頬粘膜がん 200日目 昔住んでいた町を歩いてみる


 頬粘膜癌 200日目。

 血圧 115-85 mmHg
 血糖 - mg/dL (朝食前)
 酸素 98 %
 脈拍 71 拍/分
 体温 36.6 ℃

 体重 70.0 - kg

 今週末は滋賀県へと遠征をする予定である。
 先週からは酷い状態だったので週明けぐらいの時には不安が無かったかと言えばやや不安みたいな感じだった。だがこの3日間で体調も随分上向きだ。というか、もともとそういう気質ではあるが病は気からというのは本当だと思っている。気持ちというのは大きな力がある。ネガティブな方向にもポジティブな方向にも自分を向かわせることができる。それは自分自身がそう仕向けているのだ。
 体調が上向きなのは僕自身が今週末の予定を楽しみにしておりそれをなんとしても実現したいと願っているからだ。その上での思考や行動が今週末を過ごせるようになる為の動きになっていく。多分、そういうものだ。


 勿論、この間のCT撮影についてもそういう部分というのはあるのではないかなと思ったりする。再発や転移が心配なあまり自分が転移した後の未来を想像して過ごしている時に転移や再発とは全然無関係な健康的な日常を送れるものだろうか? 仮に、病状的に現状を維持していたとして、その状態を”今度は再発しちゃうかもしれない”と思って過ごすのと”今回も再発の気配なしだった、ラッキー”と思って過ごすのと。どちらも状態は同じでも心理的な状況やそれにともなう不定愁訴的な症状は全く違った物になってくるのではないだろうか。
 と言うことで僕は今週の姉妹との旅行を楽しみにしている。
 その気持ちが今週末に向けて健康を引き寄せる事になっているのだろう。ここ数日の食事の組み立てや、軽い散歩などもそうだ。今週末に合わせての体作りを自然にやっている。まるでプロ野球選手がシーズンオープンに合わせてコンディションを整えていくような感じだ。
 僕らはなりたい自分に向かって進んでいる。
 勿論、周囲の状況やいろんな自分以外の外的要因が自分の未来に与える影響について無視することはできないが、それらの起こってしまう出来事を含めてその対処の仕方を自分で決定することはできる。自分の求める未来をつかむ為に。
 さて、今日はなんとも暑い日だった。
 25度を超える初夏のような気温だ。朝から気温が高くなるのが目に見えていたので散歩は午前にすませちゃえって事で朝ご飯を食べてのんびりしてから出かけてきた。
 昔住んでいた街を訪問だ。同じ市内だからいつでも行ける場所ではあるんだけれど、用事が無いと行かないもんだ。”昔住んでいた街を歩く”という用事で出かけてきたようなもんだ。(つい先日、訪問しているブログ主の方が昔住んでいた町へ行く記事を書いておられて、いいなぁと思ったので僕もやってみることにした)
 一応、セカンドストリートがあるのは知っていたので激安のベースギターがあれば買ってしまえと思っていたのは確かだがw セカンドストリートには残念ながら僕の設定した予算の出物はなかったのでそこからが散歩の本番だ。

 子供の頃に良く遊んでいた川っぷち。今は両岸とも綺麗にコンクリートで整えられているが僕が子供の頃はこんなに綺麗じゃなかった。普通に河原だった。
 時々、蛇が流れていたりw 縁日で買ったミドリガメを放流したりw スルメでザリガニを捕ったり煮干しでは捕れなかったり、カエルを捕獲したり、フナを釣ったりね。
 なんせ、周囲にしたって今ほど家は建ってなかったしただの原っぱだっていっぱいあった。原っぱを走り回ると草の中からバッタが飛び出してくる。そんな原っぱで段ボール紙で作ったホームベースで草野球をしたりしていた。秋には凄い数の赤とんぼが飛んでいて、じっと立っていれば自分の肩や帽子のつばに赤とんぼが停まったりする。腕をまっすぐ上に伸ばして指を立てれば指にトンボが停まる。そんな感じだった。
 随分新しい家が増えて、原っぱは殆どなくなってしまった。
 昔遊びに行った友達の家がどこだったか思い出せない。ここら辺かなぁと思って歩いていたらかわいい家を発見。

 音楽教室でもなんでもないのが凄いw こんな家は勿論僕の子供時代には無かったよ。
 でも、この辺に小学生時代にトランペットが吹けたA井君の家があったんじゃなかったかなぁ。

 子供時代に通っていた模型屋さんはまだ残っているみたいだった。今日はお休みらしくてシャッターが降りていたが駐車場も店の周りも綺麗で看板にはタミヤ模型の赤と青の星マークが描かれている。
 今度は模型屋さんがやってる時に来たいな、なんて思ったり。

 一通りうろうろしてから市電に乗って帰宅の途につく。

 さすがに暑い日になって、途中でアイスコーヒーを買って喉を潤しながらのんびり歩いた。

 今日もいい1日だった。


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