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EDH勝った時だけ日記【ゲラルフ杯】

5/5(木)に行われた、地元ショップのEDH大会『ゲラルフ杯』の出場レポートです。勝った時だけ日記書くと最強に見える理論だ。

5/8(日)に開催されている『コマンダーサミット』とかいう超大規模大会レポートがぞくぞくと投稿されている裏で、ひっそりと書いていきます。


1・使用デッキ

使ったデッキは《Will the Wise》&《Eleven, the Mage》です。
デッキリストは以下の画像の通り。Moxfieldのリストもリンク先に載せておきますが、こっちは適時内容が変わっていくと思うのでご了承ください。

《イーオスのレインジャー長》の有用なサーチ先である《エスパーの歩哨》が入っていないのは、
いざ使う段になって探したものの、英語版が全然見つからなかっただけです。

「土地を多めにしたい」という自分の構築の好みもあり、枠が一杯だったので『ニューカペナの街角』からの新カードは《断れない提案》のみ。

《織り手のティムナ》&《ルーデヴィックの名作、クラム》のいわゆるBlue Farmに非常に近いですが、《ティムナ》と違ってクリーチャーを並べて殴りに行く必要性が薄いのでクリーチャーの戦闘能力への評価がより低い部分と、ティムクラに比べてジェネラルが少しだけ軽いので統率者シナジーや生け贄カードを少しだけ扱いやすい部分が相違点です。
あとは、ジェネラルと相性の良い《ネクロポーテンス》が通常のBlue Farmだと比較的見る事の少ないカードでしょうか? ちなみに《出現領域》は最初採用していましたが、結構シンボルの欲しい(黒黒黒とか白白とか欲しい上で、青も多いに越した事が無い)4色デッキなので、無色土地をセットしたくないという理由で抜けていきました。


2・レポート

細かいメモなどは取っていないので記憶頼りです。
また、ターン進行順はジェネラル名の記載順です。
なお、参加者は10人で3-3-4の卓分けになったために3人卓が多いです。

・R1

○《トリトンの英雄、トラシオス》《織り手のティムナ》
×《Will the Wise》《Eleven, the Mage》
×《魂浸し、ダイナ》

ダイナが初ターンから《血の長の昇天》を置いてくる。
トラティムと自分は互いに《昇天》を無視して速攻出来る状況ではないと踏み、《昇天》のカウンターが乗る事を避けながらゆっくりとアドバンテージを稼ぐプランに。
トラティムは2T目《ナルコメーバ》からの《ティムナ》だし、こっちは《Eleven》出した次ターンに1点ダメージを嫌って《魔力の櫃》アンタップし始めるしで、その遅さを察してください。

青2人が手札を増やしながら睨み合っている内に、ダイナは次々とパーマネントを展開。まだコンボ成立とはならないものの、《薄暮薔薇の棘、ヴィト》やら《ロークスワインの元首、アヤーラ》やら《群の祭壇》やら《ファイレクシアの供犠台》やら、怪しげな所が並んでいく。

《昇天》の事もあってダイナが集中的に殴られるのだが、ダイナはダイナで《ヴィト》や《ダイナ》の誘発でドレインするし、他2名も《ティムナ》や《Eleven》でライフを支払ってじりじり減らしいくしで、全体が平たくライフが減っていく。

均衡が崩れ始めたのはトラティムが《リスティックの研究》、《Mystic Remora》と並べ始めた辺りから。
手札の枚数こそ《Eleven》のおかげでウィルイレブンの方が多いものの、その質で大きく上回っていたトラティムが《リスティックの研究》を後ろ盾にマナフルオープンのウィルイレブンに突っかかっていく。
結局、トラティムがそのまま複数枚のマスカンとカウンターを用いてコンボを押し通して勝ち。


・R2

×《魂浸し、ダイナ》
×《秘密売り、ティヴィット》
○《Will the Wise》《Eleven, the Mage》

ダイナは《群の祭壇》スタート、ティビットは《太陽の指輪》スタート。
対して自分は《モックス・アンバー》《オパールのモックス》《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ドラゴンの怒りの媒介者》と大量に展開。
しかしウィルイレブンは、ティビットの2T目に現れた《逆占い師》と《禁忌の果樹園》によって《ラガバン》の攻撃先を封じられ、宝物も出せず《オパール》も動かず、しかも手札の土地で白マナ源がない、という体で色マナ不足に陥り動きが一気に停滞する。
ダイナの《群の祭壇》のせいで《媒介者》によるライブラリー操作が意味をなさないのも厳しい。

