母乳栄養の方がアレルギーになりにくいでしょうか?
母乳栄養による子どものアレルギー疾患の発症予防効果を報告したものがある一方で、アレルギー疾患の発症リスクとなる可能性を報告したものもあり、結論は出ていません。
むしろ、最近(2020年10月)、生後1ヶ月から少量の粉ミルクを摂取することで、牛乳アレルギー発症を予防できる可能性があるという研究が国内から報告されています。
以下に示した通り母乳には多くの有益性があるものの、子どものアレルギー疾患の発症予防のためという点では、母乳のみで育てることに過度にこだわる必要はないかもしれません。
母乳育児の利点
「短期的利点」
1。感染症にかかりにくくなる(通院の回数が減る)
2。下痢や嘔吐をしづらくなる
3。乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクの減少
「長期的利点」
1。小児白血病発症率の低下
2。肥満リスクの低下
3。知能の向上
<参考資料>
小児のアレルギー疾患保健指導の手引き
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