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乳児湿疹とアトピー性皮膚炎との違いは?


「乳児湿疹」とは、乳児期にできる湿疹を指します。

「アトピー性皮膚炎」は、痒みのある皮疹が体の両側にできて、悪くなったり良くなったり慢性的な経過をたどる疾患です。

慢性的な経過とは、1歳未満では2ヶ月以上、1歳以上では6ヶ月以上の期間継続している状態を指します。

多くの人は、「アトピー素因」を持っています。

「アトピー素因」とは、家族または本人に、ぜん息、アレルギー性鼻結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれかがあること、あるいは、血液検査でIgE抗体が陽性になりやすい素因のことを言います。


乳児脂漏性皮膚炎をはじめ、乳児のアトピー性皮膚炎も乳児湿疹のひとつと言えます。

痒みを伴う乳児湿疹の多くは、専門家が診察するとアトピー性皮膚炎と診断できることが多いですが、保護者の気持ちへの配慮から、乳児湿疹とだけ告げられているケースが少なくありません。


<参考文献>

小児のアレルギー疾患保健指導の手引き

https://allergyportal.jp/wp/wp-content/themes/allergyportal/assets/pdf/tebiki-1_1.pdf



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