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【2023シーズン振り返り】島でポケモンカードを遊んでいた者が全国大会に出場してみた

※この記事は某鯖にて行われている「某鯖Advent Calendar2023」に向けて書いた記事です。予めご了承ください。

こんにちは。
とある離島でポケモンカードを趣味で遊んでいる者です。
今回は、ポケカの大会シーズン2023に一年間参加したことについて書き連ねていきます。いっぱい自分語りします。自分語りしかしません。

1.まずなんで大会に出ようと思ったの?

まず一つに、大型大会を何度も観戦して、こういう大会に参加したらどんな景色が見えるんだろうと思ったからである。
もともとポケカはフリーの対戦、しかも離島に友人はいないので顔も知らぬ相手とフリーでリモート対戦を行ったり、PTCGOという海外製のDCGでポケカを遊んでいた。
ポケカの供給にはいつも飢えていて、公式大会の配信はただポケカの試合が見られるというだけで毎回パソコンにかじりついて観戦していた。

2022年の6月、ポケモンのあらゆるタイトルを集めた全国大会、PJCSが開催された。僕はもちろん休みを費やしてポケカ部門を観戦した。
決勝戦を見終えてTwitterで感想を漁っていたとき、ふとこの大会に出た方々の心境が気になった。
大会のために昼も夜も練習に明け暮れて、でかい会場で極度の緊張感の中2日間朝から夜までポケカをやって、その先に見えるものはなんだろう?大会が終わった後の達成感ってどんなものなんだろう?

思い返してみれば、僕はこんな大型大会どころか自主大会や地方の小さなジムバトルにも出たことはない。いつも自宅で時間制限もない状態でリモート対戦をしていた。
ポケカのために苦しんで、調整相手を作って、緊張感のある場に自身を置いて、その後にしか見えないものがあるはずだ。
そう確信して、次シーズンは僕も大会に出てみようと思ったのだ。

また、僕は離島に来てからポケカにハマってしまったが、カードショップや公認ジムというのは当然なく、新弾のパックなんてただでさえ手に入らないのに、離島で売られている場所も数量も少ないので、基本的にシングル買いをしてカードが届くまではプロキシで対応していたこともあった。
ハイレアのカードにも興味はないし、パックはそもそも剥けない、対戦ならプロキシで足りてる。(本当はよくないけどね)そんな中で、自分は何のために紙を集めているんだろう?
そんなモヤモヤが時々モチベーションを低下させることもあった。

ならば、紙を集めるために大会に出てみたらよいのでは?
今振り返ると順番が逆転していると笑っちゃうような理由だったが、当時の僕を動かすには十分だった。

2.大会に出るまでにどんな練習をしてきたか

大会の練習といってもやることは変わらなかった。平日休日問わず、空いた時間にリモートやPTCGOを回す。
そんな中で、大会に出るためのデッキの方針のようなものがまとまってきた。
それは「その時々で一番強いと思ったデッキを使う」ということ。

一見当たり前のように見えるが、このゲームは強いデッキ、勝てるデッキに人が群がり、その結果環境が作られる。公式大会ともなるとその環境を読んで、デッキ単位やカード単位で対策を取る人は多いと思う。
しかし、強いデッキに対する自分の考えた対策を詰め込んでも、大会に出るような強い人には簡単に乗り越えられてしまうだろうと思った。
ならば、一番強いデッキでプレイングを練習して、自分が対策を乗り越える側にいればいいのでは?と考えた。
振り返るとメタを張るより100億倍大変な道だったと思うが、少なくとも僕の性格には合っていた。

平日仕事から帰ってきて、家事等を一通り済ませた後に別鯖のdiscordでリモート対戦をひたすらやる。
その間に、某鯖では面白そうなゲームの新情報やDJイベント、タイムリーな話題で盛り上がっているのを見て、自分が何か取り残されたような気分になった。
個人的に調整期間でこのことが一番つらかった。これが嫌で、無理言って某鯖の人々にもリモート対戦を持ちかけたり、PTCGOを回すところをGoLiveで共有したりしたこともあった。
完全に僕のわがままで多くの人を巻き込んだが、全部の大会で調整に協力してくれる人がいて本当に感謝したい。


