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#94 昼顔~平日午後3時の恋人たち~(2014)-ドロドロ不倫が社会現象に

TVer 紹介文

ある日の午後、紗和(上戸彩)はレジ打ちのパート帰りに勤務先のスーパーで無意識のうちに口紅を万引してしまう。その一部始終を見ていた利佳子(吉瀬美智子)が紗和にそのことを黙っている代わりにと持ちかけてきたのは、不倫のアリバイ作りへの協力だった。利佳子はドライに不倫を繰り返す「平日昼顔妻」。「幸せ」を守るために利佳子の要求に従う紗和。その過程で紗和は高校教師の北野(斎藤工)に出会い、次第に北野のことが脳裏から離れなくなり、やがて越えてはいけない一線を越えてしまうことに・・・。

これはもう熱病

当時の昼顔ブームは、本当にすごかったですね。単に「不倫」が認知されただけにとどまらず、バランスの崩れた夫婦関係に共感する視聴者が多かったようです。振り返ると、パートナーからのモラハラによるコンプレックスが不倫の根底にあったように思います。

モラハラをしかけたパートナーたち

・紗和(上戸彩)を追い込む俊介(鈴木浩介
・利佳子(吉瀬美智子)を追い込む徹(木下ほうか
・裕一郎(斎藤工)追い込む乃里子(伊藤歩
それぞれ相手への攻撃(≒口撃)のレベルがエグく、「不倫やむなし」の空気が醸成されてしまいました。

カノジョたちは悪くない

不倫の精算

・レジ打ち主婦の紗和(上戸彩)と冴えない生物講師(斎藤工
・安定を約束された主婦(吉瀬美智子)と売れない画家(北村一輝
それぞれ危ない橋を渡りつつも、結局、裕一郎(斎藤工)と利佳子(吉瀬美智子)は不本意ながらも元のさやに納まる一方で、紗和(上戸彩)だけは離婚を選ぶことになります。第1話で、近所のボヤ騒ぎから不倫を想起させる演出があるのですが、ドラマの終盤で、まるで離婚を精算するかのように紗和がスニーカーに火を点け、ボヤ騒ぎを起こすシーンがあります。当然のように警察で事情徴収を受けるのですが、紗和に課せられた宿命の重さに耐えきれませんでした。

切な過ぎるラストシーン

引っ越しトラックに乗車中の北野夫妻(斎藤工伊藤歩)と紗和(上戸彩)がニアミスするシーン、切なかったなぁ。定番すぎるシーンでしたが、それまでの不幸感が強すぎたため、余韻もひとしおでした。できれば、気づいてほしかった…。


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