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《呪文探求者》+《儚い存在》コンボについて

探求者儚い存在

この記事は、条件付きながら1枚コンボになり得る《呪文探究者》+《儚い存在》コンボに関してうだうだと考えていたので、それを吐き出させていただくためのモノです。

1・白青赤《悟りの教示者》型

探求者悟りの教示者

コンボパーツは、《呪文探求者》《儚い存在》《最後の賭け》《悟りの教示者》《死の国からの脱出》《ライオンの瞳のダイアモンド》《思考停止》です。


手順は以下の通りとなります。

手順1:《呪文探究者》のETBで《儚い存在》を手札に加えてそのままキャスト、《探究者》をブリンク。ブリンクした《探究者》のETBで《最後の賭け》を手札に加えます。コレをそのままキャスト、追加ターンを得ます。(使用マナ:2UWRR)

探求者フォーチュン

手順2:追加ターンのアップキープに《儚い存在》反復、《探究者》をブリンクし、《悟りの教示者》を手札に加えます。アップキープ中に《悟りの教示者》をキャスト、《死の国からの脱出》をライブラリートップに積み込み、ドローステップのドローで引きます。(使用マナ:W)

手順3:《死の国からの脱出》キャスト、墓地から《儚い存在》脱出、《探究者》をブリンクし、ETBで《思考停止》を手札に加えます。続いて《悟りの教示者》を脱出、《ライオンの瞳のダイアモンド》(以下LED)をライブラリートップに積み込みます。(使用マナ:1RWW)

エンチュー

手順4:自分を対象に《思考停止》をキャスト、ライブラリートップの《LED》を含めて20枚近くのカードが墓地に落ちます。《死の国からの脱出》《LED》《思考停止》と十分な墓地が揃い、コンボ完成となります。(使用マナ:1U)

死の国コンボ最低限


手順1で得た追加ターンを挟むため、2ターンにまたがってマナを支払う形となります。最初のターンは2WURR、続いてのターンには2WWWURが必要となります。また、《死の国からの脱出》の脱出コストのため、墓地に最低でも5枚のカードが必要となります。

かかるマナの総量も多めで色拘束も強く、さらには墓地も必要とし、各ターンに大きくマナを必要とする事から宝物トークンや《炎の儀式》のような一時的なマナ加速は相性が悪いです。また《最後の賭け》を使う関係上コンボ失敗は死を意味します。

しかし利点もあり、まずは何と言っても条件付きながら《呪文探究者》1枚から勝てる点です。また各パーツも《死の国からの脱出》コンボのパーツを軸としつつ、追加パーツがどれも単体でそれなりの強さを持つカードである事からデッキ内のカードパワーを高く保つ事が出来ます。


※ 追記 ※

上記以外の利点として、多くのパーツが噛み合いながら繋がっていくチェインコンボであるため、コンボ始動時にパーツの一部が手札にあった場合には手順の省略が可能となり、その分だけ必要なマナが減ったり、《呪文探究者》のサーチに余裕が出来た分でカウンターなどを手札に加えたりが出来る、という点も追加させていただきます。Twitterでのやりとりで、ちゃー
(@cha_yt_)さんより追加の利点として挙げていただいきました。ありがとうございます。



2・白青赤《直観》型

探求者神秘の教示者

死の国コンボ

コンボパーツは、《呪文探求者》《儚い存在》《最後の賭け》《神秘の教示者》《直観》《セヴィンの再利用》《死の国からの脱出》《ライオンの瞳のダイアモンド》《思考停止》です。


手順は以下の通りとなります。

手順1:《呪文探究者》のETBで《儚い存在》を手札に加えてそのままキャスト、《探究者》をブリンク。ブリンクした《探究者》のETBで《最後の賭け》を手札に加えます。コレをそのままキャスト、追加ターンを得ます。(使用マナ:2UWRR)

探求者フォーチュン

手順2:追加ターンのアップキープに《儚い存在》反復、《探究者》をブリンクし、《神秘の教示者》を手札に加えます。アップキープ中に《神秘の教示者》をキャスト、《直観》をライブラリートップに積み込み、ドローステップのドローで引きます。(使用マナ:U)

ミスチュー直観

手順3:《直観》キャスト、「《LED》《死の国からの脱出》《セヴィンの再利用》」をサーチします。(使用マナ:2U)

直観の3枚

ここから先は《直観》でサーチした3枚の中から対戦相手が選んだカードが手札に入る事になるのですが、その中で最もマナがかかるパターンである《セヴィンの再利用》が選ばれたとして説明を進めます。

手順4:《セヴィンの再利用》キャスト、《死の国からの脱出》を戦場に戻します。(使用マナ:2W)

手順5:墓地から《LED》を脱出して起動、UUUを加えます。次にそのマナで《直観》脱出、「《思考停止》他2枚」をサーチします。続いて《LED》を脱出して起動、UUUを加え、最後に《思考停止》を脱出してコンボスタートとなります。(使用マナ:0)

死の国コンボ


手順1で得た追加ターンを挟むため、2ターンにまたがってマナを支払う形となります。最初のターンは2WURR、続いてのターンには4WUUが必要となります。また、《死の国からの脱出》の脱出コストのため、墓地と手札で合わせて最低でも5枚のカードが必要となります。

「6マナ→7マナと、2ターンにまたがって多めのマナを要求する」「墓地のカードを5枚必要とする」「最後の賭けを挟むので失敗は死を意味する」と、多少色拘束が少ないものの、おおむね《悟りの教示者》型と同様の欠点を持っています。