ポケカの大会シーズンは9月からスタートし、各地のカードショップ等で開かれるシティリーグと、でかい会場で全国から人を集めるCLに分けられる。
CLは抽選制で倍率もかなり高いため、プレイヤーはまずシティリーグの上位入賞を目指すこととなる。
僕もシティリーグに無事参加登録できたが、僕の住んでいる離島には会場がなかったため、必然的に飛行機を使って会場まで足を運ぶこととなった。

3.シティリーグS1(2022/10)

使用デッキの解説

この時に使ったデッキは、パルキアVSTAR+インテレオン
インテレオンやその進化前のジメレオンがトレーナーズを確定サーチし、サポートのカイも確定サーチできるので、攻撃するポケモンを安定して用意できるというコンセプトだ。
僕は6月に大会に出る決意をしてから、ほぼずっとこのデッキを練習してきた。安定性が高いというデッキの特徴や、インテレオンというポケモンも好きだったのでこのデッキがお気に入りになるのは難しくなかった。

確定サーチ×確定サーチ=最強!

シティリーグ前日

大会前の最後の調整も兼ねて、沖ポケ杯という自主大会に参加してみた。
立ち入ったことのない空間。慣れない対面での対戦。周りでは知らない人々が仲良さそうに会話している。
普段とは全然違う環境で緊張感が高まる。

3戦目。
対戦相手(仮にSさんとしよう)は初対面の僕にも気さくに会話してくれるが、カードの扱いから全然違っていて、対戦する前から「この人は強いに違いないな」と確信していた。
彼の使用デッキはギラティナVSTAR。直前の新弾で登場したデッキで、事前練習でも勝率はかなり悪かったことを覚えている。
震える手。高鳴る心臓。手なりで下手なプレーを晒してしまい、すぐに咎められてしまう。
相手の残りサイド1枚まで追い詰められて、決死の覚悟でツツジを使い3枚の必要札を引きに行く。

だが、1枚足りない。現実はそう甘くはなかった。
「明日はこんな人たちと戦わなければいけないのか…」そんな絶望感が僕を覆う。その後の試合も震える手を感じたのかデッキが応えてくれず、全敗で幕を終えた。
帰った後も今日の試合で反省…よりも後悔ばかりしていた。
「パルキアじゃギラティナに勝てないよ」という囁きがずっと頭の中にこだましていた。

因縁のカード

当日

一晩明けて。
初めてのシティリーグなんだから、予選落ちでも当然だ。やれるだけやってみよう。パルキアで負けたらもうしょうがない。
そんな吹っ切れたというより開き直ったような心持ちだった気がする。

大会が始まった。
1戦目、2戦目、3戦目となんとか勝ち進む。
勝つたびに対戦相手のレベルというか、大会やカードゲームに慣れている感が一段ずつ上がっている気がした。そんな相手に気圧されないようにと思い、食らいついていった。
その結果…予選全勝だった。昨日まで、いや今までの自分からしても信じられなかったし、離島からぽっと出の人間がトーナメントに上がってしまってよかったのかと戸惑ってすらいた。
それでも、トーナメントに自分の名(もちろんニックネーム)が載ったことや、休憩中に見ず知らずの僕の方に話しかけてくれる人もいたのはとても嬉しかった。
そしてトーナメント表が発表された。相手は…昨日のSさんだった。

デッキシャッフルと対戦準備の時からSさんの雰囲気は昨日とは全然違っていて、本当に強い人が本気で勝ちに来てることがすぐに伝わった。
ならば、こちらもこの人に恥じないようにプレーしよう。この人にも勝つように全力を尽くそう。そう思った。
先攻を取り、しっかりとポケモンを並べて、番を返す。相手もポケモンは並べられたが、ギラティナは1匹だけ。このギラティナを先に倒してしまえば大きく有利になる!そう確信した次のターン。
サポートが引けない…ジメレオンになれない…動けない。パルキアをバトル場に出したところ、相手は次のターンでしっかりと動き、「ロストインパクトで。」と宣言した。

