夫の転勤

夫の転勤が決まった。
元々その可能性があるとは言われていたが、実際告げられると動揺した。
ついていく選択肢は無く、単身赴任だ。
ついていかない理由は、一番は「3年で戻ってくることが確定していること」。期限付きなのだ。
他にも、わたしは仕事を変えたくないこと。
事前に話し合ったわけではないが、わたしたちに「一緒に行く」選択肢がないのは自然だった。
話さなくても、お互いが理解していた。

わたしは寂しくて、悲しくて、不安で、心配で、つらい。
反面、久しぶりの一人暮らしか、という少しばかり楽しみな気持ちも正直ある。
でもやっぱり、あと1ヶ月もしないうちに夫がいない生活が始まると思うと、どうしようもなく涙が出てくる。

ここでわたしは子どものことを考えた。
現実的に、夫の単身赴任中に1人で妊娠期間を過ごし、出産し、育児をするのは無理だ。
ではあと3年、今のままということか。
(現実はたぶんそうだ。)
3年後、わたしは32歳。
わたしたちがはっきり言わずともお互いが感じているリミットである。
たぶん、転勤がもう1〜2年早ければ、もっと悲しい気持ちになっていただろう。そして転勤後に子どものことを最終的に考えようとしただろうなと思う。
反対にもう1〜2年遅かったら、そしてその間に子供を産んでいなければ、わたしたちは子どもを持たない選択を確定させたのだろうなと思う。

ゆえに、今回は絶妙なタイミングすぎるのだ。

この3年で、少なからずわたしは何かしらの結論を出したい。
3年後、夫と意見をぶつけ合う必要があるだろう。
それが、おおよそ似たものになるのか、全く交わらないものなのかは、わからないけれど。

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