日本の中心で【平和】を叫ぶ‼️

2022.4.11 18:00〜
フェスティバル・ドゥ・シャンソン2022
（東京国際フォーラム・ホールC）

別の日の歌唱の様子

我が息子。
昨年に引き続き、次世代シャンソン歌手発掘コンテストの優秀新人賞に選んでいただき、この日最優秀新人賞をかけて東京国際フォーラムで歌唱させていただきました。

曲目は【脱走兵】。

徴兵された兵士が赤紙を握り潰して逃げ出す前、大統領に戦争の悲惨さと家族の悲劇を綴り、他人の血を見るくらいなら自分の血を流しますと訴える若者の、心が張り裂けそうになる歌です。

単に【逃げる】【嫌だ！】というのではなく、そして大きな支配者の力に力強くはむかいたいわけでもなくて、ただ僕は人など殺したくはない戦いたくないのだと切実に訴え胸の奥から祈りを搾り出すような平和希求の歌なのです。

彼は大学時代の留学以降、国際交流活動に大変興味を持ち、卒業してから日本語教師の資格を取り、多くの国の留学生や技能実習生の皆さんと親しく楽しくお付き合いをしてきました。

ミャンマーや香港の民主化運動に心を痛め、もし親しくしている友らが徴兵でもされたらと想像するだけでも辛い気持ちを込めて歌いたい、そんなつもりで選曲したはずが、まさかのウクライナ侵攻まで加わってしまい、はからずもタイムリーな曲となってしまいました。

戦争も震災（阪神淡路）の悲惨さも生身の体で経験していない世代の日本の若者が、東京のど真ん中で彼なりのありったけの思いで平和を叫ぶ！

残念ながらまだまだ上手な方がいらして、最優秀新人賞受賞とはなりませんでしたが、彼がこの日この時代にこの錚々たる皆様と同じ舞台で歌唱をさせていただいたことが何より尊いことでした。

選ばれなかったことは残念だけど…もちろん残念だけど…私はもしも最優秀新人賞が取れなくても2年連続晴れの舞台に立たせていただけた彼をお祝いしようと決めていました。

この日は終演後にホテルに戻って寝るだけでしたので帝国ホテル宿泊は少々もったいなくて諦め、日比谷近くのお宿を取りました。
その夜はゆっくり眠り、翌朝帝国ホテルの朝食をいただきに行きました。

パークサイドブレックファーストといういわゆるアメリカンブレックファーストはジュース、パン、バター、ハム、卵、野菜、何から何までシェフの心と手がこもった絶品の朝食。

日本一のレストランサービスのホスピタリティを誇るスマートなおもてなし。

普段ならちょっとお目目が飛び出てしまう贅沢な朝食ですが、オレンジジュースとトマトジュースで心からの乾杯をしてお祝いしたのでした。

そして朝食後は日比谷公園を2人でお散歩。
ネモフィラとチューリップがとても綺麗でした。

少し贅沢なお味と大都会の自然を満喫しつつ、来年もまた頑張れと心からのエールを送ったのでした😊

（息子はあちこちに名前も顔も出ますので顔出し解禁です。マスクだから私も半分顔出し😅）

世界から不毛な争いが消え、安寧が訪れ、今まさに悲しく辛い思いをしている人々の心が少しでも癒されますよう、そして、失われてしまった命の魂が安らかならんことを心からお祈りします。