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GW中ずっとプロセカをやってイベラン392位を取った

今年のGWの過ごし方

今年のゴールデンウイーク(GW)は久々に行動制限のない大型連休ということで街中や観光地が大いに賑わっていたようですね。
私もせっかくなので……と言いたいところですが、ほぼ家から出ず、最寄りのスーパー以外の場所に行くことはありませんでした。

何故なら、GWを全て「プロジェクトセカイ カラフルステージ」のイベラン(※)に費やしたからです。

※イベントランキングの上位を取るためにひたすらプレイし続けること

このあと詳しく書いていきますが、実際かなり大変でした

「プロセカ」について

「プロジェクトセカイ カラフルステージ」(以後「プロセカ」)はスマートフォン用のリズムゲームで、初音ミクなどのVOCALOID楽曲を中心としているのが特徴です。

画像は公式サイト (https://pjsekai.sega.jp/) より

公式いわくプレイヤーの70%が10代ということで私より若い人ばかりですが、年寄りなりに昔のボカロ曲を懐かしんだり新曲を楽しんだりしつつマイペースに楽しんでいます。
ゲームセンターの「Project DIVA Arcade」でむかし遊んだ曲もあったりしますし、ゲーム用の描きおろし楽曲も良い曲ばかりなのでボカロ文化が今に続いているのを感じられます。

「プロセカ」はリズムゲームとしても面白いのですが、20名の高校生達の困難や成長を描いたストーリーも同じくらい魅力的です。
続きもののストーリーが月3回ペース(1回の追加が1時間分くらい)で追加されており、かなりのボリュームかつ本格的な物語を味わうことができます。
最新の一個前までのストーリーは全てYoutubeにも公開されており、その総再生時間は134時間以上(執筆時点)。

これが毎月3~4時間ずつ増えていきますし、Youtubeにはアップされていないサイドストーリー(ガチャやイベント報酬のカードに付属するストーリー)もあるのでノベルゲームとして見ても凄まじいボリュームですね。

私としてリズムゲームと同じかそれ以上にノベルゲームとして楽しんでいる側面が強いです。

「プロセカ」のイベランのモチベーション

イベントでは期間内の獲得ポイントのランキングに応じて報酬がもらえますが、その中でも特に人気な報酬が推しキャラクターの称号です。

イベントごとにストーリー内でフィーチャーされるキャラが1人ずついるのですが、それが自分の推しキャラだった時にイベントで上位称号を取るために期間中プレイしまくる、いわゆる「イベラン」が行われています。

1000位以内はフレームにカラフルな花の装飾がついていて人気が高いです

称号を取るにはゲームの上手さはあまり重要ではありません。
ひたすらやり続けて回数を稼ぐことと時間当たりの効率を上げることが大事なので、ソシャゲ的なマラソンの形態になっています。
しかも、ボタンを押すだけでなくてリズムゲームをしなければいけないし、ある程度のスコアは出さないといけないので余計に大変です。

「プロセカ」で私の一番好きなキャラクターが「暁山瑞希」なのですが、私もまさに瑞希の称号を取るためにGWを費やしました

瑞希は公式サイトのプロフィールでは以下のように紹介されています。

公式サイトのキャラクター紹介 (https://pjsekai.sega.jp/character/unite05/mizuki/index.html) より

「プロセカ」のキャラクターは20人が5つのユニットに分かれています。
瑞希はそのうちの「25時、ナイトコードで。」(通称「ニーゴ」)というネットで活動している音楽サークルでMVを担当しています。

普段はプロフィールの印象通りに明るい性格で自由奔放な人物に見えるのですが、性別が「?」だったり、「サークルメンバーの誰も知らない秘密がある」と書かれていたりと引っかかる部分もありますね。

普段は明るく「ニーゴ」のムードメーカー的な存在

実は、瑞希は小中学生の頃に服装等の趣味が原因で周囲からイジメを受けており、高校生になった今でも学校では周囲から好奇の目で見られています。
作中では仲の良いと思っていた相手が自分のいないところで陰口を言い合っているのを目撃するといった場面も描写されています。