他の2者はその隙に攻め込めればよかったのだが、ダイナの動きは鈍く、ティビットはマナベースこそ良く展開出来ているもののジェネラルの重さからワンテンポ遅れてしまう。

一方こちらはその隙に《法務官の掌握》からの《魔力の墓所》により復帰。そこからは、ドロソの無いダイナの手札が枯れる中、ティビットとのアドバンテージ稼ぎ合戦が始まる。

最終的には《願い爪のタリスマン》を1周守り切り、そこからの《深淵への覗き込み》でフィニッシュした。


・R3

×《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》
○《舞台座一家の料理人、ロッコ》
×《Will the Wise》《Eleven, the Mage》

1T目に《乾燥台地》《魔力の墓所》《太陽の指輪》《セヴィンの再利用》から大量展開を狙えるハンドだったが、ロッコの1T目が《耳の痛い静寂》だったために全てが瓦解。
1T目《太陽の指輪》、2T目《セヴィンの再利用》でフェッチ回収のみ、という非常にスローな動きを強いられてしまう。
(加えて当初は2T目にセット予定だった手札唯一の土地《天上都市、大田原》を《耳の痛い静寂》対策で手札に残さざるを得なくなっている)

そんな状況で、ロッコはクリーチャーとアーティファクトをバランスよく展開して大きくマナを伸ばしていく。
そればかりでなく、《ワイアウッドの共生虫》や《帝国の徴募兵》といった致命的になりかねないクリーチャーも盤面に追加していく。
合間にオムナスから《大いなる創造者、カーン》や《乱動の座、オムナス》による除去といった茶々が入るものの、《カーン》は《スカイクレイブの亡霊》により処理されてしまい、ロッコは伸び伸びと展開を進める。

オムナスは2体のオムナス+《スカイクレイブの亡霊》由来の4/4イリュージョンをベースに圧をかけていくが、ライフもブロッカーも潤沢なロッコには効果が薄い。
自分に至っては《耳の痛い静寂》に縛られている上、手札には儀式系呪文が滞っているばかりでいいトコなし。

結局、そのままペースを握り続けたロッコが大量のマナを背景とした《祝福されたエミエル》《波止場の恐喝者》を決めて勝利した。


・R4

○《Will the Wise》《Eleven, the Mage》
×《トリトンの英雄、トラシオス》《織り手のティムナ》
×《舞台座一家の料理人、ロッコ》
×《永遠王、ブレイゴ》

序盤から、全員がじりじりとマナを伸ばしたり手札を膨らませたりしていく自分中心の展開。他人に干渉するカードは、序盤に出たロッコの《イーオスのレインジャー長》くらいだったかと思う。

そんな中、マナこそ伸びているものの、ジェネラルで直接的なアドバンテージを稼げないブレイゴが出遅れかけるが、《Will》を《ファイレクシアの変形者》でコピーする事で手札を回復しようとしたりする。

ゲームが動き出したのはトラティムのターン。《イーオスのレインジャー長》キャストから《コーの遊牧民》を手札に加え、聴牌気配を見せつつロッコと《レインジャー長》同士の睨み合いを作り出す。

その状況で《悪魔の教示者》をトップ。時間的な猶予が無いと踏み、《堂々たる撤廃者》サーチしキャストする。
ここで、ティムトラ、ロッコ共に「残りのマナも少なく、なにより自分のターンが来れば対戦相手の《レインジャー長》をケアしつつ《レインジャー長》をバックにして勝ちに行ける」といった思考から《レインジャー長》を切る事なく通す。
ブレイゴもまた、そもそもクリーチャーは消せないわこの後レインジャー長2枚を相手取らなきゃならないわでスルー。

そうして《レインジャー長》の脅威から逃げ切り《撤廃者》を無事着地させ、続けてキャストした《死の国からの脱出》でそのまま勝ち。


ここで予選終了。3位で決勝へ。


・決勝

×《織り手のティムナ》《船壊し、ダーゴ》
×《永遠王、ブレイゴ》
○《Will the Wise》《Eleven, the Mage》
×《トリトンの英雄、トラシオス》《織り手のティムナ》

