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『ドクター・フー』EDH視点カード評価

『ドクター・フー』の全カードが公開されたとの事で、いつものカード評価をやっていこうと思います……と書き始めてひと月くらい経ちました……。
ちょっと忙しかってん……。

そんな感じで最近忙しく、プレビュー時から内容はあまり確認出来てなかったので、ざっくりファーストインプレッションとなります。
発売からそこそこ経ってるし、結果出してる優良カードの見落としとかあったらコメントとかで教えてくれると助かります。
しかし統率者セット+コレブーのみのコラボセットにも関わらず、新カードの枚数が大分多いですね……。


1・カードリスト、リリースノート

・カードリスト


・リリースノート


2・カード評価

☆白

・すべてが塵と化す

召集付きの全除去。
クリーチャーのみならず、アーティファクトとエンチャントもまとめて吹き飛ばせるのがリセットとして後腐れなくて良いですね。

マナ総量が10とかなり重いので、最低でも4、5体くらいは召集要員が欲しい所なのですが、あまり多くのクリーチャーで召集するとクリーチャーへの全除去としての効果が薄まってしまいかねないのが痛し痒し。
召集しつつ人間とかウィザードとか頻出するタイプのクリーチャーをしっかり除去りたいのなら、レアなクリーチャータイプのトークンを大量に準備出来るデッキに仕上げたい所ですね。


・サラ・ジェーン・スミス

ターン1回制限ではありますが、歴史的な呪文を唱えるたびに調査を行います。歴史的な呪文でハンドアドバンテージを得る、という点から《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》に似た雰囲気を感じる能力です。

《ジョイラ》には大きく劣る能力ですが、自身が2マナと軽く、ドクターのコンパニオンとして広い色のデッキで使えるのは優秀です。
早めのターンに戦場に送り込み、統率者ピッチを構えながらじりじりとアドを稼いでいきたいですね。


・ドクター前夜

全除去英雄譚。
6マナと重たいですが、貴重なエンチャントサーチで持ってこれる白い全除去なので、特に白緑に有用なカードが偏っているエンチャントレス系デッキだと出番があるかも知れません。


・皆に命を!

とりあえず1ターンはやり過ごせるインスタント。
類似カードである《天使の嗜み》と違って刹那を持たないために打ち消されやすいのですが、一方でライフを失わなくなる上にプレイヤーに呪禁を与えてくれるため、然るべきタイミングであればライフロスや《思考停止》などのライブラリーアウトによる『確かに負けてはないけど実質負けだよね』という状況も回避出来るのが利点です。
それでも『どっさり+1/+1カウンターが乗った《歩行バリスタ》置いてターンエンド』みたいな貫通パターンもあるにはあるのですが。

また、自ターン直前ならば《天使の嗜み》+《むかつき》コンボと同様の動きが出来ます。
《天使の嗜み》の方が軽い上に自ターンにも勝ちに行けるので基本的に2番手カードですが、単体使用で考えるとこっちのが受けが広いので一考の価値はありそうです。


☆青

・オートンの兵士

非常に重い代わりに優秀な能力を持った《クローン》系クリーチャー。
伝説でなくなる事に加えて、アーティファクトのタイプと無尽を得た状態で出てきます。

伝説のクリーチャーを並べる要員として使っても良し、アーティファクトである事を活かすも良し、無尽でETBを沢山誘発できる事を利用しても良し、と悪いおもちゃ感が満載です。

パッと思いつくところだと《深海の破滅、ジャイルーダ》とかでしょうか。
偶数なので能力とも嚙み合い、その後は無尽によって《ジャイルーダ》の能力をじゃんじゃん誘発させてくれる事でしょう。


・トラケンのニッサ

《ニッサ》。今セットには《イドリス》もいる

十分な準備を整える事が出来れば、強力なドローエンジンになりそうなドクターのコンパニオン。
攻撃時にアーティファクトを好きな数だけ生け贄に捧げる事により、その数だけのドローが出来ます。ブロッカーが並んでいても生還しやすくなるタップ能力おまけが沁みる。

昨今、食物とか手がかりとかは結構じゃらじゃら出せるようになったので能力を活かせる構築はそう難しくないはず。
手札上限がなくなる常在型能力も、手札が溢れかえる展開が少なくない昨今のEDHでは地味に活躍する機会もありそうです。

攻撃時にクリーチャーをタップする能力は任意なので、強くタップしたいようなクリーチャーがいない時には対象不適正による立ち消え防止のために使用しないようにしましょうね。

