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力の強い女ト・ボンスン_企画意図Labo#D

【力の強い女ト・ボンスン】

原題: 힘쎈여자 도봉순
邦題: 力の強い女ト・ボンスン
英題: Strong Woman DoBongSoon
放送局: JTBC

企画意図

以下の訳は全て私が考えました。

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인간이 사는 세상은 정글이나 다름없다. 혼돈속의 질서를 바로잡는 법과 인간의 내재된 양심이 동물들이 지배하는 정글과의 차별점이긴 하나 처절한 약육강식, 힘의 논리 하에 움직이고 있음이 사실이다.
人間が生きる世の中はジャングルでも違いがない。混沌の中の秩序を正す法と人間の内在された良心が動物たちが支配するジャングルとの差別点であるにはあるが 凄絶な弱肉強食、力の理論のもとで動いているのが事実だ。

여성의 사회적 지위나 실존적 권위가 날이 갈수록 커지고 있다. 하지만 그 이면에는 추락하는 남성의 권위를 물리적 힘으로 가압하려는 역행성 범죄와 심리들 또한 보이지 않게 증가하고 있다.
女性の社会的地位や実存的権威が日増しに大きくなっている。しかしその裏面では堕落する男性の権威を物理的な力で加入させる逆行性犯罪と心理たちもまた見えないように増加している。

“남자가 여자보다 나은 점은 털 많고 근육 많은 것 밖에 더 있어?” 라고 외치던 여자팀장은 늦은 밤 회식 후 남자 부하직원이 집 앞까지 에스코트 해주는 아이러니에 놓인다. 왜냐 그 털 많고 근육 많은 남자의 물리적 힘이 나쁜 남자 인간들에 의해 나쁘게 쓰이고 있기 때문이다. 여자는 그래서 털 많고 근육 많은 그러나 좋은 남자에게 한없이 끌린다. 자기가 가지지 못한 걸 가지고 있어서다.
"男が女よりましな点は毛が多くて筋肉が多いことの他にもっとある?"と叫んできた女性チーム長は遅い夜飲み会後男性部下職員が家の前までエスコートしてくれるアイロニーに安心する。なぜならその毛が多く筋肉が多い男の物理的な力が悪い男の人たちによって悪く使われているためだ。女はそれで毛が多く筋肉が多いしかし良い男性に限りなく惹かれる。自分が持つことができないものを持っているからだ。

만일 여자가 남자보다 힘이 세다면 세상은 어찌 되었을까? 이 발칙한 상상에서 출발한 이야기가 세상 사람들에게 호쾌하고 통렬한 다이돌핀을 줄 거라는데 난 조금도 망설임 없는 확신을 하며 드라마를 기획하였다.
もし女が男より力が強かったら世の中はどうなっただろうか?この怪しからぬ想像から出発した物語が世の中の人々に豪快で痛烈なダイドルフィンを与えるだろうに私は少しもためらいのない確信をしてドラマを企画した。

考察

以下、ネタバレありです。
ここでは企画意図を読み解き、作品制作に関する考察を行う。今回は3点ある。

①用語解説:ダイドルフィン
企画意図の最後に登場するダイドルフィンとは何か。調べると、ダイドルフィンとはエンドルフィンの4000倍の効果をもつ物質であるそうだ。そもそもエンドルフィンとは脳内で分泌される物質で、分泌により気分の高揚や幸福感が得られる。つまりこの企画意図で示したかった事、それは実際にありえないことをドラマ内で扱うことで、今までに見たことのない景色を視聴者に提供することができるドラマをつくりあげようという事であるだろう。わざわざダイドルフィンという見慣れない用語を使ったのは、想像することが困難な単語を使うことでよりダイナミックな印象を与えるためではないだろうか。そう考えると、このドラマの度を過ぎたともいえるコメディチックな演出が納得できるようだ。

②この作品のキーワードは”アイロニー”
企画意図のこの部分に注目してほしい。

“남자가 여자보다 나은 점은 털 많고 근육 많은 것 밖에 더 있어?” 라고 외치던 여자팀장은 늦은 밤 회식 후 남자 부하직원이 집 앞까지 에스코트 해주는 아이러니에 놓인다. 왜냐 그 털 많고 근육 많은 남자의 물리적 힘이 나쁜 남자 인간들에 의해 나쁘게 쓰이고 있기 때문이다. 
"男が女よりましな点は毛が多くて筋肉が多いことの他にもっとある?"と叫んできた女性チーム長は遅い夜飲み会後男性部下職員が家の前までエスコートしてくれるアイロニーに安心する。なぜならその毛が多く筋肉が多い男の物理的な力が悪い男の人たちによって悪く使われているためだ。

この部分が言わんとすることは以下の通りだ。悪い男が不適切にその筋肉を使うために女性は”男性なんて…”と思ってしまうが、その悪い印象があるからこそ男に助けてもらうとその優しさや安心感に惹かれてしまう。この皮肉(=アイロニー)はこの作品に強く反映されている。この作品の恋愛模様について考えると、多々アイロニーが含まれているのである。ミンヒョクは”力が強いけれどかわいらしくてキュートな”ボンスンに惚れる。逆に、か弱いタイプが好きなグクトゥにか弱そうに自分を見せていたボンスンの恋は実らない(アイロニーがないからだ)。作品に隠された様々なアイロニーを考えながら視聴すると、一貫性が感じられてより面白い。そもそも”女性の社会的地位が上がっているのに男性による性犯罪が増えている”という企画意図内の文言や”女性なのに男性より力が強い”というボンスンの設定もアイロニーなのだ。

③本当に描きたかったのは社会問題か
強すぎる女性を扱う本当の意味は何だったのか。このドラマは力が強い女トボンスンを扱う点や、ペクタクらの描写だけを見るとまぎれもないファンタジーに思える。しかしトボンスンというキャラクターが生まれたのには別の理由があると推察できる。それはまさに逆行性犯罪という社会問題を描くためである。ただ新鮮な設定として強すぎる女性を登場人物としたのなら、企画意図に女性の社会的地位やその裏にある犯罪に関する記述を加える必要はない。この作品の制作陣は、強すぎる女性を描くことで、反対に(=アイロニーにも)いまだ社会の中で弱い存在であり被害者になってしまっている女性の現状を描き出そうとしたのではないだろうか。

最後に

この企画意図は私が自分で訳したものであり、できる限り直訳を目指していますが主観を伴う部分があるかもしれません。


〈参考〉
https://tv.jtbc.joins.com/plan/pr10010452

以上の内容に科学的根拠はございません。
あくまで sisters laboの見解です。ㅎㅎ

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