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関西弁

私は生まれも育ちも大阪です。
30年以上も関西弁で話してきたのでお芝居をする時に標準語で話すのが難しく、今でも少し苦労しています。

上京したての頃は周囲の標準語に違和感を感じ、標準語で話す自分が気持ち悪いと思っていたのであまり気にせず普段通り関西弁で話して過ごしていました。
でも、お芝居をする上で標準語で話すことは必須なので徐々に標準語で話す事を意識するようになりました。

今でもたまに関西のイントネーションになっている事もあり、指摘されて気付くこともありますが初対面の人には大阪人だとわからないくらい話せるようになりました。

上京してから早5年、私の標準語も板についてきたわけですが、次回出演する作品で関西弁を話す機会が訪れました。
関西弁を封印して過ごしてきた私にとって、今度は関西弁と標準語を使い分けて話すシーンが結構あるのでまた一つ新しいチャレンジだなと思っています。

先日のオーディションの時に監督から「関西弁で演じてみて」と言われ、急遽台本を標準語から関西弁に変換して演じる事がありました。
「いきなり出来るかなぁ」と思っていたけど何ら問題なく演じる事ができました。
私自身驚いたのは、暴言を吐く台詞の時に「見てわからんのかワレ!!」の「ワレ」(自我を指すワレと相手を指すワレがある)
が自然と出たことです。笑
大阪に住んでいた時からワレという言葉使いはしてこなかったのに、勝手に出てくるということはやはりそれだけ大阪での生活が染み付いているのだなと感じました。
暴言を吐く事に少し抵抗はあったものの、関西弁だとやはり感情が乗りやすく言いやすくて気持ち良かったです。笑
オーディションは無事合格いただけたので情報解禁できるようになったらまた改めてお知らせしたいと思います。

そういえば先日職場で通じなかった言葉がありました。
関西では「片付ける」と言うのを「直す」と言うのですが、それを言ったら相手の人が首を傾げたので「あっ、これは方言なんだ」とその時気付きました。
何気なく使っている言葉がまさか方言だとは露知らずこういう状況になってから初めて気付く事がたまにあります。

関西弁で話しているだけで周りからは「かわいい」と言われる事もあるけど、大阪のイメージって派手とか下品とか話し方がキツイとか、割とマイナスイメージが強い気がしてテレビを見る度に違和感を感じていました。

大阪で街角インタビューされる人は大概派手な格好をしたオバサンが多くて、うるさくて遠慮がない感じで映ってて、テレビ的にはそっちの方が面白いのだろうけどメディアの影響って大きいから「大阪人は皆こんな感じ」と思われがちな気がします。
映像作品を観ても関西人役は大体ムードメーカー的な明るいキャラクターが多くて面白い感じの役が多い気がする。
大阪は芸人さんも多いので面白い話ができてノリツッコミができると思われがちだけど、私はツッコミできません。笑

大阪人といってもやはり十人十色。
色んな人がいます。
それは出身関係ないですね。

大阪で生まれ育ち、関西弁で話す事が当たり前だと思っていたけど上京して「訛ってる」と言われてから「あぁ、私は地方の人間なんだな」と自覚するようになり、大阪で私という人間が構築されて今に至るんだなと気付かされました。
今回ご縁あってお芝居で関西人役を演じることになり、こういう場面で関西弁が生かされることもあるんだなと何だか不思議な気持ちです。

大阪にまだ行った事ない人はぜひ遊びに行ってみてなぁ!おもろいとこやで♪
ほなまた。


東京豚饅買ってみた。皮が551と同じ感じ。
やっぱり美味しいなぁ。

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