そこからは彼に主導権をしっかりと握られ、サイドを全て取り切られてしまった。
完璧な負けだった。この人には絶対勝てる気がしない、そう確信した。なんなら試合が終わった後口に出しちゃったと思う。
でも昨日のような暗い気持ちはなかった。全力を出しきった結果、こんなに強い人と2回も対面で対戦できたことがむしろラッキーだとさえ思えた。
初めて、このゲームを競技として楽しいと思えた。

結果:ベスト8(5-1)

4.シティリーグS2(2022/12)

使用デッキの解説

前回の闘いから1ヶ月後。
次のシティリーグの日程を見て、「こんなにすぐなの!?」と驚いた。
正直、前回から確実にポケカに触れる期間は少なくなっていた。その間にも環境は激変しており、特に新弾の目玉であるルギアVSTAR+アーケオスのデッキが猛威を振るっていた。
アーケオスをトラッシュに送り、ルギアの特性で直接ベンチに出す。あとはやりたい放題というコンセプト。最初に要求される動きが「ルギアをベンチに出すだけ」という簡単なことなのも人気の要因だった。

このルギアに脳内でパルキアと戦わせても、まったく勝ち目がつかめない。
前回と比べても準備時間が少ないのに過去のデッキが通用しなくなっていることに焦りを感じていた。
しかしルギアを選択しても、ミラーマッチで自分より上手い人に勝てる自信もなく、ずっと迷いが付きまとっていた。
困ったら一番強いデッキ。初心を思い出して、ルギアを使うことにした。

1ターンに1枚しかつけられない特殊エネルギーを4枚(2枚×2匹)もつけられる!最強!

調整では某鯖でロストゾーン軸のデッキにおいて知見に長けている人に1週間みっちりリモートを付き合ってもらった。
始めは完璧に見えたこのデッキにも意外と脆さは存在していて、最初はデッキパワーに振り回されていたのを実感した。
徐々に立ち回り方がわかってきて、今回は行けるんじゃないか、という手応えを少しずつ掴めていた。

当日

ルギア、置けません。アーケオス、トラッシュに送れません。
全試合そんな事故が続き、こうした方がいいんじゃないかと思ったプレーが実はミスで、連敗が続いた。
今回のデッキのような所謂アグロデッキは、事故った時の対応こそプレースキルが求められるが、下手な対応を取ってしまい、それに呼応するようにカードの引きも弱くなってしまった。
前回で思い上がっていたが自分の下手さを痛感した一日だった。

結果:予選落ち(2-3)

5.シティリーグS3(2022/2)

使用デッキの解説

「レギュ落ち」。ポケカでは1年ごとにレギュレーション変更によりある程度過去のカードが使用できなくなる。
2023年になり、今まで使ってきたデッキもコンセプトから大きく覆ることになり、新しい移住先を探さなければならなくなった。
僕はというと、ポケモンとしてもテキストとしても大好きだったインテレオンが使用不可となったことで、そもそもどんなデッキが自分の手になじむかすらわからない状態だった。

困ったら一番強いデッキ。そう思って僕はミュウVMAXのデッキを手に取った。ゲノセクトの特性で何回でもカードを引き、そのゲノセクトの技をミュウがコピーする。2年前に出たカードにもかかわらず、その根幹を変えないままずっと存在していた。
しかし、それほどまでに強さが知れ渡っていることで、環境的には逆風も逆風。どこからでもドラピオンドラピオンドラピオンドラピオン…ずっと頭を抱えていた。
環境をしっかり読むなら、ミュウは対策されすぎている時点で勝てるデッキではないのかもしれない。でも練習する時間もないから…あのデッキは自分には使いこなせないから…
この頃から自分に言い訳を重ねるうちに、デッキの強さに対する認識が少しずつ歪んでしまったように思える。

ミュウとゲノセクト並べていっぱい山札を引く!最強!

