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本の言葉に耳を澄ます

引き続きPHPからの話題です。

 青山美智子さんは色んな作品で、人は、色んな人に助けられたり、色んな人を助けたりしながら生きているという事を表現されています。そして、
本を出版するにしても、編集者、装丁家、校正家、印刷会社、運送会社、書店、広告会社他、その他色んな人の支えが有って出来ていると以前仰っていました。

 丁度見ていたPHPの中に、校正家の牟田都子さんという方の文章が出ており、大変興味深く読ませて頂きました。

 誤字脱字のチェックはもちろんのこと、表現が正しい日本語になっているか、過去の事で有れば、季節や時間や現象など事実関係の辻褄が合うかなど、たくさんの辞書、辞典やネット、図書館など、あらゆる方法を駆使して
一つ一つ確認、チェックしていく、大変根気のいる、自分には到底出来ない素晴らしい仕事だと思いました。

 そのPHPの文章の中で以下の言葉が頭に残りました。

*長い時間をかけて一冊の本を隅々まで読んでいると、誤字脱字の後ろから「ほんとうはこう書きたかった」という著者の声が聞こえてくる。その声に耳を澄まし、本来書かれるはずだった形に言葉を近づけるために、ささやかながらも手助けをすることが校正の仕事だ(そうありたいと願っている)

それから、校正の仕事とは直接関係有りませんが、私と全く同じだと、感じてニヤッとしてしまったのが、下記のくだりです。

*せっかく旅に出ても、勘を頼りに店を探すより、家の近所に有るチェーン系のコーヒーショップに入ってしまうという話の中の以下の部分、
「いつもの店、いつもの接客、いつもの味の安心感。チェーン店はぼっち族の味方だ。」
全く同感です。

 この牟田都子さんや校正という仕事に対する興味がムクムクと湧いて来た為、昨年出された"文にあたる"という本を買いました! これから読んでいきたいと思います。

最後までお読み下さり有難うございました!

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