そうした過去が原因で他人に対して最初から諦めていたり、その反動で親しい間柄の相手にも心を開けないという悩みを持ったりしています。

サークルの仲間にも自分のことを打ち明けられない悩みを抱えています

プレイしたことのない方は「そんな重い話なの?」と驚かれるかもしれませんが、それくらい真剣な物語だからこそ若い層の共感を呼んでいるのだと思います。

ちなみに、「ニーゴ」の他の3名もそれぞれ事情は違うものの世間や自分自身に対して苦しみや葛藤を持って生きており、お互いの理解者として支え合い、励まし合う関係性になっています。
全体として「ニーゴ」の話は世間とうまく折り合いのつけられない子どもたちが自分達の人生を見つける物語という方向性になっていますね。

私自身も10代の頃は良い思い出よりも辛い記憶の方が多かったり、長らく自分自身を受け入れられなかったりしたので共感できる部分は多いです。
「ニーゴ」の物語を読んでいると瑞希達に共感するとともに、自分の過去を振り返るきっかけにもなります。
そのぶん心を抉られるような気持ちになることもありますが、それだけ自分に深く刺さる物語に出会えるというのは本当に貴重なことです。

瑞希の話は「人と違う」ことの苦悩が扱われているのが個人的にすごく刺さります

そんな「ニーゴ」の最新ストーリーかつ瑞希が主役になっているイベントがGWに開かれたわけです。
私としては一度くらいは推しの高順位の称号を手に入れたいわけです。

ちなみに、瑞希は「プロセカ」のキャラの中でもかなり人気がある上にGW期間なのでイベランはかなり熾烈なレースになることが予想されていましたし、実際ボーダーラインは過去最高レベルになりました。
それでもイベランをやったのは理屈では正当化できず完全に感情の問題でした。
欲しいものは欲しい。

ストーリーも良かったです。精神的に追い詰められている仲間のまふゆに何かできないかと悩んだ末に「今は逃げても良い」と伝えるシーン。
同じような境遇のプレイヤーに対しても語りかけているようです


イベランは「割に合わない」?

イベランと聞くと「すごく大変なのに称号だけじゃ割に合わないでしょ」と思う方もいるかと思います。

毎日10時間とかそれ以上ゲームをやり続けるのは若い時分ならまだしも、年を取ってからは時間的にも体力的にも厳しいです。
実際、私もどちらかといえばそういう風に思うタイプですし、生まれてこのかた体力勝負は徹頭徹尾避けて生きてきました。

それでも今回敢えて取り組んだ理由の一つに、3月28日の社築さんの配信を見たことが関係しています。
社築さんは当時のイベントの「イミシブル・ディスコード」で本人曰く1日20時間くらいプレイし続けて26位を取ったのですが、その最終日の模様を配信するというものでした。

サムネイルに「もう本当に限界」とでかでかと書いてあるのが凄みを感じさせますね。
配信URL: https://www.youtube.com/watch?v=IhO7rlcbsU8

配信では本人の重すぎる体験が滔々と語られていました。
ゲームし過ぎて体調が最悪だとか、走るために仕事の予定を全部空けたとか、イベランのノウハウが広まって野良マッチではもうレースに勝てないとか、眠気を払うためにスクワットしながらプロセカやったとか、最終日を勘違いして寝落ちして順位を抜かされて絶望したとか、等々……

そんな中、視聴者のコメントに「イベランの報酬は苦労と釣り合ってるの?」というものがありました。
社さんはそれに対して「俺にとっては釣り合いが取れている」と即答したのです。

思えば、私が「プロセカ」を始めたのも社築さんがきっかけでした。
他の配信者の「プロセカやってるけどストーリーは読んでいない」という話に対して「なんでストーリー読んでないんだよ!!」と嘆いていたのを見たんですね。
それで興味を持って始めてストーリーを読んでみたら物凄く良かったので、たまたまその場面を見かけたのは運が良かったと思います。
だいぶ前なので、どの配信かは思い出せませんが……

そんな“信用できるオタク”である社さんの言葉は挑戦しようと思うきっかけになりました
1日20時間を費やして、「俺にとっては釣り合いが取れている」と言い切るオタク、カッコよすぎますよね。
私は流石に20時間とは行きませんしスクワットもしませんでしたが、彼の発言で「自分も瑞希のイベントの時にできる限り挑戦してみよう」と背中を押してもらったような感覚です。