当日

当日はいろんなことがあった。
初戦は因縁のギラティナVSTAR、この時でも使用者が多い「環境上位」のデッキ。
少しも気は抜けないと思い、ずっと頭を回転させながら試合を進めた。相手の対策札がすべてサイドに埋まっていたようで、細い勝利の糸をつかめた。
次戦、見たことないデッキが出てきた。いつもの動きをしていたら勝てると思ったのは油断だった。
ダメージ計算ミスでポケモンを倒せないことが2回起こり、相手に多くターンを渡した結果負けてしまった。必死で掴んだ運を自分のミスで手放してしまった。

その運が戻ってくることはなく、次の試合以降も手札が恵まれず連敗を重ねた。
何より自分の心持ちで少ないチャンスを手放してしまったのが本当に悔しかった。自分の未熟さを再認識したシーズンだった。

結果:予選落ち(2-3)

7.CL新潟、シティリーグS4(2023/5)

使用デッキの解説

2023年4月。
次のシティリーグのためにちまちま練習していたところ、CL新潟の抽選結果が発表された。
これまでCLには毎回応募していたが当選したことはなかったので、今回も期待せずに抽選結果を確認したところ…当選していた。
嬉しいというより、驚きと戸惑いが大きかった。これまで全然実績のない自分が、シティ優勝者のような強者を差し置いて出場してしまっていいのだろうか。
本気で出ようか迷ったが、何よりこんな全国大会に出場できるチャンスはめったにない。僕は新潟までの飛行機チケットを取ることにした。

全国大会ともなれば、毎日のようにポケカに励んでいる人達が集まるというイメージがあった。
そんな人々に、既存のデッキタイプで勝負になるのか?レギュ落ち後の既存デッキについては練度も自信もない僕が勝負できるのか?
ならば、新弾のデッキを使おう。スタートラインは一緒になるはずだ。
そう思って、僕はパオジアンex+セグレイブに目をつけた。

セグレイブの特性でエネルギーのルールを無視して何枚でも水エネルギーをつけられる。
パオジアンexの特性で水エネルギーそのものを引っこ抜きつつ、技で大ダメージを出してどんなポケモンでも倒せる。
攻撃的なデッキコンセプト、水タイプを使用すること、サポートのカイがまたまた使用できること、僕の好きな要素が多いデッキだった。

しかし対戦を繰り返していると、いろいろと脆さも見えてきた。
一つだけ述べるとすれば、「カイへの依存性が強いのにカイにタッチできる手段が乏しい」ことだった。
去年のインテレオンのデッキでいえば、ジメレオンからカイにアクセスして、カイでジメレオンやインテレオンを持ってくることができたので安定性を担保できた。
しかしこのデッキは、必要なポケモンもグッズもカイで持ってくることを前提にしているのに、カイを持ってくるためのカードがほとんどなかった。
目の前の紙とにらめっこして、どうやったら安定性を上げられるかずっと考えたが、結局この問題を綺麗に解決することはできなかった。

セグレイブに進化して、パオジアンにいっぱいエネルギーを付ける!最強!

CL新潟

前日、会場に早入りするために飛行機に乗った。
新潟は初めて来たが、5月にもかかわらず雨が降っていて寒さすら感じた。
調整はほどほどに身体を休めようと思い、ホテルの大浴場に入ったところ、およそ浴場に入る年齢層よりかなり若い人々が見えた。
彼らもポケカのためにここまで来たんだろうか。単身で乗り込んだこの身が少し心細く感じた。

当日も雨が降っていた。
宿から会場までは距離があったので早めに向かったが、徐々に雨足が早くなるにつれて拭いきれない不安や言いようのない焦りなど複雑な気分がごちゃまぜになっていた。
会場に入ると、とにかく規模感の大きさに圧倒された。大きい会場に無数の机、周りを見渡してもポケモン一色。この大きな会場がすべてカードゲームのために使われるのが、なんというかすごいという他なかった。
会場に入り机に座ると、さっきまでのマイナスな気持ちとは逆になにか高揚感がふつふつと湧いてきた。ここまで来たら楽しくカードゲームをやりたい、と初めて思えた。