1番手のティムナダーゴが2T目に《ドラニスの判事》をキャスト。《宝石の洞窟》の力を借りて1T目に《トラシオス》を出していたトラティム以外の対戦相手の統率者をシャットアウトする。

結果、ブレイゴとウィルイレブンのアクションは土地やアーティファクトでマナを伸ばす程度に留まる。
ティムナダーゴ以外では唯一ジェネラルを活かしてゲームを進められそうなトラティムだが、不運にも引きが悪く、マナソースが全く伸びない。

そんな中、のびのびとプレイ出来るティムナダーゴ。
しかしそんなティムナダーゴも決め手に欠けるようで、すぐさま《Wheel of Fortune》で手札をリセットにかかる。
これによってリフレッシュした手札でトラティムも次ターンには土地のセットが可能となり、他プレイヤーの後を追い始める。

それでも最も盤面への影響力が高いのはティムナダーゴで、自分のペースでゲームを進めていく。《織り手のティムナ》、《顔壊しのプロ》と盤面に追加し、着実にアドバンテージを稼いでいく。

そんなティムナダーゴ、さらには《ファイレクシアの供犠台》《狂気の祭壇》を並べてフィニッシュまでをも狙い始める。
《ダーゴ》の生け贄ポイントを稼いで赤マナ1つで再キャスト可能な状況から《狂気の祭壇》で墓地を肥やし、《アガディームの覚醒》で《堂々たる撤廃者》を釣り上げようと試みるもそこには《白鳥の歌》が刺さり、辛うじて止まる。

しかし未だにコンボ気配のするパーツと優秀なクリーチャー群は並んでおり、さらには《聖戦士の奇襲兵》を追加して盤面にみ睨みを利かせる。
ゲームの主導権は未だティムナダーゴといった雰囲気だ。

そんな状況の中、他プレイヤーも負けじとティムナダーゴへ妨害を飛ばしてその優位を突き崩しに行く。
《判事》を除去してジェネラルの使用を解禁し、《ポータブル・ホール》で《狂気の祭壇》を封印。
各プレイヤーのジェネラルも動き始め、これまで重ねたターンで伸ばしてきたマナソースも十分。ようやくティムナダーゴへと追い付き始めた形。
敢えて言うならば、ジェネラルで直接アドバンテージを稼げないブレイゴだけが少し辛そうか。手札は少なく、未だに一人受けに回り続けているような格好となっている。

そうやって追いすがる対戦相手を突き離そうと、ティムナダーゴが改めて仕掛けに来る。
しかし露払いとしてキャストされた《撤廃者》を釣るべく唱えられた《動く死体》はウィルイレブンに《偏向はたき》で曲げられてしま、その後に概ねタップアウトに見える状況で唱えられた《法務官の掌握》経由の《悪魔の教示者》も、トラティムの《激情の後見》に撃ち落されてしまう。
ここでようやくティムナダーゴの攻勢も止まる。

そうして妨害が薄くなった所で動き出したのがウィルイレブン。
アップキープに《吸血の教示者》に積んだカードに対する「《聖戦士の奇襲兵》で《ポータブル・ホール》を破壊して《狂気の祭壇》を戦場に戻し、クリーチャーを生け贄にライブラリーを削る」というティムナダーゴの妨害を複数枚残っていた手がかりでどうにか乗り越えて、メインフェイズに《波止場》でマナを増やしてからの《むかつき》。
その結果、無事にライフ圏内でフィニッシュに十分なカードを手に入れて、《死の国からの脱出》からのコンボでウィルイレブンが勝利した。

という訳で優勝しました。

ウィルイレブンを握った感想は、類似デッキであるティムクラにある、ジェネラルでアドを稼ごうとすると(ティムナのために多少クリーチャーによる展開を必要とする部分含め)地味にもっさりする感じが薄く、自分で好きに展開する分にはそれよりも少し足回り軽く動けるのが好みでした。

「《波止場》出てきたらヤバいなー」とか思いながらWillを展開するデッキなので、赤少な目の卓が多かったのもストレスフリーだった理由のひとつなのかも知れません。
(案の定、その後にWeb対戦をやった時には「選別の儀式でごっそり→Will死亡で調査誘発→波止場出てきてごっそり」でそのまま負けるゲームが発生しました)

感触良かったので、もう少し弄ってみようと思います。

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