またメリットも同じで、「《呪文探究者》1枚からその場で勝てる」「追加パーツがどれも自然にデッキに入っていても無理のない性能の高さを持っている」という利点があります。


※ 追記 ※

上記以外の利点として、多くのパーツが噛み合いながら繋がっていくチェインコンボであるため、コンボ始動時にパーツの一部が手札にあった場合には手順の省略が可能となり、その分だけ必要なマナが減ったり、《呪文探究者》のサーチに余裕が出来た分でカウンターなどを手札に加えたりが出来る、という点も追加させていただきます。Twitterでのやりとりで、ちゃー
(@cha_yt_)さんより追加の利点として挙げていただいきました。ありがとうございます。


3・《悟りの教示者》型と《直観》型の違い

ここからは、《悟りの教示者》型と《直観》型の違いについて解説していきます。

・《直観》型の利点

《悟りの教示者》型と比べ、《直観》型はコンボ中盤で《LED》の起動を挟む関係上、手札のカードも脱出用のコストとして数える事が出来る利点があります。結果として、《直観》型は《悟りの教示者》型では始動不能な墓地枚数からコンボを仕掛ける事が可能な場合があります。

・《悟りの教示者》型の利点

《直観》型は、最初の《直観》でサーチしてきたカードのうち《LED》を選ばれた場合、《死の国からの脱出》設置前に「《LED》起動から《セヴィンの再利用》フラッシュバック」という手順を挟むため、一度完全に無防備な状態になってしまうリスクがあります。打消しが手札にあり、さらにはそれをキャスト出来るだけの余分なマナがある状態からコンボスタートする場合、常に打消しを構えながらコンボ始動が出来る《悟りの教示者》型の方に分があります。

とはいえ、この両タイプのパーツはどれもWURカラーならば無理なくデッキに組み込めるカードばかりなので、2タイプのどちらかを搭載するというよりは、状況によって2タイプのどちらかを選ぶ、といった感じになるかと思います。


4・「まとめ」という名のごく個人的な感想

ここまで書いておいてなんですけど、自分はこれらのコンボはあまり好みではなく、可能であれば狙いに行きたくありません。

2ターンにまたがって大量のマナと墓地を要求し、コンボ失敗には敗北リスクがあり、スタートとなる《呪文探究者》はWURカラーでは比較的サーチしやすい部類のカードとはいえ、もとからサーチが苦手気味な色なので必要なタイミングでの始動が安定しません。

しかしながら、多くのWURカラーにおける現状最良の勝ち手段が《直観》軸の《死の国からの脱出》コンボであり、そこに《呪文探究者》《儚い存在》という決して弱くはない2枚を加えるだけで伸び切ったゲーム終盤に1枚から勝てる手段を仕込めるのならば悪くはないでしょう。

こんな事を書いておいてなんですが、もしも自分がWURカラーのジェネラルでデッキを組むのなら、恐らくは多くの場合に自分もこれらのギミックをデッキに組み込むでしょう。《死の国からの脱出》コンボは決して弱くはないですし、《呪文探究者》+《儚い存在》のギミックも決して悪いものでは無いのです。

寿司

何が悪いって言うんなら、《タッサの神託者》コンボのコンパクトさと軽さと安定性が全部悪い。

自分は、現状でこだわりなく最強のデッキを求めるのなら青黒を使わない理由が無いという考えです。そんな訳で、ジェネラル軸のコンボ以外だとどうしても《タッサの神託者》が頭にちらつくため、ついつい評価が残念になってしまうのです。

身も蓋もない話でした。



5・おまけ:白青黒型

探求者オラクル

最後に、おまけとして色違いの《呪文探究者》+《儚い存在》コンボについて簡単に解説して終わりとさせていただきます。

このコンボのコンボパーツは、《呪文探求者》《儚い存在》《Demonic Consultation》《吸血の教示者》《タッサの神託者》です。

手順は以下の通りとなります。

手順1:《呪文探究者》のETBで《儚い存在》を手札に加えます。その後自分のターンの直前にキャスト、《探究者》をブリンクし、《探究者》のETBで《Demonic Consultation》を手札に加えます。(使用マナ:2UW)

探求者儚い存在

手順2:自分のターンに入り、アップキープに《儚い存在》反復、《探究者》をブリンクし、《吸血の教示者》を手札に加えます。アップキープ中に《吸血の教示者》をキャスト、《タッサの神託者》をライブラリートップに積み込み、ドローステップのドローで引きます。(使用マナ:B)

手順3:その後のメインフェイズに《タッサの神託者》をキャスト、《神託者》のETBにスタックして《Demonic Consultation》を唱えて勝利します。(使用マナ:UUB)

デモコンオラクル


《儚い存在》反復のためにターンを跨ぐ必要があるコンボで、最初のターンには2WU、続いてのターンにはUUBBが必要となります。

《呪文探究者》1枚から勝てるコンボで、かかるマナもそれぞれ4マナずつと、白青赤型に比べて軽くなっています。また、追加パーツが青黒デッキなら無理なく投入出来るカードばかりであり、無駄がありません。

しかしながら、《呪文探究者》を出した後に1ターン回す必要があるため、白青赤型のような即効性に欠けるという大きな欠点があります。《探究者》で《儚い存在》をサーチしてきた時点で2枚サーチ狙いが見え見えになるので、対戦相手に妨害を構える余地を与えてしまう事になるでしょう。

早い段階での攻勢が可能な代わりに妨害が差しやすい点で、往年の《隠遁ドルイド》に近い印象のあるコンボとなります。


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