【小説】鳥かごの外は。。。#10
アキラはチェックインを済ませることにした。
今回はシングルでの予約なのだが、一緒に部屋に入れるのだろうか?
ホテルに行く道中に色々と考えていた。
ホテルは最近建てられたデザイナーズホテルだった。
どこかの階では催し物ができるようなっているらしく、当日もどこかの企業のお祝い会が催されるようだった。
ということは、宿泊者以外の来訪客も多いはずなので、彼女が入っていっても何ら問題はなかった。
なおかつ、宿泊客と来訪客の、使用エレベータの区別が無い。
アキラはホッとしてチェックインを済ませた。
それでもドキドキしたのだが、ロビーを歩く途中で合流した彼女が手をつないできたので、なおさらドキドキした。
いつ引き止められるのか。。。。その心配は杞憂に終わった。
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