どうでもいいけど、ゲートウォッチのニッサと同じなのでややこしい。
最初『青ニッサ』って呼ぼうと思ったけど、青緑の《自然に仕える者、ニッサ》がいる事に気づく。どうすりゃいいのよ。


・フレッシュの複製体

《幻影の像》以来の2マナクローン。
しっかり対戦相手のクリーチャーもコピー出来るのが素晴らしいです。

消失3のデメリットがあるので、使うなら速度にある程度自信のあるデッキとなるでしょうか? cEDHのゲームはコントロール志向の強いデッキでなければ1桁ターンがレンジなのでそこまで無理なく使える事が多そうです。

それよりもダブルシンボルの方が気になるデメリット。
3色以上のデッキだと少し使いにくく思う事があるかも知れません。
それでも2マナクローンは優秀なのですがね。


・数学の天才、アドリック

自軍の起動型・誘発型能力をコピーする起動型能力と、対象の起動型・誘発型能力を打ち消す能力を持ったドクターのコンパニオン。

しっかりと2マナを立て続けるプレイさえ心掛ければ、《タッサの神託者》や《イーオスのレインジャー長》といった面倒くさいカードに対するけん制になります。
2マナと軽く、色も優秀なのも嬉しいポイントですね。

何枚か、誘発で複数の自軍をアンタップ出来るドクターがいるので無限コンボを狙ったデッキを組むのも面白そうです。


・気立ての良いサイボーグ、ナードル

自身の上に乗っているカウンターの数だけの青マナ(ただし用途はノンクリーチャー呪文専用)を出せるドクターのコンパニオン。
不死を持っているため、最低限の工夫こそ必要ですが自前で1つはカウンターを乗せられます。

アーティファクト・クリーチャーにカウンターを乗せるのは、ちょっと構築を意識をすれば難しくはないので、統率者領域に置ける2マナクリーチャーとしては破格のマナソースに化ける事が期待出来そうです。
一方で、出したマナには用途に制限があるため、構築時にはマナの吐き先を考える必要もあります。こちらもそれ自体は難しい事ではなさそうなのですが、両立となると少し面倒くさそうです。

とは言え軽量マナクリ統率者としては十分強そうな性能なので、活躍には期待大です。


☆黒

・ヴィスラー・ターロー

大きなライフを失う可能性を持った誘発型ドロー能力を持ったドクターのコンパニオン。
ETBで自身のコントロールを対戦相手へと与える事ができ、そのデメリットを抱えた能力の影響で対戦相手を苦しめる動きを狙う事も可能です。

4マナと少し重たいですが、戦場に出たターンの終了時からドローを期待出来るのは嬉しいポイントです。

デメリットを出来る限り小さくするために、手札を減らしやすい構築にして臨みたい所です。対戦相手にコントロールを与える戦略をメインに据えるにしても、その対戦相手が敗北した場合は自分の手元へと帰ってきてしまうので。

少し使いにくさがありますが、『ドクター』および『ドクターのコンパニオン』では貴重な黒いカードです。
固有色で黒を使いたいなら、多くの場合で統率者へと選択される事となるでしょう。


☆赤

・タイタニック号

戦闘ダメージが通った際、生け贄に捧げる事で大量に宝物・トークンを生成する機体。

4マナという地味に重めのマナを支払って戦場に送り込み、召喚酔いの1ターンを待ち、搭乗3分のクリーチャーを準備し、『タフネス1のアーティファクトクリーチャー』という除去耐性の無さのカードの攻撃を通し……そこまでやってようやく報酬を得る事が出来ます。
上記の通りハードルは高いですが、宝物7つは魅力的。ハイリスクハイリターンなカードとして活躍しそうです。

《厚顔の無法者、マグダ》なんかは、これが嵌れば一気に勝てるので特に良さそうですね。


・フラックス

全6章と長めの英雄譚。
ほとんどの章効果が衝動的ドローになっています。

まずは4マナ4点除去として唱えられ、以後4ターンに渡って小さなアドバンテージを与え続け、最後には6マナという大量のマナを供給する、と、どの章能力もお役立ちな効果を持っているので地味ながら案外強そうかも、と思っています。

カードを十全に活かすには長期戦志向である必要があるので、そういったデッキでなら一考に値するかもしれません。


・減衰するタイムループ

4マナの回顧付き《トレイリアの風》。

少し重いですが、《常智のリエール》だと手札を倍くらいに増やせますね。
インスタントなので、マナさえ十分に確保出来れば毎ターン唱える事が可能なため、すごい勢いで手札が膨らみます。