結果は3勝3敗で強制ドロップ。
相手が止めようもなく回ってて宇宙猫になったり、お互い苦しくてトップドローに頼ったり、相も変わらずダメージ計算ミスで倒し損ねて勝てそうな試合を落としたり、サイド落ちに屈したり…いろんな試合を経験した。
対戦相手にも恵まれていて、試合前も後もいっぱい話ができたのも楽しかった。サイドイベントで何のしがらみもないゲームをやって、ポケカってこんなに気持ちいいものなんだと改めて気づいた。
本当にいい経験をさせてもらって、出られてよかったと思う。悔いはないと言いたいけど、やっぱり計算ミスで1敗したのだけは悔しいな…

結果:予選落ち(3-3)

シティリーグ

シティリーグはその一週間後だった。
CLで不完全燃焼だったわけではないが、いい成績、いい結果が欲しいという力みがあったと思う。

いつもの会場に到着し一人で準備していると、話しかけてくれる人がいた。(仮にTさんとしよう)
彼はシティリーグの出場が初めてとのことだったので、大会の流れ等知ってることを教えつつ一回練習で対戦した。
僕も最初の頃はこんな感じで緊張していたな…と過去に想いを馳せながら練習を終える。もしかしたらこの人と本番でも当たるかもしれない、と思ってしまった。

2戦目の対戦相手はTさんであった。
予感が的中したことに自分でも驚いていたが、油断はせず全力で挑もう。そう自分を律し、その試合は勝つことができた。
このまま勝ち進めればまたトーナメントに登れるという気持ちから、Tさんに「ドロップはせずに最後まで頑張りましょうね」と告げた。この時はすごく血走った眼をしていたような気がする。

その後…1勝2敗。
さっき自分で言った言葉が恥ずかしかった。結果を出したくてあんなことを言ったのに、自分で結果を出せなかった。
情けなさすぎて、恥ずかしすぎて、自分が先にドロップしたかった。でもさっき言った自分自身の言葉が跳ね返ってきて、一人で苦しんでいた。対戦後の相手の前でうなだれて、何にも言葉を発せずにカードを握りしめていた。
あまり良くない態度だった、と思う。

最後のシティリーグを終えて、荷物を抱えて一人空港に戻る。
悔しさを消化しながら、もう大会のためにポケカを頑張らなくていいんだ、という安堵感がこみ上げてきた。
プレイヤーとしては健全な思考じゃないかもしれないが、いったんポケカを休んで他のやりたいことをやってみよう、と思うようになった。

結果:予選落ち(2-3)

8.終わりに

公式大会、主にシティリーグを年間シーズン通して参加したことで、大会に出たい理由は概ね満たされた。なんなら最初の大会ですでに目標はほとんど達成できたと思う。
これは自分の弱さだと思うが、大会が終わって反動でしばらくポケカをやらなくなったのがよくなかったと思った。途中から大会のためだけにポケカをやるようになったが、それでは毎日のようにポケカに触っている人間には勝てないと思った。
また、結果に執着しすぎるようになったのも良くなかったと思う。「失敗したくない」と思うことで思考の固定化、デッキの固定化につながり、環境の変化に対応できなくなっていたことが多かった。

ポケモンカードは特にいろいろな楽しみ方があり、お気に入りのポケモンやハイレアのカードを集めたり、友達同士で対戦したり、はたまたパックを剥いて何が出るかを楽しむこともできる。
その中にあって、見知らぬ人とカードバトルで競い合い、公式大会に何度も挑んでいるような人間はかなり少ないと思われる。
「カードゲームでマジになるなんて」なんて思う人も多いかもしれない。実際、昔の自分がそうだった。
だけど、大会を通じて人と知り合い、お互いに苦しんだり解決したりすることで、そこには特有のつながりが生まれる。嬉しさや悔しさを詰め込んだ、特有の「楽しさ」が確実にそこにはあったと思う。
一年間その楽しさを経験できたことが、何より公式大会に参加してよかったと思えることだと思う。


今日も僕は、パソコンを開き、画面の向こうの人と対戦する。
あの体験をもう一度得るために。


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