あとは、GWにほぼ予定を入れていなくて暇だったのもあります。
元々は連休の間に「ホグワーツレガシー」をやろうと思っていたのですが……
それは別のタイミングでも良いかな、と。


イベランのための投資

「プロセカ」もソシャゲなので、イベランでポイントを稼ぐにはガチャが重要です。
「プロセカ」のキャラは性能的なインフレはほぼなくて1年目のカードも3年目のカードも強さの水準は同じではあります。
ただし、イベントと同時に開催されるガチャの星4(最高レア)キャラはイベント特攻でスコアが上乗せされるため、上位を狙うならピックアップ全キャラ揃えたいです。

具体的には、イベント特攻のないキャラではボーナス250%+αが限界ですが、イベント特攻のピックアップキャラ3人を入れれば310%+αになります。
この差を覆すためにはプレイ時間を1.3倍くらいにする必要がありますが、10時間やっている人のボーダーに乗るには13時間。それ以上のボーダーなら……

せっかく時間を使うなら少しでも良い条件でやろうと思い、3人揃えるまで無心でガチャを回しました。
最初170連くらいピックアップどころか星4が何も出ないという悲惨な状況に陥り、瑞希、まふゆ、ルカのPU3名を揃える頃には何か月か貯めていた石と3万円が消えました
カラパレさんは商売が上手いですね。

京都に新幹線で行ったら往復で3万円近くかかるので、旅行したようなものだと思って割り切りました
推し称号のための特急券です。

イベント期間中使っていたデッキ。開始時点で総合力28万から走りつつ育成して最終的に31万に。
育成し切れている人は多分35万とかなので1割くらい低いですが、これが私の限界……

また、イベントのポイントはライブボーナス消費に応じてポイントが増えます。要はスタミナみたいなものです。
時間で自然回復する量では全く足りないので、回復アイテムやジュエルを砕いて走る必要があります。
結果としては回復アイテム(ドリンク大を80~90個ほど)と無料ジュエルを全て消費しても足りなくなったので、ライブボーナス用のジュエルについても1万円ほど課金する形になりました。

まぁ、旅行先で美味しいご飯を食べていたら食費もかかりますよね。
実際イベント中に食べていたのはインスタントとか冷食・レトルトばかりでしたが。
包丁で手を怪我したら走れなくなるので料理は禁止していました。

合計すると今回消費した金額は4万円ほどで、場合によってはもっと使っていた可能性も十分ありました。
この金額をどう見るかは難しい所ですが、個人的には許容できる範囲内です。

旅行と比べるのは半分冗談ですが、どちらにせよ走っている最中はお金を渋る気には一切なりませんでした。
何十時間もプレイしていたらそれまでの努力を無駄にする方がコストとして重いので、「ジュエル足りないかも」と思ったら即決で1万円課金しました。
これが2万円でも3万円でも判断は変わらなかったかと思います。
5万円は流石に考えますが……
イベントや旅行先で財布が緩む感覚に近いかもしれません。

イベランは非日常なのです。お祭りに参加するようなものです。


目標設定とペース管理

私は元々プレイ時間が短めでしたし年齢的にも無理しづらいので、自分がどこまで走れるかは全くわかりませんでした。
そのため目標は走りながら都度考えることにし、その判断材料としてExcelシートにプレイ時間や順位を常に記録しました

実際の記録の一部です

このデータに基づいて自分が1日に何時間プレイしたか、プレイ時間やライブボーナス消費量に応じてどれくらいの順位が狙えるかといったことを考えることにしました。

この表で特に役に立ったのは単位時間あたりの順位変動でした。
自分がプレイしている時間にどれくらい順位が上がって、プレイしていない時間にどれくらい下がるかということを見ることで合理的な計画を立てることができます。

例えば、以下の状況を考えてみましょう。
・1時間プレイすると20位上がる
・1時間休むと10位下がる
・1日10時間プレイする
この時、単純計算で1日で60位上がると考えられます。
(20×10で200位上がって、10×14で140位下がり、差し引き60位上がる)