☆緑

・サバティームの戦士、リーラ

対戦相手が通常ドロー以外のカードを引くたびに+1/+1カウンターがのるドクターのコンパニオン。
《Wheel of Fortune》や《Timetwister》一発でワンパンマンに成長します。
そうでなくとも最近はドローで手札を膨らませながら押し切るデッキも珍しくなく、そういったデッキのカウンターになれる可能性を秘めています。
《オジュタイの龍語り、イーシャイ》くらいには面倒くさそう。

ただ、トランプルも除去耐性も一切無いため、攻撃を通すのは案外苦労しそうです。そういった意味では案外圧が低くて見た目ほど頼りにならない場面は多いかも知れません。
せめてトランプル程度でもあれば良かったのですが……。


・スーザン・フォアマン

マナクリなドクターのコンパニオン。
2マナの《ラノワールのエルフ》はクッソ弱いのですが、他のジェネラルの横に添えて統率領域に置けるなら動きの安定化に繋がるので悪くはないですね。

マナ総量が高く、固有色が青白赤に絡んだものが多い傾向がドクターに見られるのも追い風です。
構築に困ったときの潤滑油枠として地味ながら頻繁にコンパニオンに採用されそうなイメージ。


☆多色

・13代目ドクター

手札以外から呪文を唱える事でクリーチャーに+1/+1カウンターを置く能力と、終了ステップ開始時にカウンターの置かれているクリーチャーをアンタップする能力を持ったレジェンド。
悪用が難しめな効果ですが、能力が自己完結しているので、能力誘発自体は難しくないでしょう。

最低でもクリーチャータップから3マナを出す必要があるため準備は結構大変ですが、コンパニオンに出来る《数学の天才、アドリック》で無限コンボが狙えます。
せっかく3色まで狙える固有色が青緑の2色に縛られてしまうのは少し残念ですが、受けは広いデッキになりそう。


・ウォードクター

攻撃時、これの上に乗っている時間カウンターの数だけのダメージを任意の対象に与える事が出来るドクター。
時間カウンターはフェイズアウトや追放に誘発して乗っていきます。
また、これの能力でダメージを与えて死亡したクリーチャーも追放されるので自前でカウンターを増やしていく事も期待出来るのが嬉しいですね。

時間カウンターは、最初の1つさえ準備してしまえば以降は自前の能力で盤面に干渉しながらカウンターを増やしていけるので、その辺りの構築に気を遣えば活躍してくれそうです。
《剣を鍬に》など、構築の負担なく自然にカードを追放出来るカードを多めに積みたいですね。

逆に、多少構築を歪めてでも一気にカウンターを大量に載せられる続唱などを投入して大量ダメージを狙う戦略も面白いかも知れません。

青に偏っているドクターにしては珍しい赤白の固有色なので、スペックの優秀さもあって案外出番がありそうです。


・ジョン・ベントン伍長

3マナという軽さにして、強力なドロー能力を持ったレジェンド。
戦闘ダメージの点数分、自分とダメージを与えられたプレイヤーがカードを引きます。

速攻によってキャストから即時ドロー出来るのが嬉しいですね。トランプルは2/4というサイズも相まって主要なシステムクリーチャーならなぎ倒しつつダメージを貫通させていけますが、そのドロー能力の性質上活きる機会は少なそうです。

レジェンドなのですが白緑と固有色が弱いので、統率者にするよりは3色以上のデッキの横に据えてドローソースとして扱うのが良さそうです。

多少ブロッカーが並んでいても、通すと2ドローというメリットが非常に大きいので大抵は通してくれる場所がありそう。
どこも通してくれなそうな盤面なら、それすなわち自分一人が抜けて有利な状態という事なのでそれはそれで良しでしょう。


・ミッシー

アーティファクトでないクリーチャーをが死亡した際、裏向きで戦場に戻せるレジェンド。
《龍の眼の学者》のようなノーコストで変異できるクリーチャー+サクり台の組み合わせで無限頑強のような動きが出来ます。《無情な切り裂き魔》ならフィニッシュ役も兼ねられてお得。

コンボのみならず、取り回しは重くなりそうですが、単純に変異能力を使い回してアドバンテージを取っていく動きも悪くはなさそうです。
ブリンクやバウンスを使えばリアニメイトや墓地回収じみた動きも出来るので、構築次第では結構しぶとくクリーチャーをしゃぶり尽くせるデッキになりそうな雰囲気です。

