妊娠中の喫煙はアレルギーに関係がありますか?

妊娠中の喫煙(受動喫煙含む)および生まれた子どもの受動喫煙は、ぜん息の発症に関与する可能性が報告されています。

また、アレルギー疾患だけでは無く、妊娠中の喫煙は、早産や胎児発育不全などの胎児の発育への悪影響や、母体の合併症(常位胎盤早期剥離など)に関与すると報告されています。


さらに

生まれた子どもの受動喫煙は、乳幼児突然死症候群などにも関与すると報告されています。


また、

ベランダや換気扇の下で喫煙しても、受動喫煙の影響があることが知られており、母親のみでは無く、父親やその他の家族も含めて禁煙・分煙を行う必要があります。



近年使用が増加している非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの健康被害に関しては、まだ明らかでない点が多いですが、その有害性が報告されています。

日本呼吸器学会は、非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用および受動吸引によって健康被害がもたらされる可能性を指摘しており、現時点では非燃焼・加熱式タバコも電子タバコも従来のタバコと同様に扱うべきと考えます。

厚生労働省の「生活習慣病予防のための健康情報サイト」でも、加熱式タバコについて、「紙巻タバコに比べて健康影響が少ないかどうかは、まだ明らかになっていない」としています。



<参考資料>

小児のアレルギー疾患保健指導の手引き

https://allergyportal.jp/wp/wp-content/themes/allergyportal/assets/pdf/tebiki-1_1.pdf

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000204548.pdf



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?