また、ライブボーナスの消費量を増やせば時間あたりのポイントの時速が上がるため、「今の条件ならキープだけど、ライブボーナス消費量を増やせば上に行けるはず」と仮説を立てることができます。
実際、3消費でプレイして800位程度をキープしていたタイミングがありましたが、「もっと消費量を増やせば500位を狙えるかも?」と考えて途中から5消費や7消費でもやってみて、何時間かデータを取りつつ予測や計画を立てていきました。
その結果、500位、400位と徐々に順位を上げられました。

ただし、ライブボーナスの消費量を増やすと金銭的な出費も増えるのが悩みどころです。
しかも、仕様的に1プレイあたりのライブボーナスの消費量を増やすほど金銭効率が悪くなるので良いバランスを見極めるのが難しかったです。
社さんの配信で「金銭的な効率がいいのは3消費で、ブーストしたいなら7が良い。10は異常者」という趣旨の発言が記憶に残っていたので、順位の変動を見ながら3から7の範囲で選んでいました。

もし、お金や体力が潤沢にあるならばこういった数字を細々と考える必要はないです。
ライブボーナス10消費で1日20時間プレイするのがベストなわけですから。
しかし現実的にそれは厳しいので、適切なバランスを見出す必要があります。
特に私の場合、お金はともかく体力面に問題があるので数字を意識してなるべく効率的にプレイするように意識しました。

また、予測が立たない状況が続くとどうしても精神的に厳しくなります。
数値を把握して見通しを立てやすくすることで精神衛生にかなり役に立ちました
こういうレースは追う側になって途中で順位を上げに行くのは精神的にキツくなりやすいと思います。
それでも、「今日あと4時間走れば、最後は520位付近まで上がれるはず。明日もまた40位上げて500位以内に入れるはず」と具体的に行動プランを立てられれば、焦って闇雲に走る必要はないです。
安心して休憩するためにも先の見通しは必要でした。

さらに、途中からは順位の変動もグラフ化して把握するようにしました。
もともとグラフを作る予定はなかったのですが、データがあるのに可視化しないのは気持ちが悪いので休憩中に作りました。
作ってみると、過去の記録を見て「ここまで頑張って順位を上げてきたぞ」と振り返ってモチベーションを高めるような形で役に立ちました。

こう見ると500位から先はなかなか簡単には順位が上がりませんね……


1日10時間プレイする

最初1~2日は「プロセカ」を長時間プレイすること自体に慣れてなかったため、1日6~7時間くらいが限界でした。
また、長時間やっているとiPadと指の間の摩擦が強くなってスライドやフリックが取れなくなるという問題もありました。
どうやら使っていた液晶保護フィルムが良くなかったらしく、音ゲーに良いと評判の商品(Klearlook)に変えたらだいぶ改善されました。

途中からはもっとプレイ時間を増やして1日10時間やることにしました。
それでもどうしてもリズムゲームを長時間やると体力的に厳しいので、2時間やったら1時間休むというサイクルで進めました。
休憩中は指と目を休めるためにタイマーをセットして仮眠することが多かったです。
結果として予定のない日は10時間プレイ、4時間を食事風呂など、10時間は睡眠と仮眠、という感じで十分な休憩を取りつつも起きている時間のほぼ全てをプロセカに費やす形になりました。

だいたい1日の行動パターンを示すと以下のようになります。
12時:起床、昼食、洗濯
13時:プロセカ(~15時まで)
15時:休憩、仮眠
16時:プレイ再開(~18時まで)
18時:夕食、休憩、仮眠
20時:プレイ再開(~22時まで)
22時:休憩
23時:プレイ再開(~25時まで)
25時:休憩、風呂
26時:プレイ再開(~28時まで)
28時:就寝

日によって細かい違いはありますがだいたい上記のような感じです。
睡眠・仮眠を削ればもっとプレイ時間を上乗せできますが、自分は体力的にも年齢的にもこれ以上は厳しいと感じました。
イルカみたいに半分の脳で活動して半分の脳で寝ているとか、そういう特殊な能力を身に着ければもっとプレイできるかもしれませんけれど。
まぁ、単純に運動とかの体作りも必要かもしれませんね。
ゲーマーを長く続けるなら肉体の強さが必要な時代なのかな。


他のプレイヤーとの競争と協力

数字を測っていると、他のプレイヤーがどういう風に動いているのかがなんとなくわかってきます
400位に行くタイミングでは1日10時間、ライブボーナス7消費でやって順位キープか若干上がるくらいだったので、恐らく周りもそうした動きをしていたように思います。
GWを瑞希のイベランに捧げたのは私だけではなく、少なくとも400人がそうしていたわけです。