ただ、自身が6マナと非常に重い上に自衛能力がある訳ではないため、デッキがクソ重変異ブリンクデッキに成り下がらないようにジェネラルをしっかり守ってあげたいですね。


・リヴァー・ソング

《時間流の航海士》による無限ターンで話題のレジェンド。
「《ごみ引きずり》や《運河浚渫機》など+《時間のねじれ》や《時間操作》など」の組み合わせでも無限ターンを狙えます。
墓地に落ちる追加ターンも墓地のカードをライブラリーの底に送るカードも案外あるため、マナさえあれば安定してコンボは狙えそうですね。


・初代ドクター

ETBで《ターディス》を持ってこれるドクター。
サーチ範囲は墓地にも及ぶので、《ターディス》が破壊されていても機能する安心設計。

関連するカードであるため、《ターディス》の方も下で一緒に紹介。

・ターディス

自身の攻撃時、ドクターをコントロールしているならば次の呪文に続唱を与える能力を持った機体。

《ターディス》により、1マナの呪文を使って《騒々しい写本、コーディ》のような特定の0マナ待機呪文を踏み倒す動きが狙えそうです。
まあ《コーディ》と違って続唱制限がないため特化構築すると《魔力の墓所》も使えなくなりますが……。

《初代ドクター》は3マナ、《ターディス》は2マナと軽く取り回しが効きやすいのですが、それでも流石に固有色5色で3マナで準備完了でマナクリにもなる《コーディ》と比べるとそもそも特化構築は厳しそう。
デメリット能力がない点や、《ターディス》がソーサリー除去に強いおかげで再キャスト時の動き出しが早い点を活かして安定してアドバンテージを稼ぐ型の方が良いかも知れません。


・4代目ドクター

歴史的限定の《未来予知》的能力を持ったレジェンド。
4マナと軽めである代償として、ライブラリートップからのプレイにはターン1制限がありますが、歴史的であれば土地もプレイ出来るため構築次第では安定したアドバンテージが期待出来そうです。

《師範の占い独楽》が見つかれば取り合えず毎ターンの1アドが確約、《ウルザの空戦艇、リベレーター号》のような瞬速付与が出れば1周で複数のアドバンテージを稼げるようになる事も期待出来ます。

ただ、これだけだと面倒くさい上にターン1制限が辛い《無限のエルシャ》止まりなので、ライブラリートップからプレイするたびに食物が出てくる点を上手に活用したい所です。
というか上手く活用して消費していかないと対戦相手の《波止場の恐喝者》が怖すぎる。


・5代目ドクター

終了ステップ開始時に、攻撃しなかった各クリーチャーを強化しつつアンタップする誘発型能力を持ったレジェンド。

《13代目ドクター》同様、《数学の天才、アドリック》と組んで無限コンボが狙えます。
ただ、固有色が青白のため《アドリック》の能力起動のためのマナの確保が難しいので構築難易度は高そうですね。
色的にはアーティファクト・クリーチャーやアーティファクトのクリーチャー化を活用してコンボを狙っていく事になるのでしょうか?


・6代目ドクター

ターン最初に唱えた歴史的な呪文を倍にするレジェンド。
伝説である事を除いてコピーしてくれるので、伝説のパーマネントでもちゃんと並べられます。

6マナと重たいですが効果は非常に強力。
《師範の占い独楽》で単純に毎ターン1アド稼ぐも良し、PWや《王神の立像》のようなパワーのあるパーマネントを並べても良し、《東の樹の木霊》や《親指なしのクラーク》で《千の顔の逆嶋》共闘ムーブも狙えます。

《4代目ドクター》同様、瞬速つけてより多くのアドバンテージを稼いでいきたいですね。
まあ性質上デッキが重くなりそうなので、実際にそんな頻繁に複数回誘発狙えるかは謎ですが。マナファクトから入って以降のターンに歴史的を繋いでいく感じなら行けますかね?


