽で、気兼ねなくて、まぁ嫁さんとテレビ見ながらのんびり食べる晩御飯はいいものだ。


 そんな感じの入院前日である。


 今日もいい1日であった。


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