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自分だけで無いことに気づく

先日、卒業した地元の専門学校で世代を問わぬOBOG会があると言われ参加してきました。

旧友と会うことは楽しみでもありますが、正直面倒臭いので行かないようにしていました。その理由と行った結果について、お話ししたいと思います。

マウントの取り合いが面倒

年配男性にありがちですが、自分がどれだけ出世したかとか、どんな大きな仕事をしているかとか語る人が嫌い。懐かしい話をしたくて集まるのに、この手の会には名刺交換が付き物。当然自分の肩書を相手に示すことになるので、マウントをとりたがる人🟰名刺を出したがる。専門学校なので多くの同業者が集まるということもあり、その手の会話が出るだろうことが懸念された。

正直なところ、IT部門にいる今となっては私がどんな仕事を手掛けているかなんて会社の今後の方針そのもの。当然社外秘。なので言えないけど、うっかりしゃべりそうで怖いというのもある。

苦手な同級生とも会う

懐かしい人に会いたい反面、苦手だった同級生とも会うことになる。50も過ぎて面倒な人間関係を再開させるつもりは微塵もなく、だからこそこの手の会には行かなかった。不思議なことに苦手な人ほどこの手のイベントに鼻が利き、ほぼ間違いなく会場に現れる。

自分の容姿が気になる

10代だった頃の私から比べると、人生最重量の現在はプラス20キロ。当然かなり太った印象を与える。コロナ禍でさらに増量してしまったものが、全く戻ってない。会場は大きなホテルと聞いているものの、ドレスコードはない。ドレスコードが無いのが、それはそれで服装が難しい。ここ数年洋服はUNIQLOと無印しか買わなくなった上、昔買った服はサイズが合わない。UNIQLO以外の服を買ったのは15年くらい前で、着れたところで服のデザインが世代に合わないことは感じる。

それでも行った理由

去年結婚を祝ってくれた友人の誘いだったからと言うのがいちばんの理由。

彼女のことはこちら

その彼女も共通の別の友人が誘ってくれたとのことだった。(共通友人は結果的に会えなかったのだけど。)

感想

マウントの取り合いは一部あったものの、久しぶりに会った人の多くがもう同業を辞めていたこともあり、面倒なことを聞かれずに済んだ。むしろみんな名刺持ってないのか?と言うくらい出さない。あれ?そんな感じだったっけ。

苦手だった同級生にも会ったけど、彼女は彼女で仲の良かった友達と昔話に花が咲いており、変に絡まれることもなかった。

服装は正直色んな格好の人がいたので気にならなかったけど、体型はみんな大なり小なり変わっており、面影ない人もいれば面影はあるけど変わったなと言う人もいた。見た目の老いという時間は万人に平等だったと感じる。芸能人のような特殊な世界にいる人は老いを感じずに存在するのかもしれないが、我らのような一般人には当たり前にみんな老いるということを知る。

結果的に自分のクラスのとか、自分の学年のといった限定的な会じゃなかったことに救われました。会いたかった人は実はクラスメイトではなく、一緒にイベントをやった(後述)仲間だったのでその人たちに会えたのは楽しかった。

嬉しかったこと

在校中に学校の職員に頼まれ、学校の広報誌やオープンキャンパスのパネリストなど夏場毎週のようにあったイベントを手伝っていた時期があった。その当時私にやらないか?と声をかけてくれた職員の方も来ていた。既に退職していたので会う機会もなく、30年ぶり?の再会。

ひとしきり懐かしい話をした後、たま!名刺ちょうだいと言われ、名刺を差し出した。

たま、偉くなったんだね。
よく頑張った。


私の名刺を見てそう言ってくれた。実は就職して数ヶ月で退職したい、と相談しに行ったことがあった。先輩からいじめられ、毎日泣いて暮らしていた時期だった。この職員から「もう少しだけ我慢出来るなら3ヶ月は頑張ってみたら?」と言われ踏みとどまった。3ヶ月後、人事異動が出て私はいじめていた先輩から逃れた。あの時踏みとどまれなかったら、管理職として専門外のIT部門で働く現在など無かったと思う。

彼女がそれを覚えていたか分からないけど、私の30年が認めてもらえたような感覚になった瞬間でした。

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