☆無色

・クララ・オズワルド

ドクターのコンパニオン版《虹色の笛吹き》。

完全にドラフト用な《虹色の笛吹き》と違い、極端に色が偏っているドクター・コンパニオン界にあっては好きな固有色を得られるメリットは非常に大きいです。
能力の方も『ドクターの誘発型能力を倍にする』という誘発型能力持ちの多いドクター界では中々に強力なもので、決して固有色追加だけにとどまるカードではありません。

問題はそのマナ総量。6マナは流石に重たい。
能力もドクター前提であるため、これに加えてドクターをキャストしなければならないというのが足回りの重さに拍車をかけます。
結果として、長期戦向けのデッキにして活躍させるか、速度のあるデッキで固有色要因と割り切るかの極端な2択になりそうです。


・コンフェッション・ダイアル

墓地にある伝説のクリーチャーに脱出能力を与えるアーティファクト。

《血の暴君、シディシ》のような、墓地をを簡単に肥やせるジェネラルで使えば統率者税を無視して雑に使いたい放題になります。
本来なら統率者税が気になる、強力な死亡時誘発能力を持つレジェンドを使い回すのも良いですね。

タイミングよく壊されてしまうと、ジェネラルが墓地に封印されてしまうので要注意。
墓地回収、最低でも墓地追放くらいは保険として仕込んでおきたい所です。

面白い使い方としては、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や《死の飢えのタイタン、クロクサ》を軽く脱出させるというのもあるようです。


・ソニック・ドライバー

高級版《多用途の鍵》。
マナ総量は3倍になっていますが、単体でも最低限のマナファクトとして仕事が出来ます。
マナすら余っているなら占術でちょっとしたライブラリー操作も出来るので、完全に腐る事はそうないでしょう。

《一つの指輪》登場以降、アンタップカードの需要が高まっているのでデッキによってはワンチャンある?


☆土地

・トレンザロアの時計塔

アンタップインで青マナ出るので最低限《島》のように扱える伝説の土地。
《水辺の学舎、水面院》や《雲の宮殿、朧宮》などと同様に、2色デッキで《汚れた契約》を使用する際の《島》の水増し要因となれます。

能力の方は、マナ能力を12回使った後ならば自分だけ《Timetwister》が出来るというもので、状況次第では非常に大きなアドバンテージにつなげられる可能性があります。
ただ、それだけ強力な能力なだけあって、能力の起動にはタイムロードをコントロールしている必要があります。どんなデッキでも自由に使える訳ではありません。

時間カウンターを増やせるものも多いドクタージェネラルで使う、という素直な扱い方が結局一番でしょう。
またタイムロードは多相でも満たせるため、《虎の影、百合子》のような多相が多めに入った部族デッキに入れるのも良さそうです。色マナの出るアンタップ土地ですし、邪魔になる場面は少ないでしょう。


・不吉な墓地

除去能力を持った無色土地。
《ロノムの口》のように、タフネスの高いクリーチャーは倒せなかったり氷雪マナの準備が必要だったりという訳でもなければ、《アンダーダークの裂け目》のように起動がソーサリータイミング限定という訳でもありません。
総じてこれまでの除去土地と比べるとより優秀と言えるでしょう。

土地利用の多い構造になっているデッキに除去枠として《ロノムの口》を取っていたようなデッキはこのカードと差し変わる事となりそうです。


3・まとめ

全体的にパワーが高めで優秀なカードが多かった印象です。
今回取り上げなかったカードの中にも「パワーは十分だけど重さが気になる」「悪くはないけどもう一声」「噛み合うカードが見つかれば強そう」といった感想を抱いたものが何枚もあり、かなり期待が持てるセットだと思いました。

目玉となっている、限定的な共闘的なシステムである『ドクターとコンパニオン』は、特にコンパニオン側に優秀な候補が揃っているので安定した構築が出来そうです。
《サラ・ジェーン・スミス》《数学の天才、アドリック》《気立ての良いサイボーグ、ナードル》《スーザン・フォアマン》辺りがどれも2マナと軽い割りに強く、色も白青緑とそこそこばらけているので嬉しいですね。
ドクター側も、少々扱いにくかったり重かったりといった問題はあるもののアドバンテージにつながる能力を持っているものが多く、コンパニオンの補助を受ける前提で考えればまずまずの性能はあります。

ドクターとコンパニオンに限らずとも、《ジョン・ベントン伍長》や《リヴァー・ソング》といった軽くて強そうな伝説のクリーチャーも多いです。
新しいデッキが期待出来そうですね。


すっかり遅くなってしまいましたが、ようやく書き上げる事が出来ました。
『イクサラン:失われし洞窟』のカードもすでに次々とプレビューが進んでいますね。
こっちもぼちぼち見ていかないと。
カード評価が終わったのに、カード評価から解放されないのだ……。


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