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残照
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mixed media.
drawing.
size(395×545mm)
アトリエの窓辺の風景を時間が少し空いた時に軽くドローイングを始めた事からスタートしいつの間にか一つの作品へ。
毎日少しの間窓はから見える風景を観察しながら描いていき描き始めの頃は晴れだったが雨が降って来てしまった。
雨が降ると肉眼で見える距離は湿度も変わり晴れの時と比べて変化する。
意外と雨も悪くないのでは?とふと思い急遽雨上がりの夕暮れ時を描いていった。
描き始め当初描いていた奥の島の街並みはほぼ闇に包まれ実物で近くで見ないと分からない程になったがそれも当初予定していなかった事で面白いかもな。
技法はmixed media.メックスドメディアという事で素材の違うモノを掛け合わせている。
今回はケント紙にドローイングした上から膠水に少し胡粉を混ぜたモノを上から塗布し乾き次第に数年前に作っておいたアラビアゴム液に顔料を混ぜたもの、つまり水彩絵具になるがそこに少し軟質樹脂を混ぜたものを水で薄く溶いたもので雨で窓が濡れている表情を描き、テンペラの白を街の街灯ととして点を打っている。
一層目に膠を塗布したのは上にくるテンペラ絵具が紙に浸透しない様にする為の絶縁層の役割と同時に画面の保護にも繋がる。
テンペラ自体は卵黄エマルジェンに鉛白を混ぜたもので半油性で半水性でもある為に膠との相性も良い。
ただ強いて言えば今回は最初単なる手遊び感覚で始まった為に作品にする予定がなかったので紙に直接的に描いていったがもしこの技法で描く場合は紙で描く場合はボードに貼り付けた状態、安定した基盤の方がより描き易いと思います。
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