400位より低い順位の人でも、イベント特攻のキャラ数やライブボーナスの消費量が私より低いだけで1日8~10時間やっていた人も多くいたかと思います。
日本中で500人から1000人の瑞希推しのオタクがGWにロクに外出せずひたすら推しのイベランに費やしていたことになります。
そう考えるとなかなかすごいですよね。ちょっとした宗教かもしれない。

また、走る時はゲーム内のランダムマッチは極力使わず、プライベートの部屋にTwitter募集経由で入っていました。
そうすると期間中に何度も同じ人と一緒のルームになるんですよね。
私のプレイヤーネームもそこそこ特徴的なので、「あ、またコイツいるな」と相手も思っていたのではないかなと。
特に深夜とかに一緒になると、「この人も頑張ってるな」といった一方的な共感を覚えることもありました。相手もそう思っていたかはわかりませんが……
特にイベランをしている人同士は瑞希が好きな点では共通点があるので、私は勝手に仲間意識を持っていました。
お互い何一つ知らない同士ですが、そういう一期一会的な関係の中で遊ぶのも個人的には楽しかったですね。

最近では、より上位を狙う人はDiscordサーバーを建てて、自分の推しイベでは助けてもらい、他の人の推しイベではサポート編成で入るという形の相互扶助のコミュニティを作ることも多いそうです。
すごい世界ですね。
私は「プロセカ」をやっている知り合いが全然いないので無理ですが……

ちなみに、ルーム内では文字を使ったコミュニケーションは基本できないので、スタンプを通してコミュニケーションすることになります。
自分は以下のような感じでお気に入りのスタンプを設定して、これらを使ってコミュニケーションをしていました。

スタンプも結構種類があって選ぶのが楽しい

だいたい見たままの意味ですが、一部のスタンプは特別な意味を持っています。
例えば、左下(咲希ちゃん)の「おつかれさま!」は「この部屋を解散します」という意味なので部屋主以外が使ってはいけないです。
たまに部屋主以外が退出の意味で使ってしまい、他の人が「あ、解散か」と思ってみんな部屋からいなくなる場面もありました。
咲希ちゃんは部屋を爆破できる特殊能力持ちですので取り扱いは慎重に。

スタンプを押しまくる人もいれば必要最小限の意思表示で押すだけの人もいます。
私は意思表示する時に押すか、他の人が沢山押す人なら返事をするくらいの感じでやっていました。
スタンプだって使おうと思えばいくらでも意地悪なコミュニケーションができると思いますが、実際は10日間で会ったのは友好的な人ばかりでした。
イベントで上位を取るには競争も大事ですが、それ以上に相手と協力することが大事ですので、それができる人が残るのでしょう。

ちなみにスタンプの解釈の仕方はプレイヤー間で形成されてきたルールです。
このルールを採用する際はTwitterで部屋募集のツイートに「スタンプ他部屋と同じ」と書いてあります。
オリジナルは一体いつどこにあったのか……?ささやかな謎です。


イベランは「推し活」の一種

そういうわけで生活リズムを含めて全てを「プロセカ」に注ぎ込み続けたわけですが、体力的にキツいことはあっても10日間通して楽しく遊べました。

連休を有効に使うのって意外と難しくて、途中でダレて「無駄な使い方しちゃったなぁ」と思うことも私はよくあるのですが、今年のGWは明確な目標があったので充実感がありました。
好きなことでも1日10時間もやるのは大変なので、そういう意味では贅沢な経験ができたとも思います。

「GWにひたすらイベランなんて非生産的すぎる」という意見も勿論あるかと思います。
事実、過去の私なら「まぁいいんじゃない」と言いつつも内心は「そんなことよくやるなぁ」みたいに思っていたかもしれません。

一方で、ひたすら好きなことだけに集中できるというのはとても幸せなことです。
特に、年を取るとコンテンツに熱中したりするのが若い時よりも難しくなります。
Twitterでそういう趣旨のツイートがバズるのを何度か見た記憶がありますが、それだけ多くの人にとって共通の問題なのでしょう。

