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今更読んでも面白い〜「夢を叶えるゾウ」を廃れた心で読んでみた〜

ダメダメな僕のもとに突然現れたゾウの神様“ガネーシャ”。 なぜか関西弁で話し、甘いものが大好きな大食漢。そのくせ、ニュートン、孔子、ナポレオン、最近ではビル・ゲイツくん(、、)まで、歴史上の偉人は自分が育ててきたという……。しかも、その教えは「靴をみがく」とか「募金する」とか地味なものばかり。こんなので僕の夢は本当にかなうの!?

少し前に流行った流行った”自己啓発小説”を秋に疲れてやる気が出ないので読んでみました。

久しぶりにこの本を手に取って、改めて魅力を語りたい。この本の面白さは、登場人物の「僕」が改めて普通中の普通の人間であるということ。ガネーシャが関西弁の庶民的な話し方と鬱陶しさを持っているところ。そして「靴を磨く」「トイレ掃除をする」「鏡で自分の姿を確認する」「応募する」など、当たり前のことを実践することで人生が変わることを教えてくれるところだと思う。

高校生の頃に出会って、あの時はこれを読めば社長になれると思っていた。読んだ私は社長になれたのか、結果がただのアラサーオタクである。

つまり、当たり前のことをきちんとやらない人間はどこかで甘え、どこかで人のせいにして、どこかで「これでいいや」と妥協するのだと思う。それが今の私だ。ここ3ヶ月、仕事で心を病むことが多く、本を読むことや人と話すことをやめてしまっていた。アニメを見て嫌なことの記憶を飛ばしていた。

もうそろそろ何かに「応募」しなければ。誰かに「語る」ことをしなければ。私は成功を僻み、今の環境に甘える人間になってしまう。

ガネーシャ、思い出させてくれてありがとう。


#読書の秋2021

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