見出し画像

【小説】鳥かごの外は。。。#10

アキラはチェックインを済ませることにした。
今回はシングルでの予約なのだが、一緒に部屋に入れるのだろうか?
ホテルに行く道中に色々と考えていた。
ホテルは最近建てられたデザイナーズホテルだった。

どこかの階では催し物ができるようなっているらしく、当日もどこかの企業のお祝い会が催されるようだった。

ということは、宿泊者以外の来訪客も多いはずなので、彼女が入っていっても何ら問題はなかった。
なおかつ、宿泊客と来訪客の、使用エレベータの区別が無い。

アキラはホッとしてチェックインを済ませた。
それでもドキドキしたのだが、ロビーを歩く途中で合流した彼女が手をつないできたので、なおさらドキドキした。
いつ引き止められるのか。。。。その心配は杞憂に終わった。

ここから先は

2,560字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?