転職のために失業するのはアリか?

キャリアのご相談を受ける中で、転職活動中の方に「転職する前に会社を辞めて良いか?」と聞かれることがあります。

最近はキャリアブレイクとポジティブな言われ方もされてますが、基本的には在職中の転職活動をお勧めします。
仮に転職先が決まっていたとしても、空白期間を開けない方が良いです。

理由は以下の3つです。


○退職しない方が良い理由

1.失業中の時間を持て余す

無計画に退職すると、失業後には時間を持て余します。
仮に資格取得などの明確な目標があるとしても、在職中にするべきです。
また、面接する企業からも失業後の空白期間は聞かれるので、明確な回答を用意しておく必要があります。

2.年俸交渉で強気に出られない

在職中であれば現状を前提に年俸交渉できますが、退職後であれば足元を見られます。
実際に、前職よりは下がることが多いです。
また、自己都合による退職は、退職後数ヶ月は失業手当をもらえないので要注意。
健康保険や国民年金を支払う必要にも迫られます。(扶養家族いる場合は×人数分)

3.目の前の内定に飛びつきがち

複数内定をもらえる実力者であっても、目の前の内定に心が揺らぎます。
特に空白期間が長いほど、それに飛びつきがちです。
在職中であれば、現職と比較してじっくり選ぶことが可能です。

それでも次の仕事が決まる前に退職せざるを得ない場合もあるかと思います。
特に女性は結婚・出産などのタイミングが退職につながりやすいですよね。
以下の場合は退職した方が良いです。

○退職した方が良い場合

1.資格取得など明確な目標がある

一定期間通学しないと取れない資格などを取る場合は、退職せざるを得ないです。
それでも、在職しながら取れる資格であれば、どんなに仕事が忙しくても極力退職しないことをお勧めします。

2.これ以上続けると心身が持たない

心身に不調をきたした場合は、休職するか退職した方が良いです。
特に中小企業だと休職制度が整ってないので、退職を選ばざるを得ない場合も多いです。
また、ブラックな職場では、辞めたくても中々辞めさせてもらえない場合もありますが、一刻も早く退職した方が良いです。

・さいごに

実際に失業経験のある方はわかるかと思いますが、失業期間は精神面、金銭面できついです。(実家住まいや十分な蓄えのある方は別)
特に精神面は同じ環境の人が回りにいないと、孤独になりがちです。

うつ病になると再就職活動どころではなくなるので、くれぐれもお気を付けください。

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