私は幸いにして好きなコンテンツを見つけることができていますが、これもいつまで続くかはわかりません。
気付いたら無気力中年になっている可能性があるというのはある種の恐怖として常に頭の片隅にあります。
仕事や私生活などの理由で一時的にそうなるなら仕方ないですが、不可逆的な変化としてそうなるのは個人的には受け入れがたい気持ちです。

イベランは自分自身をそうした恐怖や無気力的な状態から遠ざけてくれる働きがあったと思います。
イベント期間中に同じ曲を何度も聴いていると今までとは少し違って聴こえてきたり、ふとした瞬間に歌詞の解釈が深まったりします。
また、時間をかけることでコンテンツに対する愛着も深まりますし、今後より「プロセカ」を楽しめるモチベーションも生まれました。
今まではコンボが繋がっていれば判定に気を付けていませんでしたが、難易度が低い曲ならPerfect判定を意識しながら押せるようになりました。
そうした小さなことを通じて、コンテンツへの興味や熱量が高まるなら決して悪いことではないかと思います。

また、推しの称号のために時間やお金をかけるという行為自体が自分に課したオタク的な試練であって、それを乗り越えることで自分の愛を証明するという側面もあります。
自分を試す行為はやり過ぎれば毒になりますが、無理のない範囲であれば自己肯定感を高める働きも期待できるのでやってみても良いと思います。

称号がなくてもゲームはできるけど、あれば嬉しいし思い出にもなります

大まかに言えばイベランは「推し活」の一種だというところでしょうか。
私はオタクの割にアイドルとか声優とかそういうものにほとんど興味を抱かず人生を送っていました。
それが最近は割と「推し活」的な行為にリソースを費やしているし、それも楽しいんだなと気付かされることが多いです。
これは時代の変化もあるし、自分の興味の変化もありますね。

心の健康にもよい

余談ですが、人気のソシャゲも多くはそうした「推し活」的なムーブメントとの親和性が高いと感じています。
逆に、そこが弱いと流行りづらいですね。

そのためには魂の宿ったキャラクターが大事です。
キャラクターこそが現実の人とフィクションを繋いでくれます。
「プロセカ」は物語や曲、イラストといった様々な手段で私たちユーザーにキャラクターの姿を届けてくれているからこそリアルに劣らない存在感を発揮し、多くのファンの支持を得ているのだと思います。


次のイベラン

次の「ニーゴ」のストーリーは恐らくまふゆが主役になると思いますが、まふゆも瑞希に負けず劣らず好きなキャラクターだったりします。

まふゆは母親の束縛に長年苦しんでいますが、更にここ1年ほどのストーリーでは心の拠り所であった音楽活動を制限されてますます苦しい道を歩んでいます。

「プロセカ」で一番目のハイライトが消える女。辛い目に遭い過ぎている……

ストーリー的にはそろそろ一連の話に決着がつきそうな段階で、まふゆがどのような選択をするのかというクライマックス的な位置づけになりそうです。
私としては、「続きを読みたい!」という気持ちと、「まふゆがこれ以上苦しむのを見たくない……」という気持ちがせめぎ合っている状態です。
心が二つある……

次に一体何が起きるというのか……

そんな感じで次のイベントも楽しみではあるのですが、流石に400位をもう一回というのは難しいかなと思います。
一方で、「ニーゴ」のイベントに関しては忙しくない時期なら毎回3000位~4000位くらいを狙ってイベランしても良いかなと思っています。
その時に他にやることがあったり、走りたくなかったりすればその時はやらなければいいだけですし。
今回、新しい楽しみ方を知ったので、生活をより楽しくする方向に活用できれば良いのだと思います。


おわりに

感情に任せて長々と書いてしまいましたが、ここまで読んで頂けて大変嬉しく思います。

最後に一つだけワガママを言わせて頂きますと、もし「プロセカ」をやったことがなければMVやストーリーがYoutubeでも見られるのでぜひ見て下さい。
MVもカッコいいものから可愛い系まで幅広くあるので好みに合うものが見つかるかと思います。
ストーリーも、「ニーゴ」以外もどれも良いものばかりなので心に触れる物語があるはずです。

既に遊んでいる方は、私の話に多少でも共感して頂けていたなら嬉しいです。

改めて、ありがとうございました。
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